2月8日(土)
朝6時に起きる。寒い。そりゃそうだ室内温度が零度近い。
すぐFFヒーターを入れる。ラジオで軽井沢はマイナス10℃まで下がったと。
▲ それに、外は粉雪が舞っているではないか!
おかしい。予報は晴れなのに・・
とにかく朝食。冷たいコーンフレークを食べる。
しかしあんまり雪が降ると、下りの道路が怖い。
どうしようか、今のうちに軽井沢へ下りてしまおうか。
いやそうすると、Soraは初めから登る気なんかなかったのだ、という輩が出てくるかもしれない。
ウジウジしていた。
▲ 10時を過ぎると、少し晴れ間が差してきた。
これはまさしく、光明でして。
▲ とにかく出てみよう。10時半。
軽アイゼンを装着して、登山入り口を越えて進んだ。
中途で、雪が降ってきたら、それは雪を理由に戻ればいい。
Soraはよくやった。安全な男だと言われる。
▲ 東大火山観測所の横を通る。
登るのは浅間山ではなくて、正面に見える小浅間山(こあさまやま)だ。
なあんだ、浅間山に登るのじゃないの? と馬鹿にしたように言うのではない。ボクは仮にも浅間山の火口を覗いてきたオトコだよ。
ボクは、雪をかぶった白い浅間山を、間近から見たいのだよ。浅間山そのものに登ったら見れないじゃないか(笑)。
▲ 緩い傾斜の雪山道を歩き続ける。
土踏まずに4爪を装着した軽アイゼン登山靴は、上から押すように足を下ろすと固い氷雪でもうまくひっかかってくれるようだ。
▲ 道程半分の分岐点に来たようだ。11時。
ここから、右手に折れ曲がっていく。
▲ そして、アレが小浅間山だろう。
右手で回り込んでいく、雪道を上がっていくのだな。GO。
▲ この道は、天国への道だ。
踏み跡が、新雪で消えている。
今朝は、ボクが一番手に違いない。
登山口には別のクルマも停まっていて、みなさんはスキーを担いで雪の中を朝早く登っていった。行先は小浅間山ではないはずだ(笑)。
▲ 天国への白い山道を登りながら、振り向くと・・
おおっ、浅間山だ!
ついにその壮麗な白い姿を現した。
▲ ほどなく、山頂が近いことを示す標識が出た。
丘状の山域を登り進む。
▲ 風で造られた雪紋が、キレイ。
山頂到着。11時半。
▲ 山頂を示す標識は、風雪で倒れ、打ちひしがれている。
▲ はい、立て直しまして。
イエーイ!
マナスル登頂成功みたいに。
▲ 浅間山の全景だ。
▲ 山頂に雲がかかっているのが、残念。
待っていれば、取れるかもしれない。
▲ 正面下部の、あのカーブしてえぐられているコースを、スキーヤーが数名下りていった。
ボクもスキー板をクルマに載せているが。ボクが真似したら、帰らぬ人に。
▲ 親子三人家族が上がってきた。
若いママさんが、先にいたボクをみて
「地元のかたですか?」
よっぽど不細工なかっこうをしていたのだろう。(地元といったら軽井沢だぜ)
「いや、私はあのキャンピングカーがあったでしょう、アレで」
「あそうですかあ、〇〇から来られたのですね」
ちゃんと、ナンバープレートを読まれていた(笑)。
▲ プラスチックのそりを持ってきていて、子供と斜面を滑り降りる。
▲ あの雲がとれないかなあ。
少しずつ、左に移動している気がするのだがなあ。
▲ 頂上部はトンガリではなくて、台形状で横に広がっているのがうっすら見えるだろう。
▲ 浅間山の上部は木が生えてなくて、富士山のようにガレキの積み重ねだ。
だから雪が山肌を覆うと、すべての夾雑物が隠れ、美しいシルクの山肌に変わる。
それにしても、このシルクのような山肌、流れるような稜線は美しい。
▲ 稜線もきれいに流れる。
ママさんも、よろし。
▲ 頂上の後方に、三角点があった。
親子は帰っていった。
▲ 浅間山の左方向には
中央の白いタテ筋は、軽井沢プリンスホテルのスキー場だろう。
だとしたら、スキー場の左側のゴツゴツした山並みが妙義山。
スキー場の右側の町並みの広がりは、佐久平だろう。
そのずっと後背に、八ヶ岳の連なり。
▲ 親子が帰っていったあとも、ひとり12時半まで待った。
が、山頂の雲はとれず。帰ろう。
またね?? どうだろう、又来れるか・・
▲ 下山途中。山頂を示す標識のところで、右手へ下りていくべきところを、左手へ下りていってしまった。
おかしい!と気づき再度戻ったが。
30分ほどのロス。
時間は十分あるから、慌てなかったが、午後ぎりぎりに登ったりすると・・こんな山でもやばい。どんどん谷に降りていってしまい。夕暮れ遭難だ。
▲ 戻ってきたよ。13時半。
3時間の山行(1時間の頂上滞在を含む)。
小浅間山1655m。登山口1405m。標高差250m。
晴れていれば、手軽で、最高の冬山トレッキングではないだろうか。
~・~・~・~・~・~・
登山口を下りて、次に向かったのは・・
中軽井沢から佐久平へ出て、建設途中の中部横断自動車道に乗って、一気に仮終点の八千穂高原ICで下りた。あとはいつもの国道141号線でもう少し小海線沿いに南下。そして中途から山へ向かって上昇。
▲ 松原湖へきた。
ワカサギ釣りを今年もやってらあ。
▲ 連休中で、みなさん子供連れ家族できているようだ。
松原湖を過ぎて、さらに山の上に上がっていき
▲ 毎度おなじみの八峰の湯(ヤッホーのゆ)へ到着。標高1300m。
ボクのHarmonyは、向こうの離れたところに慎ましく停める。
▲ 湯の展望所から眺める八ヶ岳は、残念ここも雲がかかり気味で。
予報では、きょうの夜半からこの辺りでも、雪が降る。
時間があるので、ブログ初日を書いてアップした。
▲ 5時過ぎになった。
じゃあ、お風呂に入ってこよう。
月が出ている。
お風呂のあとは、館内の食事処で
▲ ひとりカンパーイ!
よくやったね。
(コレを飲むと、もうここから移動できない理由にもなりますので)
カンパーイ!
▲ 実は昼食は、山頂でクッキーをいくつか食べただけで、お腹は空いてまして。
今晩は、ここで一番高い(笑)八峰御膳 2500エン だ!
小海蕎麦、8種の天ぷら、ステーキ、豆腐、豆乳プディングetc
もう、おなかいっぱいですわ。
▲ 出ると、もう真っ暗。
そのまま、オヤスミなさいです。
【続く】