「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

「如月」は年度替わりの祈りの月 阪神今年は日本一だぜ!

2006年02月01日 23時01分36秒 | 漢字歳時記
2月の別名は如月(きさらぎ)です。
中国最古の辞典である「爾雅(じが)」の中の「釈天」に「二月を如となす」とあり、
漢字はそこからそこからきたようです。しかし中国では「きさらぎ」とは読みません。
ですから読み自体は日本で作られたものでしょう。
その由来にはこれまた複数あります。
2月は、ぽかぽか陽気になって薄着になったかと思えば、
寒さがぶりかえし、一度脱いだ着物をさらに着なおすので
「衣」を「更」に重ね「着」するから「衣更着(きさらぎ)」になったという説。

「生更ぎ」からきており、寒い冬から春に向かって草木が生き返り、
新しい芽を吹くことを意味する言葉という説もあります。

立春を過ぎれば、暦の上では春になるといってもまだまだ寒い日が続きます。
そんな中でも、草や木は着実に春に向けての準備を始めている月なんですね。

その他には、梅月、梅見月、雪消月、初花月、木芽月など、
次の季節、春を待ち望む気持ちが伝わってくる言葉が 多いですね。



 で、このという文字ですが、女という字と口を組み合わせていますね。

 「女」は神に仕える巫女(みこ)を表します。口はボールのような器に神への祈りの文である祝詞を入れてある様子を描いたものです。

 

 つまり祝詞(のりと)を唱えている巫女の姿で、祈って神意を問う巫女に神託(神のお告げ)があり、その神意に合うようにするのが「ごとし」というのですね。
 また神意に近づこうとすることを「しく」(程度の同じものに追いついて、肩を並べる、対等になる)という意味があったかと思います。

 中国の人達は2月にお祈りしたんでしょうか、先週は中国における春節といいまして、いわゆる旧暦のお正月でした。この行事はとても大事にしているらしく、日本にいた中国の人達も余程帰ったのではないかと思います。

 でもそれはいくら旧暦と言っても正月の行事ですから、2月を如月と呼ぶことに関連があるわけではなさそうです。
 
 でもいえることはとりあえずこの時期は農業の民にとって農閑期であることは確かなようで、祭事的なものはこの時期にしてしまおうと思っていることは確かなようです。
 さあこれから春になって土が柔らかくなって農作業をしようかと意気込む前に神様に五穀豊穣を祈ってみる。

 プロ野球球団がキャンプインする前に神社に必勝祈願するのを考えればいいのかと思います。

ちなみに阪神の必勝祈願は毎年廣田神社で行うそうです。



 さあて今年の阪神の活躍を祈りつつ、梅昆布茶でも飲んで寝ますかぁ。


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