青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

米沢へ~ 謙信・景勝をしのび米沢牛を食べる

2016年10月31日 10時25分06秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月20日(木)

月山を下山した後、道の駅にしかにて温泉入浴。
そのあと南下、米沢市の手前の白鷹ヤナ公園道の駅で車中泊した。

今日も晴れ。
さあ、米沢藩30万石に乗り込もうぞ。



▲ 時間はお昼時。11時半開店少し前、ここに到着。

「米沢牛亭ぐっど」

さすがにだれも来ていない。一番乗りを制した。

レストラン入り口の隣は、米沢牛の直接販売もやっている。

※米沢牛~生後32ヶ月以上かけじっくりと肥育した未経産の雌牛、または去勢牛。




▲ 注文したのは、米沢牛ステーキセット(ランプステーキ/150g/ライスセット)3300円(税前)

もうもうの水蒸気をあげて出てきたよ。

まずは、肉だけをほおばる。

おいちー・・ おいちー・・
次々と切って食べる。

味付けたれは、醤油とウスターソースのミックスみたいな甘ピリ味で、肉汁と合う。
もう一枚食べたいなあ。




▲ 次は、付け出しの細切れ肉と鉄板に残った肉、ソース、キャベツを全部、ごはんにかけて、

はい、牛丼のできあがり。

これも美味しくて、満たされて大満足。


ランチ後は、米沢市内へ出て歴史探訪だ。
なせば成る。





▲ 毘沙門天の「毘」と「龍」の軍旗がはためくところへ。

米沢城の本丸跡へ入る。





▲ 上杉謙信(1530ー1578)像。

謙信はもちろん新潟・越後で亡くなったが、その遺骸もこの地に移された。




▲ 上杉景勝(かげかつ)とその忠臣・直江兼続(かねつぐ)像。

謙信の子(養子)景勝の時、秀吉により越後から米沢に上杉家は移されて、景勝は米沢の初代藩主となる。

真田丸をご覧のアナタはご存知ですよね。




▲ 本丸内に建てられた(1876)上杉神社。

謙信公を祭る。




▲ 同じ敷地内にある稽照殿(けいしょうでん)。

謙信公の遺品や直江兼続の「愛」の前立て兜などの文化財が展示されていた。


ちょっとクルマを走らせて、



▲ 上杉家廟所(びょうしょ)。

樹齢400年以上の杉林に囲まれた静かなところ。




▲ ここには、上杉謙信公から上杉家第11代・斉定公まで、上杉家歴代の廟が立ち並ぶ。

壮観だねー。



そのあと今度は春日山・林泉寺へ。



▲ 林泉寺は、上杉家当主の妻子や、直江兼続公夫妻ら家臣たちの墓所。





▲ 直江兼続公夫妻の墓。

当時としては珍しく男女が同じ大きさで墓が並んでいる。


きょうは墓めぐりになってしまったな。
他人の墓より、自分達の墓はどうしよう(笑)。





▲ 暮れなずむ米沢で、お墓のあと検索したらここが出てきたので、直行。

この旅初めての、というよりコインランドリーを自分で操作するのは初めての体験。

完全自動で50分待つのだよ。1000エン。

ボクにもできた。



秋の月山登山~神様はもう店仕舞い

2016年10月29日 07時34分25秒 | 同上 (山歩き)
10月19日(水)

さあ、やっぱり晴れた。

姥沢口駐車場を出発、歩いて10分ほどのリフト乗り口へ行く。8:00AM




▲ ペアリフト。

順番待ちは無い。
今週末にはこのリフトも長い休止に入るらしい。




▲ リフトを降りて、登山開始。


きのうの地図で、今日のコースを確認。



▲ 時計回りに周る。

登りはリフトを使ったが、下りでは使わずにカール状の凹地を降りてくるつもりだ。
登りのCTはリフト使用で、2時間40分だ。標高差829m。




▲ ここからは階段状の登山道がずっと続く。

月山頂上の神社を目指して登る方が、老若男女問わず多いからだろう、山道は整備されている。




▲ 笹の草原が多く、緑色に山肌をビロードのようにびっしり埋めているのが印象的だ。




▲ 姥ヶ岳(うばがたけ)の山頂1670mに着いた。





▲ 北のはるか向こうのとんがり山影、あれは・・

そう。ズームすると。




▲ 3日前に登った鳥海山だ。

山容が美しいねえ。
出羽富士といわれるだけのことはある。




▲ そして北西のほうは、日本海とカールっぽい山並みが続く。

いつものようにワイド画面でお見せすると。
PC用;

スマホ用;



そして南の方角には、



▲ 雲海が広がる。

何となく、鳥海山からの山の布陣に似ているなあ。

しかし、ボクの目指すのは前方、



▲ 月山山頂だ。

登山道が尾根づたいに続く。
リフト降り場のあたりから森林限界に入っているから、樹木はなくどこでも眺望は良さそうだ。






▲ 牛首の分岐点。

ここより右に下れば、リフト乗り場でなくてカール状の草原を歩いて下りることになる。
帰りはここからおりよう。




▲ 芭蕉の句碑がたっているところまできた。

「雲の峯 幾つ崩(くずれ)て 月の山」

昼間の陽射しの中で、猛々しく起立していた雲の峰はいつしか崩れ、今は、薄明かりに照らされた月の山が嫋(たお)やかに横たえているばかりであるよ
。 (追記)


松尾芭蕉は奥の細道紀行で弟子の曾良(ソラ)とともに信仰の山、月山に登っているのだ!

もう、ほぼ頂上だ。




▲ 向こうの小高い山の上にあるのが、頂上・月山神社だろう。





▲ 神社の山の左後方の山影は、そう鳥海山だ。





▲ さらに近接すると・・

おお、これはチベットの僧院みたいだ。





▲ 右手前の建物は、宿泊所だ。

芭蕉先生も、頂上の小屋で一泊したと記されている。
その由緒ある小屋の歴史を引き継ぐことになろう。




▲ 神社の前の細い石畳を進む。

神様は過酷そうな処にお住みなのだなあ。




▲ 石垣の上には、寄進者の記念碑が立ち並ぶ。

まず最初の鳥居が目に入る。





▲ 最初の鳥居。

月山神社本宮と記されている。




▲ 大きな柱も立っている。





▲ 標柱を過ぎると、また鳥居が。

岩壁に守られた小さな要塞のようだ。





▲ ああ、神様のお社(やしろ)だ!

天上のサンクチュアリ聖域へ。



▲ お社の全景。

しかし、閉まっている。
神様も、もう冬支度に入ってしまわれたのだろう。


申し訳ございませんが、境内の日当たりの良い処で食事を軽くさせていただきました。

さあ、下山しよう。



▲ お社の石垣から首を出して、登ってきた頂上エリアを見渡す。

手前の白い建物が清潔なトイレ。

その後ろの大きな建物が休憩宿舎だ。
今はもう閉まっている。

ずっと後方から登ってきた。




▲ 犬を連れた登山者。

比較的容易に登ってくることができるためか、他にも小型犬と一緒の高齢登山者がいたな。





▲ さあ、下界へ下りよう。





▲ 右の稜線上を伝って登ってきた。

下りは、あの牛首の分岐点で折れて、右から左下へ下る白い山道を行くのだ。




▲ 下方のカールを下るにつれて、景色はもみじ色になってくる。





▲ ここは右へ行けばリフト上へ戻る、左へ行けばこのままもみじ色の草原を下る。

もちろん、左だ。

人生は下りからが楽しい。

森林限界点を過ぎると、赤い樹林帯へ。



▲ だれも来ないフットパス。

回りを楽しみながら歩んでいく。
茜(あかね)色の時。





▲ 木道もあって、右に左に曲がりながらかなりの間、歩いたよ。

これからの人生もこうありたいなあ。元気で歩き続けたいものだ。





▲ ようやく本道との分岐に戻ってきた。

向こうにみえるのは朝に乗ったロープウェイ乗り場。




▲ 月山ペアリフト。

月山は夏スキーのメッカ。

ひょっとすると、夏にまたお世話になるかもしれないね。





▲ 駐車場への通りにあるホテル。

ここでランチできるようだ。
入ってみよう。




▲ マルゲリータピザにする。

これは美味しかった!
生地はぱりぱりで、トマトもフレッシュ。

支払いのときに褒めると、うちのは全部手作りなんです、と嬉しそうだった。

ほんともう一枚食べても良かった。




▲ さようなら、月山!


次の目的地(は無いのですが)へ向かって、出発!





酒田に遊んで月山のふもとへ

2016年10月26日 19時49分05秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月18日(火)

誤給油事件の翌朝。

気を取り直して、今日は昨年2月にこの地に来た時、見落としたスポットを巡ろう。



▲ 道の駅鳥海にある観光スポットをチェックだ。

右端上部の⑧が鳥海山。
左端の現在地が道の駅。
その上の②の釜磯に行って、③の十六羅漢岩へ行こう。

そのあとは南下して酒井に行くか。





▲ ③釜磯にすぐに到着。

この磯では、鳥海山からの伏流水が釜の中の水泡のように海でボコボコと吹き出ている、というのが謳い文句だった。

どれどれ・・・




▲ まあね。湧き水がボコボコ海面に出てきている(赤印)。

しかし、これだけなら他の海岸でも見られることでは・・。

見たかったのは、説明写真にあった海岸を離れた海面上で、渦をまくように湧き上がる様だった。
それはあるのかないのかは、砂浜からは確認できなかった。

ま、いいか。次へ。




▲ 十六羅漢岩へ。

この少し出っ張った海岸の岩の上に16個もの仏像が彫ってあるという。

遊佐町吹浦の海禅寺住職、寛海和尚が(海難防止を祈願して)十六羅漢を、1864~1868年の5年間でお布施が集まるごとに1体1体彫ったといわれる。しかも、1871年7月、71歳の時にご自身が守り仏になるため、羅漢岩の傍らの海に身を投じたと、説明書きがある。

では、見てみよう。



▲ ううーむ、ここには7体がある。

彫ってからもう150年ほど経ているから、みんな風雪雨波で大分削られている。




▲ ここには2体が。

手前の仏様は、頭に黄色い苔のようなものを生(む)してられる・・





▲ 大変ですねー、毎日こんなところで。

でも、よろしくみててねー。


釜磯、十六羅漢岩を見終えて、海岸沿いの国道7号線に沿って酒田市へ南下。



▲ もう昼時だ。酒田に来るたびに入るここへ。

さかた海鮮市場。
この市場の2階には、海鮮丼とびしま、がある。
価格がリーズナブルだから好きなのだ。




▲ 午前の部で、売れ筋はみんな売り切れ。昼の部ではメニューがあまりなかった。

しょうがない。やっぱりオレは男前だ。

「ダンディーセットを一つね」

焼き魚と海鮮丼だった。美味しかったよ。


食事のあとはやっぱり、おしんちゃんの処へ行く。



▲ あった、あった、今回は秋の山居倉庫(さんきょそうこ)だ。

三角屋根の倉庫群と風情あるケヤキ並木。

いいねー


倉庫の裏から前に周ると、



▲ 倉庫からトラックへ、米袋が積み出されていた。

そう、山居倉庫(1893年建設)は今も現役のJAの米保管場所なのだ。




▲ 山居倉庫の道路側は山形の物産、土産物のショップになっている。





▲ ショップ内。

ここで会社同僚等へのお土産を毎回まとめ買いしたものだが、もうその必要はない。

引退隠居の身。




▲ お土産はこれ一つだけ買って帰ればよい。

シンプルな人間関係。


さあ、買い物も終わったので次の新しい今回スポットへ。



▲ 市立・土門拳記念館

酒田市の中心から南へ行ったところの、飯森山公園内にあった。

写真家・土門拳(1909-1990)は、酒田市出身なのだ。
日本最初の写真専門の美術館。7万点におよぶ土門作品のすべてを所蔵しているということだ。




▲ 館内は特別展示で、弟子の藤森武とかの仏像写真ばかり。

オレは土門拳の写真を見たかったのにと、ぼやく。


ま、そうはいうものこれは良かった。



▲ 座っているポーズ自体が珍しいと思うが、それも少し前かがみで、瞑想にふけっているわけではないだろう。何か人間的な思索をしているような、少したのしそうな思索。「今日の夕食は何にしようか・・・」いや、これは俗っぽ過ぎるな(笑)。




▲ 山形県寒河江市の本山慈恩寺の所蔵か。

次に通る時には寄ってみようか。




▲ 土門拳。

学生時代にその名声はよく聞いたような気がするが、何も知っていない。




▲ 彼の生涯を紹介するDVD が流れていた。

彼の主張は、

「絶対非演出の絶対スナップ」

「カメラは道具にすぎず、写真を撮るのは人間であり、思想である」


不肖Soraも、そ、そう思います!!(興奮するとどもります)





▲ 館内には外の池、公園を望める休憩場所があります。

そうだよな・・
絶対スナップだよな・・


不肖Soraは、この記念館がある飯森山公園の自然いっぱい、それでいて整然とレイアウトされたこの公園が気に入りました。
次回酒田に来るときは、道の駅でゲソフライなんぞを齧(かじ)っているのではなくて、この公園にて心静かに一夜を過ごしたいと思います。


さあ、次は月山だ。

(ちなみに月山は、ガッサンと読みます。私の身内がツキヤマと呼ばっていましたので、おごそかに訂正してあげました)

小雨の中、月山道路を走る。



▲ 主要道路から外れて、グネグネ林道に入ってきて、かなり走って。





▲ 終点の姥沢駐車場1160mに着いた。





▲ あはは、ざまーみろ。誰もいないや。(なぜ、ざまーみろになるのかは不明だが)

500台駐車可というのに、ほんとに、誰も(クルマも)いない無人の駐車場なのだ。
ボクはまた季節ハズレのコトをしようとしているのだろうか。




▲ あたりを散策。

現在地を確認。下の赤印△にHarmonyを停めたよな。

あしたは、あのロープウェイに乗って、登って・・トップの月山だよな。

よしっ!




▲ すぐに暗くなってきた。

雨も上がって、夕焼けが。

明日は予報どうり、晴れだ。
まちがいない。



とんでもない日~ 誤給油

2016年10月25日 21時18分27秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月17日(月)

鳥海山に無事登った翌朝。

山麓の温泉で車中泊したあと、とりあえず地元遊佐町の道の駅へ行こうとHarmonyを走らせた。

道の駅鳥海の前にあるガソリンスタンドへ入った。

そこで、大トラブル発生!

ボクとスタンドの係員のミスコミュニケーションが原因なのだが、ガソリン車のHarmonyに軽油を入れられてしまったのだ。

まだ朝の8時前で、対処法を係員は先輩社員に電話で問い合わせる。



▲ とにかく誤給油した軽油+ガソリンを手ポンプで吸い出す。

吸い切ったあと、ガソリンを少し入れて再度全部吸い出す。
これを3度繰り返して、ガソリンタンクを間接的に洗浄するというやり方だ。




▲ 吸い出した軽油まじりのガソリン。どちらもオレンジ色なのだ。

それと洗浄用のガソリンタンク。

ボクもスマホで調べたがそんな方法しかないようだ。

軽油が誤給油されたことを知らずエンジンをかけたらアウトだった。
軽油がエンジンはじめ他の計器類に侵入したら、計器類は取り換えしかない。
費用は30万円ほど・・

幸い、ボクが発電機にもレギュラーを入れてくれと言った時点で誤給油が発覚して、エンジンを始動していなかった。

洗浄処置に2時間以上かかった・・・

その後、まったく問題なく走っているから不幸中の幸いだ。




▲ やれやれで、道の駅鳥海に停める。

そのご、もう動く気がせず一日が終わった(笑)。




▲ 夕食のおかずに「銀カレイ焼き」と「げそ天ぷら」を買う。

お風呂は近くのあぽん西浜で。
去年の2月にここに寄ったときのパターンと同じだ。

明日は、遊佐町と隣の酒井市で去年見落としたスポットを訪れる予定だ。





【速報】いろは坂・中禅寺湖の紅葉情報

2016年10月24日 16時24分06秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月24日(月)

突然ですが関東地方の皆さんには、記事の時系列を中断しまして、関東で一番有名と言われてますいろは坂および中禅寺湖の紅葉情報を速報でお伝えします(笑)。

本日24日に私が見てきました実況、ありのままです。




▲ 第二いろは坂(上り)の中段あたり。

下段のほうは全くまだ色ずいておりませんが、中段あたりより少し赤味がさしてきています。



▲ 上段あたり。

色ずいてはいますが、まだこの程度です。


したがっていろは坂の見ごろは、早くて今週末ぐらいからではないでしょうか。






▲ 中禅寺湖、男体山。歌ケ浜駐車場より。

さすがに、まわりは色ずいてはいますがまだピークにはなっていないでしょう。

ここより100mほど上部の山肌は紅葉らしくなっているところはありますが、まだ部分的です。







▲ 歌ヶ浜駐車場からさらに上った半月山1753mのほぼ頂上からです。

突き出た八丁出島が見えます。
周りの山肌のピーク時期の様子を知りませんが、現状このようです。




▲ 八丁出島のズームアップ。

ガイドブックによく掲載される岬ですが、遊覧船も1周するようでこの時期さすがに絵になります。


中禅寺湖より(戦場ヶ原を過ぎて)上部に位置する元湯は見ごろに近い感じでした。



では、関東地方のみなさん。今年も紅葉を存分にお楽しみください。

鳥海山登山(日帰り)湯ノ台口コース~新雪を歩く 後編

2016年10月22日 22時51分28秒 | 同上 (山歩き)
strong>10月16日(日)

さあ、外輪山まで登り目の前には鳥海山の頂上が見える!



例によって、ワイド画面で見てみると

PC用;

スマホ用;


これからの外輪山周回を地図で確認すると



▲ 現在は下の左端の伏拝岳(ふしおがみだけ)分岐点に登ったあと、行者岳まできて俯瞰中。

ここから左に外輪を回って、まず七高山2229m に登る。
そのあと南へ戻って、大物忌神社へ向かって下降する。これは状況(!印)をみて。
うまく下りれたなら、新山へ登頂。そのあとは直降しまた外輪へ直登する予定だ。





▲ さあ、外輪山を歩いて行こう。




▲ 右側には雲海が見える。

その手前には山並みが。

ここが、東北第二の高さを誇る独立峰だということがよく分かろう。




▲ 山並みは、うねうねぐねぐねとジオラマのようだ。






▲ 手前先に七高山の頂上が見えてきた。

その前方の赤丸印が、御室小屋(大物忌神社)へ左下に降りる分岐点の標柱だった。

今は標柱を越えてそのまま進む。





▲ 七高山頂上2229m に到着。

1801年の噴火によって新山2236mが盛り上がるまでは、この七高山が鳥海山の頂上だった。




▲ その前方には、溶岩がドーム状に固まった新山が鎮座している。

ウムムー、行けるかなあ、行きたいなあ。




▲ 新山の左横はカール状にえぐられていて、このあたりは氷河期のものらしい。

カールの下部は紅葉中。

はるか向こうには日本海が広がる。





▲ 更に左に目をやると、まわってきた外輪山が美しい。





▲ さあ、戻ろう。





▲ 御室小屋へ降りる分岐点まで戻ってきた。

どうしたもんじゃろのー。

他の人は、チラッと眺めてみんなパスして七高山だけで帰っていく。




▲ 下を覗いてみる・・・

うむむ・・・

しかし降りてみなければ、レポが書けない!




▲ すると下から、チリンチリンの音が聞こえてきた。

そしてこの方が姿を現した。

状況を尋ねると、「アイゼン着けて、ゆっくり下りれば大丈夫ですよ。」

「そ、そうですかあ!」

意を強くして、軽アイゼンを取り出した。

アイゼンは初めてだが、きのう説明書をみながら(笑)装着練習してあるのですぐ装着OK。




▲ ゆっくり、足元を確認しながら、所々でチェーンを頼りに降りた!






▲ 降りたあと下で巻きながら、御室小屋へ進んだ。





▲ 大物忌神社はチラッと見ただけで、心は新山登頂へ向かう。

夏場はここが宿坊にもなるらしいが、もう板が打ち付けられて閉まっている。




▲ 御室小屋の裏にそそり立つ新山に向かう。

上方に誰かが登っている。
赤丸したが小さくて分からない。




▲ はい、こんな風に登っていきます。

この岩山は四肢をフル稼働して確実に登ればよいが、こんなに長い岩山は初めてだった。




▲ 登頂成功! 11:12AM

5時間たっていた。

頂上は狭い。2m四方ぐらいか。




▲ 標高2336m。標柱も狭いから寝かしたプレートだ。





▲ 日本海の方向。

岩壁にはばまれている。




▲ 対面の七高山の方向ズーム。

人影が見える。

そのワイド画面。
PC用;


スマホ用;






▲ さあ人も多くなってきたから、下りよう。

下りは今度は御室小屋へ降りるのではなくて、直降した。






▲ 新山を降りれば、次はあの分岐点コースの壁(赤印)を直登だ。

おお、降りてくる人がいる。


上部をズームアップすると、赤丸印の三人が



▲ そう、そう、その調子だよ(もう強気だ)。

(コンデジなので解像度の悪いのはご容赦)




▲ は~い、戻ってきましたよ。

ここまでくれば、あとはもう怖いものはない。
ただ、ダラダラと駐車場まで下りればよい(ホントに強気だ)。




▲ 軽アイゼンをはずす。これは確かに滑り止めになる。

そして、助六寿司パックを食べる。
一昨日買ったものだから、きのうのAM8時で賞味期限が切れている。
なんの、なんの、うま~い(ちと硬いが)。




▲ さあ、腹ごしらえも終わった。

帰ろー。




▲ さよなら、七高山!

おまえは,穏やかだねー。




▲ さよなら、新山!

おまえは、厳しかったねー。

もう登れないだろうなあ。




▲ 遠くなっていく頂上、御室小屋、七高山。


ここで振り返ってみよう。



▲ 外輪山を左周りして七高山へ。戻って分岐点から直降下。

御室小屋へ寄って、新山を登攀。新山頂上から直降下し分岐点へ再登攀だった。

ここまでやれて大満足だ。





▲ 外輪山分岐点から下っていく。

日本海を遠くに望みながら。




▲ ガレ場を下り切ったあたりの平地で見つけた今回唯一の花。

キミも祝福してくれるのかい(もう思考は完全にジコチューに)。




▲ 河原宿小屋の前から、鳥海山を見上げる。

見納めだな。




▲ 滝ノ小屋近くまでくると紅葉が目に入った。

はるか向こう中央に見えるお山。

あれは月山らしい。

待ってろよ、まもなく行くよ。





▲ 駐車場へ無事戻ってきた。15:30ごろ。

9時間半ぐらいの山行となった。
帰りのガレ場は長かった。あそこで岩を選びながら歩き続けるのは疲れた。

でも、脚の引きつりが全くない。
新山の岩場登攀なんかは今までなら引きつりが生じてもおかしくないのだが。

これは明らかにジムの成果としか考えられないよ(ほぼ1日おきペースで通っていた)。

いつものように、クルマで1時間ほどコヒータイム休憩。




▲ 4時過ぎに出発!


さようなら、ボクの鳥海山よ!



鳥海山登山(日帰り)湯ノ台口コース~晴れたぞ 前編

2016年10月22日 16時35分31秒 | 同上 (山歩き)
10月16日(日)

湯ノ台口駐車場にて、クルマの中で丸一日籠城して(笑)晴天を待った翌朝。

4時起床。夜中に見た月は満月で煌々(こうこう)としてたな。




▲ 駐車場(1200m)の前。

ワハハー、見てくれ当然晴天だ!

朝焼けと山がボクを祝福してくれる。




▲ 満を持して、きっちり6時に登山口に入場した。

今日は、滅茶苦茶余裕がある。

さて、今日のコースを説明しておこう。



▲ 湯の台口 ⇔ 新山 のピストンだ。

鳥海山・新山へのコースは多々あるが、これが最短コース。

CTは8時間半ぐらいだ。




▲ 15分ほどで、まず滝ノ小屋を通過。

夜、駐車場に乗り捨ての乗用車が2台ほどあったが、皆さんは夕方ここに行って宿泊されたのだろう。

紅葉はここらへんまで、ここからは森林限界。





▲ 樹林を過ぎると、草紅葉の丘が出てきた。

まずコレを越えないといけない。





▲ 滝ノ小屋から45分ほど歩くと、河原宿小屋へ到着。

ここは、今はトイレだけ開いている。

ステンレス製のトイレは水洗で、まったく無臭清潔。

所管は山形県遊佐町。遊佐の皆さん、ありがとうございます。





▲ ここから歩を進めると、ガレ場が始まるとともに、

おお、見えてきました鳥海山。

キミに焦がれていたよ。





▲ ここからはずっと広いガレ場。

夏までかなり広い雪渓が残っているようだ。
「心」という形の雪渓で、心字雪渓というらしい。
今でも残っているこれは万年雪になるのだろう。

赤リボンがあるわけでもなし、標柱もないし、コース目印は岩の矢印ペンキだけ。
多分、きのうのガス状の視界では困ったろうな。




▲ ガレ場を登り続けトラバースすると、今度は薊坂(あざみざか)という急登コースになる。

これもかなり登ってしんどかったが、救いはずっと展望がいいことだ。




▲ 中途で花は何もないが、

左; 一面に広がるハイマツの赤い実は、こんなに黒くなってしまうのだ。

右; 何の実か知らないが、しなびつつもまだ紅を保っているのが少し。






▲ ようやく外輪山に到達。

出発から3時間余だから、ほぼCTどおり。

ここからは体力よりも、ガッツが必要なところだ。




▲ 外輪山の道は雪が乗っている。

これだけならアイゼンはいらないだろう。

ところで、鳥海山は火山なのです。だから噴火口の周りには外輪山があるのです。


ここで、見せ場を後編にもっていくために、前編を終えたいのだが、そうもいかないだろう。
で、前方を見やると、

おおおお!



鳥海山2236mだ!


さてさてどこまで行けるか・・



追記 田部井淳子さんのご冥福をお祈りします

いよいよ本命の山へ

2016年10月15日 22時00分00秒 | 同上 (山歩き)
10月14日(金)

昨日は、栗駒山いわかがみ平駐車場を南下、道の駅で車中泊。



▲ あ・ら・伊達な道の駅という名前。

午前中はここでゆっくりして、ということはブログ記事を書いて昼頃出発。




▲ 鳴子峡を通る。

いわゆる鳴子温泉郷にある深い峡谷。
写真でみたが紅葉が素晴らしい。しかしご覧のとおり、紅葉はまだまだのようだ。

尾花沢を過ぎ山形県に入った。

最上川に沿って西に走り酒田の前で北上。



▲ 東北第二の高峰をめざして、グネグネと高度をあげつつ走る。

山は一面の曇り空。




▲ 鳥海山、湯の台口駐車場1200mに4時ごろトーチャコ。


いよいよ来たぜ。


雨が降ってきた。



10月15日(土)

昨晩は夜通し雨が降っていた。
朝も小雨が降っている。

今日は日本全国快晴、絶好の行楽日だと報道されている。
しかし、ここは違う。




▲ 雨レーダーを見ると、ちょうど山形県のこの辺り(だけ)に雨雲が居座っている。

この雨雲は11時ごろまでは消えないようだ。

近隣の遊佐町の天気予報では、朝方まで小雨。
9時ごろから晴れとなっている。

悩んだが、きょう登るのは止めた。
今日は篭城。明日だ。明日はもともと確立Aの晴れの日。



▲ といいつつも、外は晴れてきて、ボクはろうばいした(笑)。

しかしすぐに、ガスに覆われた。

結局、ガス、曇り、晴れの繰り返しが午前中いっぱい続いた。




▲ さすがに昼近くになると、晴天が安定してきた。





▲ 鳥海山もはっきり見えてきた。

こうなると落ち着かなくなるが、どうしようもできない。

鳥海山日帰りのコースタイムは8時間半ぐらいだ。
しかし、休憩とか入って10時間かかることは充分ありえる。
もう4時を過ぎると暗くなるから、6時には出発していないとあぶない。

それに!

降りてきた人に尋ねた。上はどんな具合かと。

外輪には雪が積もっていた。
頂上への岩登りは、雪がかぶっていて危ないので登らなかったと。
「また高年齢者が無理して滑落なんて記事になりたくないからな、は、はー」

ええ、ここも雪?!

軽アイゼンは持ってきたな
初めて使うのかな
やだなー。

ま、とにかく行けるところまで行ってみて、そこで考えよう。
かなり気勢が削がれたことは間違いない。


2時ごろ麓(ふもと)へ風呂に入りに出かけた。



▲ 湯の台温泉鳥海荘。

いい温泉だった。




▲ 登山口駐車場までの戻り途中で。

向こうには鳥海山。




▲ ま、とにかく明日はきっちり晴れてくれ。

登ってみてから考えるから。

栗駒山の紅葉は・・冷たかった

2016年10月15日 12時50分00秒 | 同上 (山歩き)
10月13日(木)

いわかがみ平駐車場での朝。

日本一、絶品の呼び名高い宮城・栗駒山の紅葉を見に来た。



▲ うむー今日は晴れ。

天気予報は午前中は晴れ、午後から曇りだ。
標高1499m、標高差513m の半日もあれば登れる山だ。

向こうに見えるのはレストハウス。




▲ 地図掲示板をみる。

レストハウス下から、東栗駒山を経由の東栗駒コースで登って頂上へ。
頂上からは直下の中央コースを降りて戻る。
単純だ(とふんだ)。




▲ 駐車場すぐ横の、東栗駒登山口を意気揚々と出ぱーつ。 7:16 AM





▲ 先行するお二人に追いついた。

「お先にどうぞ」と言われたが
「いや、急いでませんので」

そう、急いではいない。
3,4時間の山を急いでどうするとまだ余裕だ。

それに結構急な滑りやすい坂もあって、慎重に足を運ぶところもある。
それゆえガイドブックではこのコースを下りではなくて上りにしているようだ。



▲ ほぼ半分をきたところで、沢に出た。





▲ 沢中をぴょんぴょんと、伝っていく。

100mぐらいの沢渡だった。




▲ そろそろ紅葉の高原状のところに出る。

曇ってきたのが残念だ。

いつものようにワイド画面では、

PC用;


スマホ用;



ありゃりゃ・・曇っているだけでなくて
小雨が降ってきた



▲ レンズを濡らす・・

こ、これは雨でなくてミゾレだぞ!

そんなあ。予報は「午後から曇り」としかないぞ。
それにまだ、9時だぞ。



▲ それでも一瞬の切れ間のショット。

ここは、ほんとは綺麗なんだな。

それにしても寒いし服が濡れてきた。




▲ 東栗駒山1434m頂上。

恥ずかしながら、ここが栗駒山そのものの頂上だとしばらく誤解していた。

「中央コースへ降りるのはどこからですか」
「ああ、あの方向ですが、私たちも下りますよ」

先行する二人はレインウェアに替えていた。
ボクも真似して上下レインウェアを重ね着した。
濡れたままでは低体温でアウトになるリスクがある。




▲ 雪が積もった!

同時にまわりがガスっぽくなる。
ホワイトアウトまではいかないが遠くはもう見えない。

先行のお二人は、ボクが雪景色を撮ってるあいだに(笑)見えなくなっていた。

ヤバイ。こんなところで一人になっては。

(あとから考えると殆どの登山者は紅葉中心に中央コースを先に登ったようだ)



▲ 必死で駆けて追いついた。

70代のご夫婦とお見受けしたが、栗駒山頂上への分岐点で「私たちは今日は頂上へのぼりませんので」と下っていかれた。

ありがとうございました。
同行者がいて助かりました。





▲ それなりの長い急登階段を上って、頂上到着。9:50AM

雪化粧した頂上・・・

360度パノラマのはずだが、眺望はない。



▲ 頂上でランチにするつもりだったが・・

ちとなあ・・



▲ こんな景色みながら、食べていたら心底冷えてしまう(笑)。

ランチは止めて、下山だ。





▲ これはなんの花だったっけ。




▲ ちびたいねー。





▲ これは、ナ~ンダ?




▲ はい、ナナカマドさん、でーす。




▲ おお、かわいそう。

まだ、秋だというのに。





▲ 切れ間をぬぐってシャッター!

寿司六弁当を、立ちながらかじりながら、ガスが一瞬切れるのを待つ。




▲ これも、カシャッ!

ここは、確かに紅葉の名所だということが垣間見れる。

錦繍がうねるように広がる山肌を埋めている。




▲ ボクはタテデカ画面は邪道だと思ってやらないのだが(笑)、これだけは。


その上部のここが


▲ 「中央コース中間部から望む東栗駒山」と

ボクのヤマケイアルペンガイドに紹介されていた箇所だろう。

確かに晴れていれば、「絢爛豪華」「絶品」となるだろう。

残念!

天気予報が悪い。

調子に乗ってというか、他に見せ場がないのでまたタテデカで、



▲ 中央コースはミニローマ道みたいな石畳で、非常に山道が整備されている。

そしてこの両脇が紅葉で埋めつくされている。




▲ 戻ってきたよ、レストハウス。11時半ごろ。

予定どおり昼前に戻ってきたのになあ。





▲ みなさん、みぞれの中に(それとは知らないで)それなりに来たんだなあ。

交通整理をしている警備員さんに聞くと、3連休の11日にはクルマがいっぱいで遙か下の車道までクルマが並んだとか。


クルマの中で着替えて、昼食を食べ直した。

その後も晴れ間が出たり、雨が降ったりの繰り返し。



▲ 2時過ぎに出発したときは、晴れてきて




▲ 虹までさしてきて、

これからのボクの旅路を祝福しているようだった(笑)。



絶品の紅葉を目指して

2016年10月13日 18時33分47秒 | 同上 (山歩き)
10月12日(水)

昨晩は、東北自動車道・菅生PAにて車中泊。

仙台市を前にしたPAから、北へそのまま岩手方面に行くか、西にそれて山形方面に行くか思案。

一番の考慮要因は各地の天気だが。

え、えい!



▲ で、来たのがここ。

いわかがみ平

読者の方お二人から「いいよ」、「激混むよ」と教唆、そそのかしを受けた栗駒山への登山口だ。

宮城、岩手、秋田の3県境に位置する栗駒山。
ボクが出発当日に池袋まで出向いて買ってきた「東北の山」ヤマケイアルペンガイド2によると、

「紅葉日本一」の山のひとつ、栗駒山の秋は絢爛豪華で絶品

これが決め手になった。





▲ 今日は平日午後4時。

登山客はほぼもう帰ったようだ。

風がメチャ強い。

あの駐車位置↑では、ボクのHarmonyは、強風で今晩揺らされるだろう。
場所を移動しよう。