2月11日(水)
鳥海温泉・あぼん西浜での朝。
8時まで寝ていた。
朝が遅い。ここ連日そうだ。
奥の雪道では、あまり早く起きても、道路が凍結、未除雪の恐れがあって早くは出発できないからちょうど良いが・・
散歩に出かけた。
ここは、そもそも海水浴場なのだろう。
「西浜海岸通路」 浜に出れるのだろう。
▲ 海だ。雪の浜の海だ。
何もない。日本海の波が、何度も飽きずに打ち返している。
▲ 駐車場に戻る。
この時は、この西浜のすぐ近くにあるらしい、16羅漢岩(じゅうろくらかんいわ)↓を見にいくつもりでいた。蔵王のアイスモンスターを羅漢に例えたのでなおさらだった。
けれど、これから帰り道に寄っていく山形市内で、何を食べるかを考え始めたら16羅漢岩は忘れてしまった(涙)。近頃はこういうことが多い。
なにをそんなに真剣に悩んでいたのか。
山形の郷土料理を食べたいと思った。
チョイスは二つ。
料亭風のいかにも料理を食べさせてくれるところ
OR
まだ食べたことのない、芋煮を食べたかった。
結論は前者チョイスで、駐車場をスタートした。
▲ しかし前者は、無理だとすぐわかった。鳥海のここから山形市内までは2時間以上かかることがナビで判明。すると午後2時ちょっと前に料亭に到着。ラストオーダーは2時だ。この雪では間に合わない。
で、ラストオーダーのない芋煮の店に。しょうがない・・・。
▲ 酒井から山形市内への道は、有料山形自動車道を走るのだが、これが月山付近で10km以上の区間は地方道↑なのだ。雪がきっちり除雪してないから、運転は慎重にならざるを得ない。つまりスピードを落とすのだ。
30~40km/時走行。すると、後ろに数台、後続車が並んだ。で、脇道スペースがあるところで自らそれた。そして、おもむろに発進しようとしたら後輪が空転。空転しつつも少しずつ前進。やっと本線に戻った。あせったなあ。
幸いこんな山道を走行しているクルマ自体が少ないから、あとは自分のスピードで進行できてOK。再度除雪完全の自動車道に乗れた。
山形市内中央部に午後2時過ぎに到着。
▲ 山形駅前のコインパークに入れる。
おう、蔵王の駐車場でクレソンに乗ってる方にキャンカーでも入れられるよ、と請け負った三井のリパークではないか。これは絶対入れてみせなくては。
▲ 芋子煮そば処佐藤屋。えー、こんなところ?! 普通のそば屋っぽーい!
ガイドブックどおりに来たのだが。「明治36年創業。」うん確かに「芋煮とそばを一緒に楽しめる老舗」とは書いてあるが。えーい、ままよ。と戸を開ける。
▲ 入り口で、店主らしいおじちゃんとそのツレらしいばあちゃんが座ってストーブにあたっていた。
私が入ってきたのをみて、お勝手に引っ込む。
また、お客はボクだけだ・・。「週末になると県外からも常連客が訪れる」と書いてあるんだがな。今日は祝日だよ。けど2時過ぎか。とかなんとかブツブツと。
▲ 定石どおり、もりそば650円と芋煮780円 を注文した。
ウン、悪くないよ。もりそばはツユも含めてきりきりに冷たいし、ツユの味もいい。
▲ 初めて食べる、山形伝統郷土料理・芋煮の方は?
これは、サトイモ、牛肉、ネギ、まいたけかな。味は、醤油味だが牛肉の味が、前面に出ている。すき焼きみたいな味だ。悪くない。汁まで全部飲んでしまった。
帰りに、おばあちゃんに「芋煮って、すき焼きに似た味ですか」と聞いてみると。笑いながらだけど「違う」と断定されてしまった。
▲ JR山形駅。10年ほど前に山形へは出張で来たことがあったなあ。
とりあえず、思いつく奥の雪道スケジュールは全て終わった。
帰ろうか。
蔵王ICから、山形自動車道に乗った。
これで終了。帰るんだ、と思うとホッとすると同時に、少し寂しげな思いにもなった。
▲ もう急ぐ必要もないので、蔵王ICから最初のPA、古関PAで停めた。
今晩はここで車中泊だ。
****************
2月12日(木)
古関PAでの朝。
山の中の小さいPA。昨夜は静かだった。
▲ 今日は、天気が好いのかな? 帰るとなると関心が一気に薄れる。
ゆっくり朝食後、帰路へ向けスタート。
村田JCTから、東北道へ入る。
帰るとはいったものの、そのときの気分次第で、天気次第で決めればいいや、と決定を先送りしていた行先候補が一つあった。
それは、福島県のメジャーゲレンデ、アルツ磐梯スキー場に立ち寄るかどうかだ。
ここは、前から行ってみたいと思っているスキー場。
しかし、遠いから機会がなかった。
帰り道だから、磐越道へそれていくかどうか・・
アルツ磐梯の天気予報をチェック。
▲ 今日の午前中は。しかし午後は。
今から行くとなると午後スキー、明日になると。
やめた、やめた。
本心はもう帰りたくなっていて、天気予報が悪くて吹っ切れて、ホッとした。
宇都宮市近くの上河内(かみかわち)SAで昼食をとることに。
▲ Kさんが宇都宮でうまい餃子をハシゴしてたらふく食べたという記事を書いていた。
その時から、宇都宮餃子を食べて帰りたいと思っていた。
ボクの食欲なんて、たいていそんな単純なものだ。
W餃子ライス。二人前の餃子だとよ。
なによりも、
「長距離運転 お疲れ様でございます!」
オレもトラック野郎のはしくれだ。
▲ で、喜んでこれを注文。
餃子の皮は薄めで、うまかった。
食後クルマに戻って、
「もう、ここまで来たらもういいだろう・・」
▲ 蔵王を出てから、運転している時も含めてずっと履いていた長靴を、スニーカーに履き替えた。
「ありがとう。暖かかったよ。」
国元はもうすぐだ。
了
【付録】
P1. 山形県内の行程;
青線が往路
赤線が帰路
P2. 第2次・奥の雪道紀行 全行程;
総走行距離 1,148 km 7泊8日
鳥海温泉・あぼん西浜での朝。
8時まで寝ていた。
朝が遅い。ここ連日そうだ。
奥の雪道では、あまり早く起きても、道路が凍結、未除雪の恐れがあって早くは出発できないからちょうど良いが・・
散歩に出かけた。
ここは、そもそも海水浴場なのだろう。
「西浜海岸通路」 浜に出れるのだろう。
▲ 海だ。雪の浜の海だ。
何もない。日本海の波が、何度も飽きずに打ち返している。
▲ 駐車場に戻る。
この時は、この西浜のすぐ近くにあるらしい、16羅漢岩(じゅうろくらかんいわ)↓を見にいくつもりでいた。蔵王のアイスモンスターを羅漢に例えたのでなおさらだった。
けれど、これから帰り道に寄っていく山形市内で、何を食べるかを考え始めたら16羅漢岩は忘れてしまった(涙)。近頃はこういうことが多い。
なにをそんなに真剣に悩んでいたのか。
山形の郷土料理を食べたいと思った。
チョイスは二つ。
料亭風のいかにも料理を食べさせてくれるところ
OR
まだ食べたことのない、芋煮を食べたかった。
結論は前者チョイスで、駐車場をスタートした。
▲ しかし前者は、無理だとすぐわかった。鳥海のここから山形市内までは2時間以上かかることがナビで判明。すると午後2時ちょっと前に料亭に到着。ラストオーダーは2時だ。この雪では間に合わない。
で、ラストオーダーのない芋煮の店に。しょうがない・・・。
▲ 酒井から山形市内への道は、有料山形自動車道を走るのだが、これが月山付近で10km以上の区間は地方道↑なのだ。雪がきっちり除雪してないから、運転は慎重にならざるを得ない。つまりスピードを落とすのだ。
30~40km/時走行。すると、後ろに数台、後続車が並んだ。で、脇道スペースがあるところで自らそれた。そして、おもむろに発進しようとしたら後輪が空転。空転しつつも少しずつ前進。やっと本線に戻った。あせったなあ。
幸いこんな山道を走行しているクルマ自体が少ないから、あとは自分のスピードで進行できてOK。再度除雪完全の自動車道に乗れた。
山形市内中央部に午後2時過ぎに到着。
▲ 山形駅前のコインパークに入れる。
おう、蔵王の駐車場でクレソンに乗ってる方にキャンカーでも入れられるよ、と請け負った三井のリパークではないか。これは絶対入れてみせなくては。
▲ 芋子煮そば処佐藤屋。えー、こんなところ?! 普通のそば屋っぽーい!
ガイドブックどおりに来たのだが。「明治36年創業。」うん確かに「芋煮とそばを一緒に楽しめる老舗」とは書いてあるが。えーい、ままよ。と戸を開ける。
▲ 入り口で、店主らしいおじちゃんとそのツレらしいばあちゃんが座ってストーブにあたっていた。
私が入ってきたのをみて、お勝手に引っ込む。
また、お客はボクだけだ・・。「週末になると県外からも常連客が訪れる」と書いてあるんだがな。今日は祝日だよ。けど2時過ぎか。とかなんとかブツブツと。
▲ 定石どおり、もりそば650円と芋煮780円 を注文した。
ウン、悪くないよ。もりそばはツユも含めてきりきりに冷たいし、ツユの味もいい。
▲ 初めて食べる、山形伝統郷土料理・芋煮の方は?
これは、サトイモ、牛肉、ネギ、まいたけかな。味は、醤油味だが牛肉の味が、前面に出ている。すき焼きみたいな味だ。悪くない。汁まで全部飲んでしまった。
帰りに、おばあちゃんに「芋煮って、すき焼きに似た味ですか」と聞いてみると。笑いながらだけど「違う」と断定されてしまった。
▲ JR山形駅。10年ほど前に山形へは出張で来たことがあったなあ。
とりあえず、思いつく奥の雪道スケジュールは全て終わった。
帰ろうか。
蔵王ICから、山形自動車道に乗った。
これで終了。帰るんだ、と思うとホッとすると同時に、少し寂しげな思いにもなった。
▲ もう急ぐ必要もないので、蔵王ICから最初のPA、古関PAで停めた。
今晩はここで車中泊だ。
****************
2月12日(木)
古関PAでの朝。
山の中の小さいPA。昨夜は静かだった。
▲ 今日は、天気が好いのかな? 帰るとなると関心が一気に薄れる。
ゆっくり朝食後、帰路へ向けスタート。
村田JCTから、東北道へ入る。
帰るとはいったものの、そのときの気分次第で、天気次第で決めればいいや、と決定を先送りしていた行先候補が一つあった。
それは、福島県のメジャーゲレンデ、アルツ磐梯スキー場に立ち寄るかどうかだ。
ここは、前から行ってみたいと思っているスキー場。
しかし、遠いから機会がなかった。
帰り道だから、磐越道へそれていくかどうか・・
アルツ磐梯の天気予報をチェック。
▲ 今日の午前中は。しかし午後は。
今から行くとなると午後スキー、明日になると。
やめた、やめた。
本心はもう帰りたくなっていて、天気予報が悪くて吹っ切れて、ホッとした。
宇都宮市近くの上河内(かみかわち)SAで昼食をとることに。
▲ Kさんが宇都宮でうまい餃子をハシゴしてたらふく食べたという記事を書いていた。
その時から、宇都宮餃子を食べて帰りたいと思っていた。
ボクの食欲なんて、たいていそんな単純なものだ。
W餃子ライス。二人前の餃子だとよ。
なによりも、
「長距離運転 お疲れ様でございます!」
オレもトラック野郎のはしくれだ。
▲ で、喜んでこれを注文。
餃子の皮は薄めで、うまかった。
食後クルマに戻って、
「もう、ここまで来たらもういいだろう・・」
▲ 蔵王を出てから、運転している時も含めてずっと履いていた長靴を、スニーカーに履き替えた。
「ありがとう。暖かかったよ。」
国元はもうすぐだ。
了
【付録】
P1. 山形県内の行程;
青線が往路
赤線が帰路
P2. 第2次・奥の雪道紀行 全行程;
総走行距離 1,148 km 7泊8日