「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

節分と恵方巻きとセブンイレブンについて

2006年02月02日 23時18分21秒 | 漢字歳時記
 明日は節分ですね。二十四節気の一つである。「立春」の前日ですな。中国でも日本でもずっと太陰暦を使っていたでしょ。だからこの二月の初旬ぐらいにちょうどお正月になるわけなんですね。で、その前日、つまり大晦日に当たる日が節分になるんですね。
 この日に豆をまくのは「追儺(ついな)」といって「鬼を追い払う」ことを目的として行われる行事で日本では文武天皇の706年に宮中で行われた記録があるっていいますから随分古い習わしですね。奈良時代ですからね。

 ところで「二十四節気」って一体何なんでしょう。ニュースなどでいいますがアナウンサーも当然のごとく使ってますが意味分かっているんでしょうかね。

 これってトリビアになりませんか?

 って違うって…。

 二十四節気っていうのは一年を二十四等分したものなんですね。二十四節気の説明

 を見ると確かに24ありますね。

 僕らは今、1年を365等分して使っているわけですが、なぜそれだけじゃダメなんでしょう。
 
 24節気というのは太陰暦を元にして作られています。太陰暦というのはお月様の満ち欠けを基準にして太陽の運行で補正した暦でしょ。

 中国ではずっと太陰暦でしょ。これは農業をするためにはとても良い暦なんですね。太陽暦は一年で地球が太陽の周りを一周するところから考えて行くわけで、それを365等分するところから始まっていくんですが、素晴らしく天文学的な見地からの暦なんです。でも感じとして捉えにくい。つまりカレンダーがないとやっていけない。でも太陰暦ならお月様の満ち欠けは見れば分かるわけで、実感できる訳ですね。大地と空を相手にする人々にとっては都合が良いわけです。
 で、後は1年単位で何時どういう作業をしたらいいかっていう季節ごとの節目が必要になってくるんですね。
 そのために作られたのが二十四節気なのではないかと思うのです。
 正月を立春の頃に持ってきたのも、さあもうすぐ春だから畑や田んぼの土に手を入れる時期が迫っているよ。今日当たりから農機具の手入れをしなくちゃな。っていう感じが分かるじゃないですか。

 そうやって二十四節気を改めて見てみると、それなりの季節感だけじゃない意味合いが見えてくるようで面白いと思うのです。

 じゃあなんで太陽暦にしちゃったのでしょう。これも僕の勝手な推測に過ぎないのですが、お金を扱い出すと太陰暦だとまずいんだと思います。

 お金って何にでも変わることができるでしょ。時間もお金に換算できるじゃないですか。新幹線を思って頂ければ良いかと思います。

 そうすると一ヶ月が30日で何年かに一度、閏月(うるうづき)が入ってくる暦は使いづらい。今年は6月が2回あるぞとか、12月が2回あるぞっていうのは、お給料を支払う立場としたら誠にまずいわけですね。でも調整しないと季節にずれが生じてしまいますから、閏しないわけにはいかない。閏月のある年は1年が13ヶ月になるわけですからボーナスにも退職金にも響いてくるわけです。

 12月が2回あったらボーナスも2回出る?

 んなわけないじゃん!

 太陰暦では二十四節気をさらに細かく分けて七十二候というのもありますからご覧になって下さい。人々がいかに自然と向き合ってきたか分かるような気がします。

 で、恵方巻きなんですが、このことについてはまた明日!


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