あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

春が足踏み

2013-02-22 19:25:34 | インポート

春到来を書いた日から、寒さがもどってきてしまいました。三寒四温が三寒四寒になりそうです。寒気団は、来週の火曜日頃まで東北地方に居座るようです。雪の多い地域では、さらに降雪があり雪下ろしや雪かき作業が大変なのではと心配になります。この寒さと降雪を最後に、一気に春の訪れとなることを期待したいと思います。

花を開こうとしたオオイヌノフグリも、この寒さに戸惑っているのではないかと思います。犬小屋に入れておいた敷物を外に出し、日中はその上にお座りしたり、寝転がっているクウタも、寒さが身にこたえ 犬小屋の中にいるようになりました。

マルシャークの「森は生きている」の世界のように、2月の精と3月の精の間で、次のような会話が交わされているかもしれません。

2月の精   3月の兄弟、ごめんよ。暴れん坊の冬将軍が、またもどってきたよ。北の故郷に帰

        るつもりが、忘れ物をしたみたいなんだ。

3月の精   2月の兄弟、その忘れ物って何だったの?

2月の精   自分の足跡を残すのを忘れたんだって。これで冬が終わりだよって告げるために

        雪と寒さをばらまいているんだって。でも、来週の初めには、北の故郷にもどるって

        言っていたよ。

3月の精   春の子どもたちも、冬将軍がもどってきたので驚いたろうね。

2月の精   少し寒さに震えていたけど、その分だけ自分たちの出番を待ち遠しく思ってもらえ

        るって 喜びながら 準備をしているよ。

3月の精   ぼくの担当する月が来たら、春の子どもたちにはいっぱい動いてもらえるよう 活

        躍のステージを しっかり整えておくよ。

2月の精から3月の精に 月の当番が入れ替わる頃には、いろんなところで 春の子どもたちの活躍が見られることと思います。 

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死刑制度について

2013-02-22 08:42:14 | インポート

3名の死刑囚の刑が執行されたというニュースがありました。犯した罪の大きさから考えるなら執行されて当然と考える方もいるでしょうし、犯人に対して厳罰を望む遺族にとっても肯定的に受け止める面があったのではないかと思います。そのことを理解しながらも、どこか割り切れないものを感じてしまいます。犯罪者が、犯した罪を償う責任を負うのは当然のことですが、それが死刑という責任の負わせ方でいいのだろうかという疑問です。

3名の死刑囚は、被害者の大切な命を奪ったことが どんなに卑劣な行為であり、その結果 被害者をはじめその家族の方に どんなに深い悲しみを与えることになったのか、そのことを自問し 自省し 被害者の冥福を 心から祈ることができるようになって、執行される日を迎えたのでしょうか。

以前のブログにも死刑制度に対する疑問を書きました。学生時代に 死刑囚:島秋人さんの短歌集「遺愛集」を読んだことが、疑問を抱くきっかけとなりました。その中の歌をいくつか紹介します。

○冷雨(あめ)降れる獄庭(にわ)によく啼くすずめいてちいさきパンをひとり食(は)みいる

○この澄めるこころ在るとは識(し)らず来て刑死の明日に迫る夜(よ)温(ぬく)し

○詫ぶべしとさびしさ迫るこのいのち詫ぶべきものの心に向くる

歌集を読んで私が感じたのは、島さんの心情の変化です。いのちを慈しむ心、自分の罪に対する後悔の念、被害者や遺族によせる詫びる思いが、切々と心に伝わって来るのです。犯罪者としての心情が、清められ浄化されて、一人の人間としての温かい心情に変わっていくのを見るかのような印象がありました。もし、島さんが生かされていれば、その生涯を 罪を悔い、被害者の冥福を祈り続ける ことで 全うされたのではないでしょうか。

死刑囚は、一生をかけてその責任を負い続けることで、人間としての心情をとりもどし その生を終えることができるような気がするのです。

死刑制度は、ある意味で命を奪った者は命で償えと命じる制度のような気がします。人間が人間の生死を決める制度とも言えるような気がします。

命はこの世に生きる誰にでも平等に与えられたものであり、どの命も尊重されなければならないかけがえのないものなのではないでしょうか。

戦争での命の奪い合いは、許されるものなのでしょうか。この世で一番大切にされなければならないものこそ、命そのものなのではないでしょうか。そのことが理解される社会であれば、戦争も 殺人も いじめも 自殺者も ない、本当の意味での理想社会に なるのではないかと思えるのです。

死刑制度は、犯罪を抑止する上で効果があると言う方もいます。しかし、真の抑止は、命の尊さや大切さを誰もが理解し、お互いの命を尊重し合うことでなされるものなのではないでしょうか。

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