超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・粉雪

2024-01-31 00:03:39 | 自作俳句
休日に町をさ迷うカーキ帽
冬歩道躓かぬよう足を置く
水仙の並んで咲けりクラス会

暖冬を感じる朝の歩も軽く
春近しアイス珈琲久しぶり
旅半ば山場を越える冬の筆

いち早く光の春を感じけり
ストールのまだ必要な生中継
勤勉な消防団の冬稽古

粉雪が舞い散るあの日あの時の
凍結を滑らぬ様に冬の靴
通い道歩みを止める雪の花
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歳時記俳句・冬鏡

2024-01-30 00:03:28 | 自作俳句
心術も年相応に冬鏡
朝五時に余韻残れり寺の鐘
青々と山そびえ立つ寒冷日

降り立ちて野鳥さえずる冬花壇
町の人皆好き好きに冬すみれ
公園のベンチで眺む冬牡丹

寒暁に初めて聞きしピアノ曲
暖かきキャラメルラテでむせる朝
注連縄が弁天池を護りけり

セキレイが気儘に歩く冬の寺
寒日に記憶を覚ます淡き花
純白に思いはあれど春を待つ
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歳時記俳句・枯標本

2024-01-29 00:03:39 | 自作俳句
落ち葉焚き風に漂う家の前
寒暖差肌に染み入る裸木かな
いつになく景色険しき厳寒日

関東の今の季節に雪が舞う
寒暁に相模も揺れて震度3
冬の朝大型犬の賢い眼

警官がパン泥棒を冬探す
室温にやっと救われお茶熱し
冬歩道ふと躓いてスマホ落つ

厚着にてマフラーの人窓の外
あの時に借りた頁に枯標本
冬の午後同じ音楽あの部屋も
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歳時記俳句・冬の川

2024-01-28 00:03:31 | 自作俳句
冬の筆、家族と市民、法国家
生まれ町遠く離れて冬の襟
人の庭数え切れない寒紅梅

長々と枝を伸ばして木瓜の花
裏道を通りて出遭う赤き木瓜
ヒヨドリの大きく鳴きて巣に戻る

この先に何処へ行き着く冬の川
飛来してつがい見つける真鴨かな
映画観て大人が帰る冬の家

黒髪は何処へ冬着を買いに行く
休日に羽根を伸ばして雪明かり
いつまでも澄んだ瞳で細雪
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歳時記俳句・浮き雲

2024-01-27 00:03:21 | 自作俳句
寒日に只管白く咲ける薔薇
脇道に入りて当たる日向風
文机に筆遅々として冬日和

人の庭初めて出会う白寒梅
青山が遥かに霞む冬景色
友人にお暇をする冬の歌

赤ちゃんに席を譲りて冬帰る
疲れ果て帰る手足や冬の雲
エドウインのデニム半纏買いにけり

コンビニで偶然出逢うあんぽ柿
早足で寒風の中帰宅せり
片足で姿見に立つ冬笑窪
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