超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">散見、散聴、散歩のあれこれ</span>

2012-04-30 14:52:27 | 無題


連休初日は休みなのでカラヤン箱聞く。
歩いて隣町まで行く。100円ショップで充電器100円見て安いと感心する。お目当てのカフェに着いて、いちごパフェ食べる。食材屋さんでインスタントのキャラメルフレーバーコーヒーとキャラメル紅茶買う。
洋服店見て、靴屋見て、雑貨屋見て、古着屋見て帰る。帰ってさっそくキャラメルフレーバーコーヒーにお湯を注いで飲み、カラヤン箱聞く。
朝の連続テレビ・カーネーションの最終週の三回分を録画しておいたテレビで見る。糸子が倒れてしまい、病院にデザイナー三姉妹が駆け付ける。久しぶりに並んで眠る優子直子聡子三姉妹。聡子が泣き崩れてしまい、三姉妹号泣する。やがて峠を越えた糸子が眼を開け、三姉妹はとりあえず帰る。命拾いした糸子はその日から見るもの全てが美しく見える。やがて糸子はこの世を去り、優子、直子が見送り、聡子は携帯でことを知る。改装した岸和田の洋装店の二階に通された直子はここに私の写真を飾って、ここに花を置いてと用意周到な糸子の意図に圧倒される。その後朝の連続テレビに糸子を主役にしたいと三姉妹に打診が来る。私たちも登場して、朝っぱらから私たちのしょうもない喧嘩が映ることになる、と慌てる。やがて懐かしい人が老人ホームでカーネーションを見ている場面になる。糸子役の三人が走馬灯のように次から次へと映し出される。ドラマカーネーションのなかで、ドラマカーネーションが映し出される。面白い趣向だった。
夕方ラジオで沖縄熱中クラブ聞く。沖縄独特のゆるい空気が素晴らしい。地元にしかいないホタルの話、
もずくの天ぷらや唐揚げの入った沖縄の弁当事情の話を聞く。弁当屋にも地域色があるらしい。県民愛唱歌第一位はてぃんさぐの花で、第二位は島人の宝、第三位は芭蕉布だと聞く。夏川りみのてぃんさぐの花
が掛かる。哀愁の宮古島という歌も掛かる。昨日は取り寄せたアイワのウォークマンの遠隔操作コードが届く。アイワのCDウォークマンはメンテナンスして六年ほど使っている。
今日は歩いて別方向の町へ行き、途中タンポポの咲く公園でサンドウィッチを食べ、町に着いたら雑貨屋を見て帰りに図書館で吉田秀和の河出文庫マーラーを借りて来て読む。マーラーは自らの音楽のイメージをことばに置き換えるのが得意だったようだ。
カラヤン箱はDGが素晴らしい。
カラヤンのブルックナー聞いて納戸を整理したらショルティの埋もれていたCDが出てきた。
散歩して散見散聴散読で憂いを離れ小休止する



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<span itemprop="headline">辞書数種、雑談、日々の泡</span>

2012-04-23 23:45:40 | 無題


インターネットで書店から取り寄せたアクセス独和辞典が届く。
動詞、名詞の活用形も載っていて、重要語はカナ表記も付いている優れもの。
他にクラウン仏和辞典の縮刷版も注文した。これはそこそこ便利だが、
字が細かくて眼の良い私でも辛い。
必要があって独仏語に触れる機会があるので新しい辞書を取り寄せた。
仕事の後友人から電話が有って、8時45分に新宿で待ち合わせた。
私は早く着いたのでお茶の水でカラヤン箱を買って待ち合わせ場所に向かった。
これで連日交響曲三昧である。
新宿西口の元祖寿司に行き130円の皿を10皿食べる。
かんぱち二皿、はまち、サーモン、サービスとろ、マグロ、しめサバ、エンガワ、備長マグロ、あじを食べ飲み物を注文し、計1835円。
友人は、オリジナルをガレッジバンドで作ったので聞いてくれ、調子の良い時の青山陽一さんか、本当はピアノとウッドベースでやるんだ、
中井貴一はいい役者になった、ドラマ「不揃いの林檎たち」の晴海の工場の設定はリアルだった、山田太一は世間をよく観察している、
この前買った香辛料のザータルは料理でまだ試してない、
アレクサンダー・クレインの歌曲は歌うのが難しそうだ、
俺と食べる速さを合わせてるんだぞと言うときの言い方が自分の父親とダブる、凄い勢いで食べて急に止まるのはやめてくれ、
こんど初台辺りのウィグル料理屋さんに行こう、新彊ウィグルは三蔵法師が立ち寄ったところか、文化の交差点だな、などと談笑する。
帰ってカラヤンのブルックナーの七番を聞いた。日々の停滞した空気をほろ酔いの多幸感が隅に追いやってくれる。穏やかな日々のほころびの気配を、リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンの空気に感じる今日この頃である。

取り寄せた辞書で未来が開けたらほろ酔いのまま闇を越えたい



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<span itemprop="headline">パレスチナ料理の妙味を知る</span>

2012-04-18 00:31:33 | 無題

友人がパレスチナ料理屋さんが神田にあるのを見つけたので行こうと電話で言った。そこでそのアルミーナというパレスチナ料理店を探して歩く。神田駅そばの郵便局の隣にあった。
アルマザビールというレバノンのビールを頼み、ハンモス(ハモス)というひよこ豆のペーストにオリーブを掛けた前菜をパンに塗って食べた。画面ではMAZZIKAというテレビを流していた。
お客は陽気な女性客の団体と私たち二人。店内は外から見るより広く華やかな石造り。ハンモスのあと食べたのはチーズロールという揚げ春巻き。それからメインディッシュはコフタ・カバブというつくねの串焼き。最後にマンウーシ・ピザというピザを食べる。
これがゴマと山椒と香辛料を混ぜたような不思議な味で、初めての味わいだった。
店の人はここのお店何で知りましたかと聞いてきたので友人がギンザという雑誌の特集で知ったと言う。
私小瓶一本、友人小瓶二本と生ビールで料理と合わせて、計7200円。
私の予想金額は8500円だったので、予想より安かった。マンウーシ・ピザに入っているゴマと山椒を混ぜたような香辛料がザータルという名で550円で売っていたので友人は買う。
MAZZIKAというテレビを友人が録画して持って帰りたいぐらいだと言っていたので、MAZZIKAとインターネットで検索すれば出てくるのではないかと答えた。友人は今は大抵のものは見れちゃうからなぁと言っていた。
帰ってMAZZIKAと検索するとユーチューブで見れることが判った。ともあれパレスチナ料理という稀有な料理店で妙味が味わえて友人に感謝である。
最近私が友人の探し求めていたクレインの三つのイディッシュ語の歌の音源を見つけ出したので、持ちつ持たれつと言ったところであろうか。マンウーシ・ピザを食べて異次元だっただろうと私が言うと、俺が頼んだんじゃないかと突っ込まれた。マンウーシ・ピザも異次元、ザータルも異次元である。
日頃の憂さも忘れて陽気に異国情緒を味わって貴重な体験だった。

レバノンのビールに酔って談笑し深く味わう食べる異次元



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<span itemprop="headline">歌曲、フルトヴェングラー、音楽評</span>

2012-04-17 12:23:26 | 無題


友人に長い間探し求めていた音源、アレクサンダー・クレインのソングス・フロム・ザ・ゲットーを貸す。
ロシア未来派歌曲で友人がかつてエアチェックした曲、三つのイディッシュ語の歌が三つのゲットーからの歌という題名で入っている。
石の家で友人にCDを渡すと歌詞とピアノのメロディがカセットと同一だったとはどういうことだ、歌のメロディは同一じゃないのかと言っていた。
翌日メールが来て、昨夜全曲一気に聞きました、やはり例の曲がいちばん良いです、メロディも同じでした、時空を越えました、バイオリン曲より歌曲の方が良いです、貴重なものを探し当ててくれてありがとう、と書いてあった。これでクレインの謎も一件落着である。
先日近郊の町へ行き、フォカッチャ・サンドと珈琲セット600円を頼み、くつろぐ。パン屋さんでメアコーンブロートというパンを買い、茂蔵で竹の子煮とハンバーグを買い、スーパーでタンドリーチキンを買って帰る。
帰って大島保克の新譜を試聴するがたいへん良かった。このところ、フルトヴェングラー・ザ・レガシーのブラームスやベートーヴェンをよく聞く。そこで近所の図書館で吉田秀和の河出文庫フルトヴェングラーを借りて読む。吉田秀和はフルトヴェングラーの最晩年に仏・独でフルトヴェングラーの実演に接し、いたく感動したという。またバイロイトの第九を日付は違うが生で聞くという歴史的体験をしたという。
吉田秀和の言い方では、フルトヴェングラーの特徴は官能的なものと威厳とが分かちがたく結びついている所だという。
過去に吉田秀和の知っていたLPよりも遥かに多くの音源がフルトヴェングラー・ザ・レガシーに収録されている。吉田秀和の絶賛したトリスタンとイゾルデも一枚分入っている。ブラームスもシューマンも、
当時より入手が容易くなった。
でも私たちは吉田秀和ほど確かな手ごたえでこれらの音源を聞きこなしているか、と言えば心許ない。
延期続きのトスカニーニ箱を心待ちにしている私であるが、宝の持ち腐れにならないようこころして聞きたい。
今日読んだ音楽評の巨匠像時に切なく時に重たい



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<span itemprop="headline">未来派歌曲を突き止めた!</span>

2012-04-11 17:52:35 | 無題


友人が遥か昔にラジオでエアチェックした音源にロシア未来派の歌曲で「クレインの三つのイディッシュ語の歌」という曲がある。友人はカセットを大切に保管していて、クレインとは誰かなど一切が謎のまま、友人の心に不思議な浮遊感のある歌声と旋律が焼き付いた。
その話は私は何度も聞かされていて、ロシア未来派歌曲という何とも魅力的な遠く彼方の音楽のジャンルに憧憬を覚えていた。話は私がそのカセットをダビングしてもらったMDを渡されたことで進展した。
私は自分が持っているアルテ・ノヴァのロシア未来派作品集のなかにjulian kreinという名前があることに気づき、このクレインと何らかの関係があるのではないか、と推測した。
調べてみるとjulian kreinの一族にalexander kreinという人物がいて、ユダヤの歌を作曲しているらしいことが判った。イディッシュ語というのはユダヤ人の方言だということも判った。
さらに検索すると、alexander kreinはsongs from the ghettoというCDで発売されていた。このCD、廃盤で手に入らないのだが、タワーレコード・オンラインで試聴ができた。
どうも、クレインの三つのイディッシュ語の歌と似ている曲が多い。だから、クレインとはalexander kreinではないかと友人に話した。
しばらく不明な時が続いた。だが、ある日、インターネットでsongs from the ghettoが格安で中古で通販で売っていて、思い切って取り寄せた。
そして今日、郵送で送られてきて、早速聞いてみた。室内楽曲に混じって、作品29、three songs from the ghettoという曲が三曲入っていた。これこそ、友人が長い間夢に見るほど探し求めていた、
「クレインの三つのイディッシュ語の歌」という曲ではないか。聞いてみると確かに似ている。全曲聞き終えた後、改めて友人がダビングしてくれたMDを聞きながら、歌詞カードを読むとまさに同じ曲。
ラジオで友人がエアチェックしたロシア未来派の歌曲、「クレインの三つのイディッシュ語の歌」とは、alexander krein の作品29、three songs from the ghettoの第一曲、「私のために母親になって(1929年)」であった。
そのことを確かめて一瞬震えが来た。長い年月を経て、謎の歌曲の存在の身元が今明らかになった。早速友人にメールを送って感慨に浸っている。
遠い日にラジオで聞いた曲の名は 私の母になれ という歌



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