超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

連休は塩漬けになって休む

2019-04-30 17:20:53 | 無題
連休。午前中、原稿を書く。イベントの下準備。
昼ご飯はゆず醤油のパスタ。
午後はストライプのジャケットを羽織って専門店街に散歩。専門店街で紺のコットンのハット990円を試着して買う。
ホントはカーキとか渋い中間色がよかったのだが売ってるので間に合わせる。
ベーカリーでアイス珈琲とホイップあんぱん食して帰る。
帰ってロヴロ・フォン・マタチッチ&RAIミラノ放送楽団の1962年のベートーヴェン・実況中継録音聞く。
音が開放的で、ゆったり歌っていて私は好き。一曲ごとに盛大な拍手が聞けるのも嬉しい。
近年の録音では中庸テンポのティンパニー強打のハイティンクLSОライヴとシャイー&ゲヴァントハウスの早くて重厚なベートーヴェンがお気に入り。ややヒストリカルではヨゼフ・カイルベルト&バンベルグ響他のベートーヴェンやブラームスが好き。
一時期集中的に聞いていたクルト・ザンデルリンクとフィルハーモニアのベートーヴェンやベルリン響とのブラームスは廃盤。再販希望。連休中はできるなら私を塩漬けにして休眠させてほしい。孤立水槽でも構わない。
連休は私の体塩漬けで寝かせてほしい孤立水槽

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阿呆船で「大山デブコの犯罪」を見て満腹

2019-04-27 19:09:14 | 無題
アトリエ阿呆船で寺山修司脚本のこしばきこう版「大山デブコの犯罪」を見てきた。
舞台の上に居るのはパンの並んだテーブルでワインを飲んで本を読んでいるガウンを羽織った口髭の伊達男。
トマトさんが前口上を述べる。「私は大山デブコ。食べ過ぎて肥満性心臓衰弱で死んだ女です(亡霊)。これから私の復讐劇の
始まりです。」それから女たちがずらりと登場して歌と踊りのレビュー劇が始まる。「♪かわいそうだよ、大山デブコ~♪」大山デブコの悲しい一生を踊って歌う。「人生はお祭り!いつもどこかでお囃子が鳴ってる~」このフレーズが劇のテーマで、ラブレー的な肉の宇宙の肯定である。髭の生えた男と女たちが語る。近頃悪いことが起こるのは大山デブコのせいだ、あれもこれも大山デブコの祟りだ、
最近俺たちは食欲が止まらない。大山デブコのせいだ。大山デブコからフランスパンが山ほど届く。食べるだけ食べて歌って踊ろう。皆で大山デブコの噂をする。頭が悪くて勧められるまま食べるだけ食べてすぐ騙されるお人よし、髭の男がパンを拾おうとして下半身が人魚で椅子に座っていたのがわかる。大山デブコの呪いかどうか知らないが私は人魚になったがこの世の悩みから解放されて読書三昧。女たちが大山デブコを罵っていると実は私、大山デブコの娘です。母さんは昔太ってなんかいなかった。私には立派な体を持ちなさいと教えてくれた。私は母の死後、母の枕を抱いて寝た。という娘がいる。やがて刑事がやってきて髭の人魚男(川口巧海)に大山デブコに酒を飲ませてお風呂で溺死させたのはあなたですね、と問い詰める。男は否定しない。だが皆は大山デブコなんて最初からいなかったと言い出す始末。終盤、大山デブコの幽霊が出てきて私の復讐はこれで終わりです、と言う。最後は全員で大山デブコの歌を歌って踊って幕を閉じる。楽しい祝祭演劇だった。舞台を見ると脚本ではイメージできない具体的な面白さがわかる。

人生はお祭りだから思い切り食べて恋して肉を祝おう

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チェリビダッケの力演の美に触れる

2019-04-26 07:00:58 | 無題
今日、仕事を終えたら、世間並みに連休である。
アップダウンの多い毎日だが疲れを癒して進もう。
今日はDG箱から、セルジウ・チェリビダッケのブルックナー4番を聞いている。4番7番9番がそれぞれ1枚のCDに収録されているので、2枚にまたがる5番や8番よりも手軽に聞ける。気合を入れる掛け声が聞こえる。これが耳障りという人も居るが、私には出た、これこそチェリビダッケだと思う。チェリビダッケの、構えが大きい、主観的な、悠久の時を感じさせる美しいブルックナー演奏が、素晴らしい。さすが最後の巨匠と呼ばれる名指揮者である。シュトゥッツガルト放送響やミュンヘン・フィルは、この独裁的な指導をする奔放な指揮者に何で従ったのかとよく問われるが、やはり巨匠指揮者の天才性を楽団員が十分理解していたのだと思う。
このような個性の強い力演をする指揮者が20世紀の後半まで活躍していたこと自体が奇跡的である。このボックスではブラームスの気迫の全集、リヒャルト・シュトラウスの悠然とした演奏と、この構えの大きい美しいブルックナー演奏が、特に私のお気に入りである。
HMVの22%クーポン還元の時に買わなかったのは惜しいが、演奏は十分感動的である。
禅寺の庭の永遠追い求めブルックナーを振った魂

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アンセルメのベートーヴェンで今日は決まり

2019-04-23 23:11:41 | 無題
ロヴロ・フォン・マタチッチのベートーヴェン・ライヴ録音全集もよかったが、音のいいベートーヴェン録音も聞きたい。
そんな時、私が取り出すのがエルネスト・アンセルメのヨーロッパの伝統箱のベートーヴェン交響曲全集である。
アンセルメはロシアもの、フランスものの第一人者として知られ、ディアギレフのバレエ・リュスの指揮者を務めた。
フルトヴェングラーより年上だが、長生きしたのでステレオ録音が大量に残っている。デッカの大箱が3っつ出ている。
ロシア音楽箱、フランス音楽箱、ヨーロッパの伝統箱である。ロシア、フランスには定評があるが、ドイツ系では変わり種扱いである。
デッカのカールショウもアンセルメのベートーヴェンなんか誰が聞くんだ、と言っていた。
だが、さすがデッカ。マタチッチのベートーヴェン・ライヴ録音と同時期だが、見事な実に絶妙なステレオ録音。
アンセルメはフルトヴェングラーと同世代だけあって、ドイツものを振ると、溜を作ってテンポ・ルバートを掛けたりと、大時代的なことを
結構やっている。それをきれいなステレオ録音で聞けるのだからご機嫌だ。アンセルメのドイツもの、大げさだが決めるところは決めて、バッチリである。古い録音で音のいいベートーヴェンなら、これで決まりである。
気障ながら大見得を切る大胆な名人芸がステレオで鳴る

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マタチッチのベートーヴェン交響曲全集の歌心

2019-04-23 09:38:22 | 無題
最近大小仕事があって、今日は休み・。Good days, Bad daysいろいろあるけど、上を向いて歩こう。
今日はロヴロ・フォン・マタチッチ&ミラノRAI放送楽団の珍しいベートーヴェン交響曲全集を聞いている。
1962年、モノラル・ライヴ録音。62年なのにモノラルなのは惜しい。ライヴだし音質はヒストリカルと言える。
だが、この全集、なかなか好いのだ。まず録音の空気感が開放的。これが息抜きには最適。
マタチッチがブルックナーで見せた豪放さとイタリアの歌心が見事に一体化している。
英雄も運命も田園も、大らかによく歌う。音質は今一つだが、ライヴの臨場感が凄くある。
一曲一曲、終わると盛大な拍手が入るのも感動的。感動のライヴ全集である。
62年モノラル録音のライヴにしては少々お高いが、少数生産の貴重品である。
マタチッチ好き、ベートーヴェン好きには堪らない、感涙の悠大な全集で、たいへん気に入っている。
大迫力の感涙全集、お勧めである。
巨体からこの世のものと思えない止まらぬ歌が実況で鳴る

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