超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・青胡桃

2024-07-06 00:03:25 | 自作俳句
夏暁に晴れ渡るらむ正午過ぎ
万緑を分け持って居る庭桜
朝涼しゼラニウム鉢赤く咲き

明易に庭の千鳥も目を覚まし
夏曙光深山を出づ知恵の蜜
町の子も汗乾かせり青葉風

緑陰に古き詩人の風の歌
町の奥生長疾し今年竹
藻の花の数輪浮かぶ寺の池

手に残る紫蘇の匂いや町の奥
歩きつつ黙考すれば青胡桃
町の奥紅一点の山桜桃かな
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