「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

「雪」

2006年01月22日 17時27分19秒 | 漢字歳時記
 今年は大雪のニュースで幕を開けました。昨日も東京に雪が降りましたね。全国の受験生は大変だったと思いますが今年始まったリスニングテストの機械が故障したというニュースが大きく採り上げられて、雪による遅れ等の報道は無かったようですが大丈夫だったのでしょうか。
 不思議なことに、このセンター試験の日は雪が降りますね。雪の特異日になってるといっても良いのではないでしょうか。
 きっと国立入試センターに雪男か雪女がいると思うのです。

 今日も厳しい寒さだったようですが、無事終了してくれることを願うのみです。

 ところで今日から新しいカテゴリーとして「漢字歳時記」というものを追加しました。季節や時の流れで感じたものを漢字を通じて表現できたらと思います。

 他のカテゴリー同様中途半端になりそうなことの可能性大ですが、のんびり行こうと思います。

 今日の漢字は

 

です。

 この漢字は

 象形文字(物事の様子から出来た漢字のことです)で、空から雪片(せっぺん)が舞い落ちる形を表現しています。
 

 

 他の甲骨文字(亀の甲羅などに刻んであった文字)では、その雪片が羽のような形にもみえ、小枝に積もっているようにも見えます。


 僕は単純に上の部分が「雨」で下の部分が「E」の逆向きだから、「空から降るもので、重なっていくもの」という意味だと勝手に解釈してました。

 違うんですね。

 話は変わりますが

 雪辱

という漢字があります。

 
と言う漢字は辱められるという意味ですね。恥をかくことです。

 これに
ってなんでしょう。

 これはこの漢字が「セツ」っていう音になっていることに由来します。

 
(サツ)はらう、ぬぐう

 (ショク)ぬぐう
と音が近くて、同じ音だから形が違っても通じるだろう(結構アバウトな考え方ですが割とあるようです。)ということでできた熟語なんですね。
 漢字は輸入品ですから当時の日本人は素直に、「そーですかあ」てな具合で素直に覚えてしまったんでしょうね。
 かといってこれは間違いって訳じゃなくて、騙されたわけでもないですからよろしくお願いします。


 「雪」って降ったばかりは清潔感があるじゃないですか、でも溶けてドロとかと一緒になると正反対のイメージですね。
 都会の雪のイメージは決して良くないですね、雪のせいじゃないのに。

 でも雪は「銀世界」とか「一面真っ白」とかいうように、どんなものも覆い尽くしてしまう力があるような気がします。そして全てをフラットの状態にしてくれる。
 降り積もる雪を眺めていると心が静かになるのもそのせいでしょうか。

 雪による災害に遭われた方にお見舞いを申し上げるとともに、これ以上の雪害が起こらないことを祈りつつこの稿を閉じます。

 明日の日の出は6:48分です。
 
 


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2 コメント

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素敵なカテゴリですね (かず)
2006-01-22 21:59:42
これからも楽しみにしています!



昨日は東京では「雪」が降ったようですね。

「ですね」、というのも、自分は東京にいなかったので・・・

戻ってきたら10センチほど積もってました。



雪はシンシンと降り積もるその様子がとても好きなんです。

実家にいたころは、静かな夜、外に出てその景色を眺めているのが楽しみでした。

寒いので、長くは持たないのですが。
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スキーに行ってらしたんでしょ。 (aniki)
2006-01-22 23:07:16
 一面の銀世界だったのでしょうね。東京から離れてからは全然行かなくなってしまいました。

 

 雪が降るのを眺めるのは僕も好きです。雪は音を吸収していまいますからとても静かで尚かつほんのりと明るくありませんか。なんか雪そのものが光を持っているような気がしてなりません。
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