友人に頂いたニキタ・マガロフのショパンピアノ独奏曲全集を何度も聞いている。
素晴らしい演奏である。
ニキタ・マガロフ好きすぎる。
フィリップス・イタリア盤。今となっては貴重である。
ショパン演奏にありがちな松脂みたいな底光りがなく、淡白な感覚。
それでいてじっくりと深々と弾く。
マガロフの演奏には品がある。
13枚どれも味わい深い名品揃いである。
もう何度も初めから最後まで聞いている。
充実の質と量。
メロディの良さが際立つ。
老境のピアニストの到達した境地が聞ける。
永久貸与してくれた友人に深々と感謝である。
ショパンは有名曲以外にも素晴らしい曲多く飽きさせない。
これとクラウディオ・アラウが双璧である。
私の愛聴盤は老大家の演奏が多く、若手が少ない。
CD棚にはおじいさんの顔が一杯である。
ピアニストに限らず指揮者でもおじいさんが多い。
やはり老境に達した境地というのを見てみたいという気持ちがある。
超絶技巧よりも味わい深さ重視である。
マガロフのショパン独奏曲全集は私のツボに的中である。
聞くのが楽しくて仕方がない。
日頃こらえているものが多く涙腺が刺激される。
老境のピアノの指が紡ぎ出す銀の刺繍の夢の断片
大学&大学院の同窓会があり鶯谷北口で待ち合わせてレストラン・ビクトリヤに行く。
皆さん生姜焼き定食、ミックスフライ定食頼み私カニクリームコロッケ&ハンバーグ定食千円食べる。
皆さま学生時代の話、子育ての話をする。
私は移動中もクラ友とアファナシエフの話、ヴィルヘルム・バックハウスの話、バレンボイムのワーグナーの話など話す。友人はマガロフのショパン独奏曲全集とニコライエワの後期ベートーヴェンピアノソナタ貸してくれた。
マガロフは今HMVで取り寄せてるのが入手できなかったら永久貸与でもいいようなことを言ってくれた。
友人が貸してくれたのはフィリップス・イタリア盤。今となっては貴重である。
私が取り寄せているのはニュートン・クラシックス盤。
もちろんフィリップス盤が本家である。
東京駅ロビーラウンジカフェでアイリッシュコーヒー720円飲む。
友人がマンゴーワッフル分けてくれた。
築地本願寺の写真を撮りに行った友人が、今マイブームは伊東忠太建築家だと言っていた。
この友人ぶっ飛んでいておもろい。
帰ってNHKFMの栗屋敷録音する。
お待ちかねのニキタ・マガロフのショパン独奏曲全集を一枚目から聞く。
マガロフ、心に沁みる名演奏が目白押し。渇望感あっただけに超感動である。
マガロフもかみしめるようにゆっくり弾く。
クラウディオ・アラウは7枚組だがマガロフは13枚組。
何せピアノ独奏曲全集である。十二分に楽しめる量と質。
HMVでお取り寄せのニュートン・クラシックス盤が無事入荷するとよいが、貸して頂いたものをまずはじっくり聞こう。ベートーヴェンのピアノソナタは好きなんだよねと念を押されて、私のツボだと言う。
吉田秀和のはアルフレッド・ブレンデルとかマウリツィオ・ポリーニとかが今一なだけである。
シュナーベル、ヴィルヘルム・ケンプ、クラウディオ・アラウ辺りなら喜んで聞く。
マガロフのショパンに感涙しきりである。
老境の指がひそかに忍ばせる抒情の波が涙腺に届く
録音しておいた吉田秀和氏のベートーヴェン特集をMDで聞く。
吉田秀和氏は初めにバーンスタイン指揮の序曲レオノーレ第三番をウィーンフィルの演奏で掛けた。
閉塞感を打ち破って出てくる闘争の躍動感やダイナミズムがよく表れているという。
続けて掛けたのがジェームズ・レヴァイン指揮ブレンデルのピアノでピアノ協奏曲第三番。
ベートーヴェンの音楽にはより大きな秩序への予感が聞き取れるという。
続いて弦楽四重奏曲第十番。ここまでは叫ぶような中期の音楽。
それからベートーヴェンが50歳を過ぎると作品に変化が生じる。内面的な魂の奥にあるものが出てくる。晩年の内省的な曲の代表としてピアノソナタ32番をマウリツィオ・ポリーニの演奏で聞く。
ピアノソナタ30番台の内省的な幽玄な響きはやはり格別である。
(ブレンデルもポリーニも好みではないが、この際拘らずに吉田秀和氏の選曲で聞こう。
私の父はモーツァルトの道化ぶりが好きでベートーヴェンは気難しい真面目な音楽だと言っていたが、私はベートーヴェンの音楽性の叙情的な潔さが大好きである。)
続いてベートーヴェンの伸び伸びとしたソナタ形式でピアノ三重奏をバレンボイムとズッカーマンとデュプレの演奏で聞く。
続いてロマンティックなラズモフスキー第一番第二楽章をジュリアード四重奏団で聞く。
次は変ロ長調のピアノ三重奏曲大公。
ピアノ協奏曲や室内楽で豪放な人の意表を突く堂々とした曲を得意としたが、この大公も王道を行く旋律で大掛かりな曲の一つだという。フルニエ、シェリング、ヴィルヘルム・ケンプの演奏で大公を聞く。ようやく私の好きな演奏家が登場である。
大公は大掛かりな曲というよりはよく歌う歌心あふれる可憐な曲だと私は思うのだがどうだろう。
今回はベートーヴェンの全体像というテーマなので運命や田園や月光などが登場しない、渋い選曲となった。晩年の四重奏曲ではベートーヴェンはたった一人で神と対話するような内省的な作品を書いたという。ブッシュ四重奏団で後期四重奏曲13番を聞く。演奏家の選曲には異論があるが見晴らしのいい名解説である。明日以降も楽しみである。
変革の闘争を書く作曲家時に可憐な花を生み出す
お盆なので家にいる。
昼ミューズリー食べる。
ラジオで小澤征爾指揮の1812年聞く。
病床でこれを聞いてやっと助かったと自覚したという人のリクエスト。
クラウディオ・アラウ・ヘリテージ・ベートーヴェン聞く。
クラウディオ・アラウ・ヘリテージ・ショパン聞く。マガロフ入手困難。
夕立降ってきた。
サムソン・フランソワのショパンとドビュッシー出して置く。
人類の知的遺産でエチカ読む。
自然は神の様態で、偶然は認識されていない必然。
有田潤のラテン語の文法書読む。この夏半分読んだ。
ユニヴァーサル・イタリアのクラウディオ・アラウのショパン作品集よい。
特にノクターンは何度も泣ける。
フランソワのノクターンより感傷的でよい。
マガロフのショパン独奏曲全集はタワレコでメーカー在庫切れ取扱い終了。
HMVに希望を繋いでいるが入荷微妙。
去年は13CDを3080円で投げ売りセールやっていたのに見逃した。
実家にイディル・ビレットのショパン全集あった。
イディル・ビレットの演奏、苦手。
クラウディオ・アラウのショパンに一票。
これからは疲れを忘れ泳ごうと人が言うほど遠い八月
昨日は美術部の同窓会だった。
銀座のモンスーンカフェというベトナム料理店でガパオやグリーンカレーを食べて話をした。
みな毎日多忙で奮闘中だった。育児の話、発掘の話、畑の話…。
銀座の山野楽器に行ったがニキタ・マガロフのショパン独奏曲全集は買えなかった。
タワレコのニキタ・マガロフのショパン独奏曲全集は半月も入手できない。
猛暑日でいろいろ立ち行かない。
そんなときはクーラーの部屋でクラウディオ・アラウのベートーヴェンを聞いている。
よわむしペダルというアニメにはまっている人がいて、
私は特にはまっているものがないなと言ったら、
マーラーにはまっているじゃない、と言われた。
失念していたが確かにそうだ。
ワタボクのアイスコーヒーを飲みピアノソナタをいろいろ聞く。
世界の名著とかラテン語とか猛暑日が続いて立ち行かない。
今年はくじ引きで極甘専醤甘口醤油を頂いた。
ちーちゃん、ありがとう。
美術部なのでスケッチしたり工作することに日々の抜け口を見出す人が多い。
私もスケッチしたりしてアクリル画の材料を溜めている。
先日近所の花火大会を見ていい思い出になった。
動画で花火をとるといい記念になる。
猛暑日を耐えようと願う日々である。
懐かしい笑顔を写し遠い日に見ていた夢が再浮上する