7月30日に,栗原市若柳に新しくできた産直売所(くりでん)で,『南三陸戸倉小学校支援バザー』が開かれました。
震災後,戸倉小学校にはたくさんの支援物資が届き,その物資の整理や仕分け作業,子どもたちへの配布作業等に,桜士(さくらもののふ)というボランティアグループの一員としてこれまで関わってきました。今回のバザーは,残った支援物資をバザーという形で一般の方に購入していただき,その協力金の全額を戸倉小学校の子どもたちのために使ってもらうという趣旨で開いたものです。当日は,この趣旨をご理解いただき,たくさんの方に温かい善意のご協力をいただきました。
当日の私は,バザーの手伝いをしながら,子どもたちに遊んでもらうコーナーも担当し,シャボン玉遊びをしました。
シャボン玉液は,事前にいくつか試作してみました。一番目に作成したのは,福音館発行のかがくのとも傑作集の『杉山きょうだいのしゃぼんだまとあそぼう』をテキストにしました。ただ,安全面に配慮した台所用洗剤(脂肪酸カリウム)に適切なものがなく,比較的自然な素材をもとにした台所用洗剤を使用したのですが,できあがったシャボン玉液ではなかなか大きなシャボン玉ができませんでした。そこで,インターネットで調べた方法で改めて2種類のシャボン玉液を作ってみることにしました。一つは,NHK『やってみよう なんでも実験室』95年4月8日放送のレシピで,もう一つは「伊東家の食卓」01年5月29日放送のレシピで作りました。この2つの方式で作るとどちらも確実に大きなシャボン玉ができました。バザーにはこの2種類のシャボン玉液を持っていって,子どもたちに遊んでもらいました。針金の輪の周りに毛糸を巻きつけた用具を使い,子どもたちは大きなシャボン玉を作り,楽しそうに遊んでくれました。風があったので,子どもたちがシャボン玉液のついた輪を掲げるだけで,次から次へと大小のシャボン玉ができて飛び立っていきました。ふわふわ浮かぶシャボン玉を,幼い子どもたちがはしゃぎながら追いかける様子もほほえましく感じました。子どもだけではなく親や祖父母の皆さんも,童心にかえって歓声をあげながら遊んでいる様子もあり,とてもうれしくなりました。
バザーの協力金は,予想を超える金額になり,改めて協力いただいた皆さんには心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。シャボン玉遊びでは,子どもはもちろんのこと,たくさんの老若男女の皆さんの童心にかえって輝く笑顔を見ることができ,とても心に残る活動となりました。
これからは,被災地の子どもたちの笑顔をたくさん見ることのできるような支援を,継続的に実施できたらいいなあと思っています。自分のできる範囲でできることを行動する~無理のない形での実践化を心がけていきたいと考えています。