あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

仙台での 散策

2012-09-14 09:09:12 | インポート

昨日は、定期的なボランティア活動のために 仙台まで出かけてきました。

予定より早く着いたので、地下鉄の旭丘駅を抜けて 森林公園周辺を散策しました。

スズメによく似た でも体が少し大きめの鳥が2羽、追いかけっこをするように枝から枝へと飛び移っているのを見かけました。前の枝にいる鳥が、次の枝へ飛び移るとその後を追うように後の枝に止まっていた鳥が追いかけます。とても仲の良いカップルなのでしょうか。睦まじい姿に、思わず笑いながら 見とれてしまいました。

そこを過ぎると、鳥の彫刻が点在する空間に出ます。道を挟んで両側の草地に多くの鳥の彫刻が配置されています。さまざまなポーズをとっているのですが、顔は道の方を向いているので、そこを歩く自分が鳥たちに見つめられているような気がする不思議な空間です。

その先に屋根のかかった休憩スペースがあります。一画に灰皿があり、いつもならそこで一服するのですが、先客が1名いてベンチに横になって本を読んでいました。そのゆったりとしたひとときを乱してはいけないと思い、そこには立ち止まらず先に進みました。

右手に池が見えてきました。以前睡蓮の花を見かけたところです。池の中央を横断するように渡り道がつくられているので、そこを通ろうと思ったのですが、そこにも先客がいました。渡り道の途中にカモたちが群れてひと休みしており、向こう側から来た親子(子供は幼い女の子)が会話を交わしながらその様子を立ち止まってながめているところでした。

その微笑ましい様子を見て、カモたちと親子の邪魔をしてはいけないと思い、その渡り道を横断することをあきらめ、さらに先に進んで池の周りの道を迂回するように通り、戻ることにしました。

一服しようと思ったところに来ると、本を読んでいた人はそのまま本を胸の上に置いて、ひと眠りしていました。鳥の彫刻の空間を過ぎ、追いかけっこをしている鳥たちの森を過ぎると、駅前の広場に出ます。その広場を駅の階段を上らず、さらに少し進んでいくと、灰皿の置いてあるベンチに出ます。そこで、やっと一服の機会を得ました。陽射しがきつく、暑い日だったので、木陰にたたずんで、煙草に火をつけました。汗をぬぐいながら、しみじみと味わう一服でした。

自然の中にありながら、体に害を与える人工的な煙草を吸う 自分に、いつもながら 矛盾を感じてしまいます。矛盾を抱えているのが人間的なのだ という言い訳も浮かんできます。星の王子様に登場する呑み助の心情と重なっているのかもしれません。酒を呑むのが恥ずかしいから酒を呑む~この矛盾を肯定するところに 大人になりきれない自分がいるのかもしれません。

心地よい風が通り抜けていきます。木の葉が気持ちよく揺れ、その影も地面に揺れています。見上げると雲ひとつない青い空が広がっています。その中を飛行機が通り抜け、その後ろに2本の鮮やかな白線の軌跡が描かれていきました。ゆっくり ゆっくりと 時が流れます。

それから ボランティアの場所に向かいました。悩みを抱えている人の声に真摯に耳を傾けたいと思いながら、一方では その人たちに 見える世界は、こんなに 光や風があふれている世界ではないだろうと思いながら …… 。そんな人々に、どんな言葉で光や風を伝えることができるのだろうかと……。  ボランティアを終えても、この自問は続いています。

コメント
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