超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

俳句で美術史を詠む予告

2024-07-02 20:49:58 | 無題
先日、カール・アインシュタイン著の『二十世紀の芸術』を読み終わった。
私の俳句の読者はお気づきと思うが、その影響が、俳句に及んでいる。
アインシュタインは、序章で印象派やゴッホを取り上げ、
本文で二十世紀芸術に入る。
格調高く、鋭い批評文である。
何となく二十世紀芸術を知っていた私には、目から鱗だった。
けれども、時代の制約もあり、1945年までの二十世紀芸術で、
本文が終わっている。シュルレアリスムとダダイズムについては、
ほとんど触れておらず、訳者が補足としてその説明を書き足している。
私としては、よい頭の交通整理ができた。
美術史は、門外漢で、気楽に読める。
何と、明日の投稿では、「歳時記俳句・美術室」と題して、
日記に書き溜めた、二十世紀美術をまとめた俳句を、
一挙に公開しようと思っている(日々雑感も数句有り)。
俳句結社的な積み重ねの道を歩んできた人にとっては、
何ということをしてくれるんだ、と怒り心頭だろう。
陳腐という声も当然あるだろう。私の道程が、変わり種人生
そのものなので、奇を衒っている訳ではない。
ご高覧願いたいものである。

変わり種人生観のその結果俳句で美術を切り取って詠む
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歳時記俳句・夏の旅

2024-07-02 00:03:18 | 自作俳句
明易に覚めて真夏の時満ちる
夏の月チェロを運びて寝台車
夏に描く自在な筆致パブロの眼

光る石 鞄に詰めて夏の旅
色斑で夏の心象ヴァン・ゴッホ
遠き星幾つも数え夏の夜

夏列車ワルトシュタイン刻む音
短夜に熱情が鳴る深々と
青シャツや目に鮮やかな夏休み

背後から立ち現れる夏の雲
町の奥紫蘇を千切りて口に入れ
七月の季節を回す牡丹かな
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