超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・那智の瀧

2024-07-31 00:03:12 | 自作俳句
寝つけずに冷気強めし熱帯夜
短夜に思いし人の文字を追う
明易や大の字で寝る用意あり

読書して火照りし夜や暑苦し
炎暑だけ疲れを知らぬ七月尽
片蔭を歩いて手紙出しに行く

薬局を出て小走りに風涼し
古寺に苔滴りて乾く汗
仙界の個展と出遭う那智の瀧

この夏は声の小さき蝉時雨
この夏を感じていたし陶枕
起し絵が飛び出たような動画かな
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歳時記俳句・暑気

2024-07-30 00:03:09 | 自作俳句
蟻ん子も道に迷いて暑気強し
涼しさや郵便局に用足しに
雲の峰更に躍りて汗落ちる

手を引いて歩く親子や南風
バスを待つ停留場に風青し
朝焼けや遠くの寺の五時の鐘

涼を取る夕立恋し旱かな
日盛りや地獄の釜の蓋開く
緑陰を行き帰りする夏の襟

古寺に渾渾と湧く苔清水
風景が違って見える夏の瀧
活溌な夢が広がる夏休み
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歳時記俳句・綿の花

2024-07-29 00:03:11 | 自作俳句
太鼓だけ本物なりき盆踊り
腹の空く頃に焼鳥夏祭り
炭鉱節終われば集う抽選会

夏の本開かれて行く脳の奥
夏の夜また一冊を登頂す
脳の蜜足りなくて摂るわらび餅

夏休み先生達は採点中
夏の筆ヨアヒム・ラフの数目指す
日の盛り気付けば町も蝉時雨

町の奥飾らずに咲く綿の花
夏襟で行き帰りする木影路
素麺に掛けて涼しき茗荷の子
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近況日記・長距離列車

2024-07-28 21:20:41 | 無題
小冊子の作文が、順調に行っている。
町に出るのは、先方の作業の遅れで、進捗が延滞している。
すでに、勤め人時代に4冊世に問うたが、
仕事場が閉鎖してから、その後3冊書き、
今、4冊目の前半部分である。

半ば冗談で、第九を目指すと言っていたが、
今シベリウス状態(交響曲七番)まで行き、
第九もやや現実味を帯びてきた。
仮に第九というK点越えをしたなら、
次は、ヨアヒム・ラフ(交響曲11曲)を
目指したい。

閉鎖後の3冊は、特に世に問いたい作で、
仮に体を崩して、シベリウス状態で終わっても、
出来るだけのことは、したと思う。

当然のことだが、仕事場閉鎖で任期終了して
勤め人を辞めてから、作文のペースが上がった。
待ち人問題とか、課題を抱えていたが、
それも解消し、俳句と本業に専念している。

シベリウス越えてヨアヒム・ラフへ行く旅の途中の長距離列車
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歳時記俳句・忘れ草

2024-07-28 00:03:09 | 自作俳句
各国が遊覧船で夏五輪
祭典にサティ流れる夏深夜
人権と自由を謳う熱帯夜

短夜や些細なことは忘れ草
明易に寝惚け具合いで癒えにけり
山鳩が夜明けに啼きて開会日

御神籤に背中押されて夏の筆
夏起こる大事と些事に心揺れ
向日葵の噴水からは霧が舞う

人生の何割か寝る籠枕
祭典を見る最中に朝の蝉
大金を掛けずに直す水道栓
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