風邪をひいている自覚がありましたから、一緒に食事をしてもそんなに呑む気はしませんでした。
今日キスしちゃったら、彼女に風邪ひかしちゃうなあ。という感覚だけがぼやーっと記憶の中にありました。
ただ僕はいつもの通り元気でした。というよりイニシアチブを僕がとって盛り上げていました。途中までは…。
僕はナロンエースと2,500円のユンケル黄帝液とベンザブロックで体がどうかなりそうなところにお酒を入れたものだから、少しのお酒でかなりおかしくなっていました。
で、更に間が悪いことに、その日彼女は、やけに上機嫌でした。いつもになくノリが良いのです。
後で聞いてみると、僕のノリに無理が見えたので、自分が頑張らなきゃと思ったそうです。
僕は彼女の顔を見ることができたので、帰ろうかなと思ったのです。
熱はまだ38度近くあったはずです。
彼女は僕が何か精神的に凹んでいると勘違いして、一生懸命元気付けようとします。
お互いに初めてのまともな恋愛でしたから、25才にもなってまともに相手のことを気遣えずに、トンチンカンなお節介をお互いにしてた時期でした。
「女は寝なきゃだめだ。」という人がいます。確かにそういう部分もあるのかもしれないと思っています。
でも寝るだけで分かるのものもまた一部でしかないと考えています、今はね。
そして寝る男は寝た女の数で男を挙げるといいますが、女性は寝た男の数で女性としての格が上がるのでしょうか。
世間一般は違いますよね。
確実に女性としての格が下がってしまいます。
単に男尊女卑の問題に係わらず、もっと根元的な問題が内蔵されているような気がしてなりません。
ただ現実的な生の人間として、それが体を介するというリスクはありながら、多くの人間と心の袖が触れあうことは、女性としてでなく、人間として豊かな人間理解とコミュニケーション能力を持つことになると思います。
ただそのときの僕の状況は悲惨でした。
僕がお酒以上に赤い顔をし、目が市場に上げられたマグロのような目をしていたので、さすがにおかしいと思ったのでしょう。
「今日、何か変よ。」と聞きます。
僕は「ちょっと頭が痛いんだ。」というと彼女の手が僕の額に触れました。
僕は目をつぶってその感覚に耐えました。
母と誰ともちがう、また僕の知っているあらゆる女性の手とも違ったものが僕の額にありました。
彼女は自分の手をどけて、額をくっつけてきたのです。
そして怒ったように「凄く熱いじゃないの、熱あるんじゃないの、何で帰らなかったの?死んじゃうよ。」と叫ぶような声でいいました。
僕は大丈夫だからといって席を立とうとしたのですが、目が回ってきて上手く立てませんでした。
さすがの僕も今日はまずいなと思ったので、
「ゴメン!今日は帰ります。明日にはなおると思うから心配しないで。」といいました。
心配そうな顔で彼女が「大丈夫、ホントに帰ること出来る?」と聞くので「う~ん、そしたらホテルに泊まるから良いよ。」というと
「心配だからついてく!」と勝手に宣言してます。
僕はホテルと言ってもこの間のところぐらいしか知りませんから、「この間のホテルだよ。」というとそれでも良いとついてきます。
仕方がないのでまた僕達は同じ部屋に入りました。
部屋に入り、ベッドに転がると、天井がグルグル回る感じがします。
僕の体は熱いのですが、僕自身は寒気を感じるという奇妙な感覚でいました。
僕が汗でべとべとになった体をシャワーで流している間、彼女は途中のコンビニに行き、シャワーから上がった僕をベッドに寝かせ買ってきた氷とハンカチ(おしぼりかもしれない)で頭を冷やしてくれます。
そんなときの彼女はとても甲斐甲斐しく、また随分と威張っています。というより明らかに自分の助けが必要と感じたときには、とても頑張る人だということ、つまり豊かな母性をもった人であるという子を知り、新鮮な驚きと共にまた一つ僕の心に何事かを感じの悪くない痛みを伴って何事かの想いを刻み込みました。
きすしていい?
僕が彼女に聞くと
僕が多分一生忘れられない微笑みで応えてくれました。
僕は彼女の腕をとって引き寄せキスをしました。
そしてそのまま彼女を抱こうとしました。
でも彼女はうってかわって僕を拒絶してきました。
今日キスしちゃったら、彼女に風邪ひかしちゃうなあ。という感覚だけがぼやーっと記憶の中にありました。
ただ僕はいつもの通り元気でした。というよりイニシアチブを僕がとって盛り上げていました。途中までは…。
僕はナロンエースと2,500円のユンケル黄帝液とベンザブロックで体がどうかなりそうなところにお酒を入れたものだから、少しのお酒でかなりおかしくなっていました。
で、更に間が悪いことに、その日彼女は、やけに上機嫌でした。いつもになくノリが良いのです。
後で聞いてみると、僕のノリに無理が見えたので、自分が頑張らなきゃと思ったそうです。
僕は彼女の顔を見ることができたので、帰ろうかなと思ったのです。
熱はまだ38度近くあったはずです。
彼女は僕が何か精神的に凹んでいると勘違いして、一生懸命元気付けようとします。
お互いに初めてのまともな恋愛でしたから、25才にもなってまともに相手のことを気遣えずに、トンチンカンなお節介をお互いにしてた時期でした。
「女は寝なきゃだめだ。」という人がいます。確かにそういう部分もあるのかもしれないと思っています。
でも寝るだけで分かるのものもまた一部でしかないと考えています、今はね。
そして寝る男は寝た女の数で男を挙げるといいますが、女性は寝た男の数で女性としての格が上がるのでしょうか。
世間一般は違いますよね。
確実に女性としての格が下がってしまいます。
単に男尊女卑の問題に係わらず、もっと根元的な問題が内蔵されているような気がしてなりません。
ただ現実的な生の人間として、それが体を介するというリスクはありながら、多くの人間と心の袖が触れあうことは、女性としてでなく、人間として豊かな人間理解とコミュニケーション能力を持つことになると思います。
ただそのときの僕の状況は悲惨でした。
僕がお酒以上に赤い顔をし、目が市場に上げられたマグロのような目をしていたので、さすがにおかしいと思ったのでしょう。
「今日、何か変よ。」と聞きます。
僕は「ちょっと頭が痛いんだ。」というと彼女の手が僕の額に触れました。
僕は目をつぶってその感覚に耐えました。
母と誰ともちがう、また僕の知っているあらゆる女性の手とも違ったものが僕の額にありました。
彼女は自分の手をどけて、額をくっつけてきたのです。
そして怒ったように「凄く熱いじゃないの、熱あるんじゃないの、何で帰らなかったの?死んじゃうよ。」と叫ぶような声でいいました。
僕は大丈夫だからといって席を立とうとしたのですが、目が回ってきて上手く立てませんでした。
さすがの僕も今日はまずいなと思ったので、
「ゴメン!今日は帰ります。明日にはなおると思うから心配しないで。」といいました。
心配そうな顔で彼女が「大丈夫、ホントに帰ること出来る?」と聞くので「う~ん、そしたらホテルに泊まるから良いよ。」というと
「心配だからついてく!」と勝手に宣言してます。
僕はホテルと言ってもこの間のところぐらいしか知りませんから、「この間のホテルだよ。」というとそれでも良いとついてきます。
仕方がないのでまた僕達は同じ部屋に入りました。
部屋に入り、ベッドに転がると、天井がグルグル回る感じがします。
僕の体は熱いのですが、僕自身は寒気を感じるという奇妙な感覚でいました。
僕が汗でべとべとになった体をシャワーで流している間、彼女は途中のコンビニに行き、シャワーから上がった僕をベッドに寝かせ買ってきた氷とハンカチ(おしぼりかもしれない)で頭を冷やしてくれます。
そんなときの彼女はとても甲斐甲斐しく、また随分と威張っています。というより明らかに自分の助けが必要と感じたときには、とても頑張る人だということ、つまり豊かな母性をもった人であるという子を知り、新鮮な驚きと共にまた一つ僕の心に何事かを感じの悪くない痛みを伴って何事かの想いを刻み込みました。
きすしていい?
僕が彼女に聞くと
僕が多分一生忘れられない微笑みで応えてくれました。
僕は彼女の腕をとって引き寄せキスをしました。
そしてそのまま彼女を抱こうとしました。
でも彼女はうってかわって僕を拒絶してきました。