「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

結婚と離婚と仕事とSEX Ⅶ  ダスティンホフマンには…15

2005年11月26日 01時51分01秒 | 結婚観
 この稿は20数年前に僕が体験した一つの出来事を多少の客観性と、多少の言葉数が増えた今の僕をつかってなるべく正確に、正直に再現しようとしてます。
 その言葉を見つけるために、僕は僕に起こった出来事についてある種のインスピレーションが交差し時に出てくる言葉を使おうと思ってます。そのため更新がまちまちになることをお許し頂きたいと思います。





 性交渉の拒否と一言でいっても、女性の側に立ってみれば、色々な理由があるのだと思います。

 ①相手があなただからという理由である場合。

 ②今日はそういう気分ではないという場合。

 ③こんな場所じゃという場合

 ④まだそういう関係ではないという場合

 他にもこんな時間とか色々あるのでしょうが

 どの場合も「嫌!」の一言で終わってしまいます。

 「嫌」も「いやあ~」だったり「イヤ!!」とか「や!」だったりしますけどね。

 どちらにしても男からすればよく分からないわけで、とまどうのです。

 しかもその時の状況と言えば半ばホテルの部屋で、二人きりでほぼヌードに近い状態で、キスしたりしてましたから、この状態で拒否はないでしょう!という気持ちが先行しても、世の男性諸君からは賛同の意を頂けるのではないかと思います。

 で、僕の場合どうだったのかというと、彼女は結婚するまでヤダということでした。
 そしてそれが例えあなたと結婚することになったとしてもなのだそうです。

 僕は彼女の口から「結婚」という言葉が急に出てきたので驚きました。

 そして彼女がまだ男性を知らないということを確認しました。

 おそらくそうだという感じはしていたのですが、彼女の言葉でそれを知ることになりました。


 そして彼女が26才になろうという時期でした。

 今であれば、いや、おそらくその時も、その年で処女性を保っていたと言うことについて僕はもう少し深く察するべきでした。
 しかし、その時の僕は突き上がってくる自分の衝動をコントロールすることに必死でした。

 僕は彼女の腕を掴んだまま、しばらく下を向いていました。
 そして暴れる心が落ち着くのをじっと待っていました。

 彼女は僕を傷つけたと感じたのでしょうか、「ゴメンね」と言いながら僕の頭をなでていました。

 どれくらいそうしていたでしょうか。

 僕は作りでない笑顔を彼女に向けようとしました。

 そして「わかった。君がそうありたいなら、僕もそうあることに協力するよ」と言ってしまいました。

 本気でそう思ったのです。そういう恋愛であってもいいと思いました。

 そこに幸せを求めたとしても全く悪いことではありません。

 ただ、僕の心の中にそれがいつまで守れるかについての自信はなかったことを白状します。

 彼女はそのままベッドの中に入ってきました。

 僕達は乾いた体を寄せ合いました。

 冷え切っていた二人の体が重なるとほのかな暖かみが伝わってきます。

 彼女は「人ってあったかいんだね。」と言いました。

 「体をあわせるって気持ちいいんだね。」とも言いました。

 その感想は実に正直で、全く僕にたいして疑いのないもので、安心しきった言葉だと感じたものですから、僕は彼女のことを心の底から、かわいいと思いました。

 そしてこの人を守ってあげなければという気持ちが自然と湧き上がってきました。

 

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