10月30日(金)
先週の武尊山に引き続いて、今日も上州のもう一つの百名山だ。
「上野から高崎までの車窓で、一番私たちを楽しませてくれるのは赤城山である。見事なのは、のびのびと裾野へ引いた稜線であって、おそらくこれほど大きな根張りは、他に例がすくなかろう。」と深田久弥が書いた
赤城山(あかぎさん、あかぎやま)1828m に向かった。
▲ 深田先輩は、JRの車窓から眺めたのだが、ボクは、前橋ICを降りて赤城道路を北上するクルマのフロントウインドから眺める。
正面に見えてきた赤城山↑は、電柱・家に遮られていて、「富士山に続き日本で二番目の裾野の長さ」を表しているとは思わないが、ご容赦。
▲ 7時に自宅を出発。11時過ぎに赤城山・
大沼(おの)湖畔の駐車場に到着。
初めにおことわりするが、赤城山という山はない。赤城山は複成火山で、複数の山頂の総称だ。
その中で一番高いのが、背後の黒檜山(くろびさん)1828m、次に駒ケ岳 1685m。他にも地蔵岳1674m等があるが、今日は最初の二つだけを周回する予定だ。
▲ 赤城山を眺めながら走っていたので、コンビニで弁当を買うのを忘れた。
で、湖畔の休憩所でおにぎり弁当があったので入ったら、
田中陽希さんの写真が。
「去年の7月に雷の中ね、この店に寄ったの」とおばちゃんが誇らしげに言っていた。
(彼は今もまだ、
走っているらしい)
▲ さあ、ボクの山登り開始だ。(ちなみに100名山で数えてみたら25座目だった)
まず、駐車場からこの火口原湖・大沼(おの)の東岸を回って、向こうの赤い橋の架かる
赤城神社前を過ぎて黒檜山登山口まで歩いて行く。
赤城神社は、10年ほど前に来た時見たから今回はパス。
▲ 20分ほどで、登山口に到着。標高1370m。
そしていきなり急登が続く。
▲ 赤城神社へ渡る赤い橋を見下ろす。
大沼の湖面全体が、さざ波でキラキラしていた。 (コンデジ・ズームで)
▲ ひとわたり急登が終わると、岩がゴロゴロした斜面が続く。
正面に、黒檜山が見えてきた。
紅葉が美しいとかいうミズナラ広葉樹は、完全に落葉している。
そういえば、陽が出ているのに今日は肌寒い。
▲ 黒檜山山頂1828m、到着。13:14
コースタイムどおりの1時間半で登ってきた。
田中陽希さんなら30分で駆け上がってくるのでは。
この先に展望台2分の表示が有るので、そっちへ行ってみよう。
▲ 尾根伝いに少し歩くと、視界が少し開けたところに来た。
団体さんが先にきていた。
西の方向には、左手に大沼、右手の山並みの向こうには沼田市街が見える。
ワイド画面1; PC、タブレット用
ワイド画面2; PC用
北には、武尊山、日光白根山等も見えたが、実はどれがどれだかよく定められず省略。
団体さんの一人が、「昭文社の地図を見ながら山々を確認するのが楽しみだ」と言っていた。
ボクはどうもそこまでは執着しないというか、地図を持ってない(笑)。
ここで、ランチのオムスビ2個を食べた。
さあ、黒檜山はこれぐらいでいいか。
次は、お隣の駒ケ岳へ向かおう。
駒ケ岳へ向かって、大ダルミへ下る。
▲ 振り返って、黒檜山を見上げる。
して前方には、
▲ 駒ケ岳がある。今度はあそこへ登り返す。
いずれにしても落陽しきった木々が、もう冬を待っている風情だ。
▲ こじんまりとした、
駒ケ岳の頂上1685mに出た。
この頂上から、東の方向を望む。
ワイド画面3; PC、タブレット用↓
ワイド画面4; スマホ用↓
▲ 西の方向には、大沼が近く見える。
駒ケ岳からは、南へゆるやかに下ったあと、西に方向を変えて大沼方向へ向けてジグザクの坂を下っていった。
駒ケ岳登山口に降りた時は、午後4時ごろだった。
登山口から駐車場とは反対方向の、覚満淵(かくまんぶち)へ向かった。
▲
覚満淵。
ミニ尾瀬とよばれる小さな湿原だ。
背後に見える山は
地蔵岳 1674m。これも赤城山の一角だ。
木道を兼ねた橋が美しい。
湿原を一周しようかとも思ったが、陽も傾いたし、中途で引き返して駐車場へ戻った。
数軒の休憩所は閉まり、駐車場では、ひとけがまったくなくなっていた。
11月に入れば、もうこの地は冬支度に入るのだろうなあ。
~・~・~・~・~
赤城の山も今宵限り、
今晩のお宿は、富士見温泉・見晴らしの湯だ。
ここは、
道の駅ふじみ も兼ねている。
行ってみたい温泉のある「道の駅」第一位に選ばれたとか。
今晩はここで一宿一飯の恩義にあずかるとしよう。
▲ 見晴らしの湯は午後9時まで。
露天風呂もあった。
平日だからだろう、入浴客は地元の人のように見受けた。
「ワタシ毎日来るの」
「寝る前にね」
とかの会話が、隣りの女性露天風呂から聞こえてきた。
▲ 同じ建物内の食事処で。
上州かつ丼 700円を。あ、ビールも塩キャベツと一緒に。
今日は、お疲れさん。
今日も天気が良くて、よかったね。
たぶんね、今シーズンの山登りはこれで終わりだろうな。
怪我もなく、よくあちこち登れたな ♪
じゃもう一度、自分にカンパ~イ。
了