あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

仙台ジャズフェス散歩

2012-09-11 08:43:56 | インポート

9/8・9日と、仙台で「第22回定禅寺ジャズフェスティバル」が開かれました。家族の希望もあり、8日にその雰囲気と音楽を味わいに仙台まで出かけてきました。

市民手作りの実行委員会形式で実施される催しなので、通りには黄色のTシャツを着たボランティアが立ち、プログラムの配布や案内、関連グッズの販売などに取り組んでいました。参加予定バンドは760グループ以上、市内のさまざまな場所に48のステージが用意されているとのことでした。

仙台に着いてから、市の中心部にある公園から杜の都を象徴するけやき並木の美しい定禅寺通りに沿って西公園まで歩いて行きました。午前11時頃から歩き始めたのですが、ところどころで野外や屋内のステージで演奏が始まっていました。いろんな曲や楽器、歌声などがあちこちから聞こえてきて、杜の都仙台が音楽に包まれているような感じがしました。演奏しているところには人垣ができ、リズムに合わせて手や足、体を軽快に動かしている人もいました。音楽のもつ楽しさを、体全体で味わっているような印象がありました。その開放的な雰囲気に自然に溶け込み、私も気を遣わず楽しく演奏を味わうことができました。音楽好きな人にとっては、ジャズをはじめ多様な音楽のはしごができ、好きなバンドを求めて自由に歩き回ることができるので、たまらない2日間になったことでしょう。

西公園では、高校生が澄んだ歌声を響かせ、別のステージではアランビアナイトに出てくるような服装で、女性の踊り手たちが舞っていました。ステージの周りには、いろんな国の料理を味わう出店が立ち並び、さまざまな衣料品や装飾品などを売っているフリーマーケットの一画もありました。市民自らが参加し、楽しむことのできるよう、さまざまな企画や工夫がされているのだと思いました。

帰りにまた定禅寺通りを歩いて行くと、車の交通規制が始まり、片方の通りが歩行者に解放されていました。通りの中央でバンドが演奏し、たくさんの人が解放された道に立ち止まって聴き入っていました。

道は、本来人が歩くためにつくられたもの。そこに人々が集い、音楽を楽しんでいる光景を目の前にして、宮沢賢治が理想とした「ポラーノ(ポランの)広場」を見ているような気がしました。「そこへ行けば、明日への力が湧いてくる」そんな場所のように、見えたのです。この2日間の定禅寺通りは、誰もが楽しむことのできる そんな自由な広場になったのではないかと思います。

演奏者の中には、私と同年代かそれより上の方もたくさんいたように思います。耳を傾ける人たちの中にも、高齢者の方の姿もたくさん見かけました。若い世代の方も含め年代を超えて多くの人々が集まり、音楽を楽しむ姿に、いろんなことを想いました。

平和であることのありがたさ、団塊世代のパワー、音楽が多くの人に愛されているということ、世代を超えて楽しむことのできる音楽の魅力とすばらしさ、そこに集うという中で感じ取れる連帯感、賢治の理想としたもの …… たくさんの刺激を得た ひとときの 散歩でした。

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脱原発に向けて

2012-09-11 08:43:23 | インポート

原発の再稼働を決めた民主党も、党のエネルギー・環境調査会で、「2030年代に原発ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」という提言をまとめたようです。原発に代わる代替エルギーの開発や政策の推進にさらに弾みがつくことを期待したいと思います。

先日、夕方のラジオでも、原発政策を取り上げていました。その中で専門家の方が、脱原発に舵をとり、太陽光発電等代替エネルギーの開発・推進を進めているドイツの現状について、語っていました。

ドイツでは、以前から環境問題に先進的に取り組み、原発に代わる自然エネルギーの活用が進められていたとのこと。はじめの頃は、経済界が電力需要を満たすためには原発が必要であるという考えをもっていたそうですが、今では国と同一歩調をとり脱原発の方向性を容認し、支持しているとのことです。代替エネルギーで十分に電力供給が可能であること・電気料金も日本と比べても安い価格で賄えるということが、納得できる理由になったようです。

日本政府の試算では、原発を停止すると電気料金がさらに高くなるということでしたが、それは一面的な見方であるという指摘がありました。原発にかける保険料・災害に備えた施設改善費・放射能汚染廃棄物の処理・使用済核燃料や高濃度放射能廃棄物の管理等に要する費用を加えると、安いと言われている原発による電気代もかなりの価格に高騰するとのこと。原発を使用する限りは、核燃料をはじめ放射能汚染廃棄物は増え続けることになり、処理や維持管理する費用は増え続けてしまうということでした。つまり、原発を動かし続けることでも電気料金は、さらに高くなることが予想されるわけです。太陽光など自然再生エネルギーを活用する場合は、最初の設備に費用はかかるものの、それ以降は最小限の維持管理だけで電力が供給されることになり、コストは原発より少なくてすむことになります。原発に頼らないドイツの電気料金が、現在の日本の電気料金より安いという事実が、そのことを証明しているのではないかと思います。

高度に汚染された核廃棄物については、現在の科学力では処理が不可能で、放射線による影響を遮断するために密閉した容器に詰めて埋める方法しかありません。そういう現状にありながら、原発を稼働し続ければ核廃棄物は増え続けることになります。福島原発事故による放射能で汚染された廃棄物やがれきさえ、どこでどう処理し管理していくか、見通しが立っていません。

こういった現状と福島原発事故の教訓から、私は脱原発の方向を明確に打ち出し、それに向けた最善の方策や対応に取り組み、原発に代わるエネルギーの推進・活用に踏み出していくことが急務なのではないかと思います。原発の推進を容認してきた大人の一人として、安全で安心な暮らしができる地球環境を 未来に生きる子どもたちのために残すことが 責務であると考えるからです。

やがてやってくる選挙のために、既成政党も 新設される政党も、原発の取り扱いについて今後の方針を明確に打ち出すことになると思います。ただ、政治家の考えや判断だけに任せていてはいけないような気がします。原発問題は、日本の未来をどう方向づけていくか、とても重要な問題でもあります。以前に朝日新聞の社説でも提起されていましたが、こういった国民全体に関わる大きな問題については、広く国民にその考えや意見を問う 国民投票制度のようなしくみをつくり、そこで集約された意見や考えが、実際の政策や政治に生かされていくことが、必要なのではないかと思います。そうすることで、国民と政治家の意識のずれが少しは正常な方向に戻り、政治に対する信頼も深まって来るのではないかと思うのですが……また、政治家任せにしないで、国民が自らの判断で日本の未来を方向付けていく流れも つくられていくのではないかと思うのですが……

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