超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">津軽じょんがら節、オクタビオ・パス、100周年指揮者</span>

2014-04-30 19:08:53 | 無題

友人は高野山に行くと弘法さんの日で、声明を唱えて護摩を焚く僧侶を見て
吉野山で花見をして、
金峯山寺で蔵王権現に祈って、
蔵王権現の由来を聞いて
行者が鬼を回心させた話を聞いて
山を大汗かいて降りてきた話をする。
また別の日、友人は阿佐ヶ谷で津軽じょんがら節という映画を見た、
斎藤真一さんの瞽女さんの絵が凄かった、
阿佐ヶ谷の街並みは迷宮だと話していた。
帰ってロング・グッドバイという映画風の連続ドラマを見る。
映画風のレトロ調ハードボイルドで本格的な映像美。
仏教好きの友だちと近郊の駅で会う。
オクタビオ・パスの太陽の石は久々に良い本だった、
正法眼蔵をまた読んでいる、
自分は物欲や執着が全くなくなったと話していた。
私は「あなたの両胸は二つの教会」という詩句がいいと言う。
私はジュリーニ&フィルハーモニアのブラームスを聞く。
クラウディオ・アラウのピアノ協奏曲が新鮮。
交響曲の響きは古雅にかすれていて、
ジュリーニが愛した音色なのだと思う。
ラファエル・クーベリックも生誕100年だが、
カルロ・マリア・ジュリーニも生誕100年。
生誕100年記念ボックスは楽しませてもらっている。 


名盤や決定盤が輪になって舞い降りてくる初夏の連休                                     



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<span itemprop="headline">名盤三昧で雑事を忘れる</span>

2014-04-25 00:38:36 | 無題

ルドルフ・ケンペのディスキーのベートーヴェン交響曲全集を聞いた。
ルドルフ・ケンペは運命、英雄、田園もドイツ的で好ましい。
スクリベンドゥムのブラームス交響曲全集も造形美が見事。
フィルハーモニア&ジュリーニ&クラウディオ・アラウのブラームス交響曲全集及び協奏曲集を聞くのを
心待ちにしている。
これはEМIフランスから出ていて今3300円で売っている。
ジュリーニはウィーンフィルとのブラームス交響曲全集を愛聴しているが、ウィーンやイタリアのオケもいいが、アメリカやイギリスで演奏した方がいい意味で本気を出して演奏していて良いと言う話もある。
私はウィーンフィルやスカラ座フィルとの演奏も耽美的で好きだが、フィルハーモニアも楽しみである。
クラウディオ・アラウとのピアノ協奏曲も相性がいいと評判である。今から聞くのが楽しみだ。
クーベリック・シンフォニー・エディションの発売を心待ちにしている。
私の毎日の心の支えと言っても過言ではない。
オイゲン・ヨッフムのザ・シンフォニーズが味わい深く飽きることなく聞いている。
ベルナルド・ハイティンク・シンフォニー・エディションも、カール・ベームのザ・シンフォニーズも企画がよかったが、ヨッフムやクーベリックがまとめて聞けるのが嬉しい。
ギュンター・ヴァントやブルーノ・ワルターと同じく長く聞き継ぐ名盤である。
最近トスカニーニのリヒャルト・シュトラウスを取り出して堪能した。
素晴らしい演奏に囲まれて、日々のあれこれを忘れて聞き入っている。
日々のあれこれを忘れて好みの指揮者の交響曲を味わう。
クラシック音楽に浸かってすべてを忘れるひと時である。
珈琲を片手に名演奏に聞き入る時間は格別である。
作曲家の誕生日が書いてあるカレンダーを日々眺め、
ヨッフムやハイティンクやジュリーニを代わる代わる聞いている。

名盤に無心になって聞き入れば雑事を離れ空に浮き雲



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<span itemprop="headline">地味な指揮者たちの集大成を聞く僥倖</span>

2014-04-17 23:31:23 | 無題

最近聞いたCDはヴェネツィア・レーベルのリヒテルのベートーヴェンソナタ集がひとつ。
咳の音とか入っているが、演奏自体は凄く呼吸が深いよいテンポ感である。
それからソニー・クラシカル・マスターズのジョージ・セルのベートーヴェン全集。
これがきちんとした音作りで好ましい規範となるべき演奏。セルは堅固な美学がある。
それからデヴィッド・ジンマンのシューベルト全集。
ジンマンはマーラーが美しいので癒しを期待して買った。
思ったよりテンポが速くピリオド奏法である。未完成とかグレイトはもっとじっくり聞きたい。
でもつかの間の休息には良いBGMだった。
それから去年のクリスマスから聞いているのが、カール・ベームのザ・シンフォニーズ。
限定盤完売かと思っていたらアマゾンで売っている。
長く聞き継がれるべき遺産の一つである。
最近毎日聞いているのが、ドイツグラモフォンのヨッフムのザ・シンフォニーズである。
ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの渋くて貫録のある好ましい録音が聞ける。
半分モノラルだが、音質も多分いいのだろう。
英雄、運命、田園、第九、ブラームス全集、ブルックナー全集の渋い味わいを堪能している。
ベートーヴェン全集はバイエルン放送響とベルリンフィルの演奏で古き良き時代の息吹が聞ける。
何度も何度も聞いている。
カール・ベーム、ベルナルド・ハイティンク、オイゲン・ヨッフム、ラファエル・クーベリック…。
堅実に良い実力派指揮者の大型ボックスセットが次々に世に出ている。
どれも噛めば噛むほど味が出るタイプの指揮者の遺産でありがたく聞いている。
フルトヴェングラーやトスカニーニは最近聞いていないが、また折を見て味わい尽そう。
アンタル・ドラティのハイドン全集は癒し効果抜群で時折取り出して聞いている。
アンタル・ドラティは勢いよく復刻を出しているが人気なのだろうか。
ベートーヴェン全集は澄んだ水のように温厚だったがハイドン指揮者には適任だ。
地味な指揮者のシンフォニーズを聞ける僥倖に浸って、日々のうさを乗り越えている。

堅実な深い指揮者のエディションを繰り返し聞く永遠の今



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<span itemprop="headline">ローマ人の人間模様を知る一冊</span>

2014-04-16 20:17:10 | 無題

古代ローマ人の24時間という本を読み終わる。古代ローマ人の起床から就寝までを記述するという体裁で、市民生活の一コマ一コマを切り取って詳しく説明してくれる。
ローマ人の書いた本は多いが実際どう寝起きして何を食べどれぐらい働き何を娯楽にしていたのかを手軽に知るのは難しい。
それを世界ふしぎ発見のようなルポライター感覚で見てきたように実況してくれるなかなかの優れものである。
先日カトゥリ・カルミナがNHKで放送されて大きな話題になった。
お魚のように飛び跳ねるあなたのメントゥラ、私の泉を求めて、みたいに男女掛け合いで歌われるカトゥルスの詩が、あまりに刺激的だったからである。
私はテレビを見ていて恥ずかしくなってチャンネルを変えてしまった。
NHKにしては大変な冒険である。
カトゥルスの恋愛詩はサッフォーをモデルにした女性に捧げられた恋愛詩で、古代ギリシアの教養を模範にした格調高い伝統の上にある。
とはいえローマ人の想像力は非常に直接的で、読んでいる方は笑いを禁じ得ない。
このような愛すべきローマ人がどのような暮らしをしていたか、興味をそそられるところである。
河出文庫の古代ローマ人の24時間は現代人が感じる素朴な疑問に親切に答えてくれる良書である。
ただし、コロセウムで果たし合うショーの投げ掛ける深刻な人間存在の闇への答えは与えてくれない。
この本は剣闘士や人間模様の是非をうんぬんせず、現実を提示して見せる。
筆致が軽やかだけに、人間それでいいのかという深い疑問が残される。
最後に至るまで昂揚するのが生の哲学の暗い真実であるとすれば、ローマ人の実態も許容範囲だろう。
だが、こんな運命ありかと立ち止まってしまうのが私の本心である。
恋愛に手を出せば人生を断ち切られるローマの巫女の悲運に思わず立ち止まってしまう。
友人は良い本を貸してくれた。臆病な私には良い刺激である。
古代ローマ人の24時間、好奇心旺盛な読書家にはお薦めの一冊である。

闇の奥人間模様を丁寧に伝えてくれる本を読み終え



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<span itemprop="headline">好々爺ヨッフム鑑賞、チューリップ満開、ディケンズ体験</span>

2014-04-12 18:41:22 | 無題

オイゲン・ヨッフムのベートーヴェン、ブラームス、
ブルックナーのザ・シンフォニーズ聞く。
重厚感のある古色蒼然とした渋い響きに惹かれる。
特にブラームスが渋い。半世紀前に引き戻される。
ヨッフム、地味に良いのが味わい深い。
同じく地味に良いラファエル・クーベリックの
生誕100年記念箱に惹かれる。

庭に赤いチューリップが咲いてかわいらしい。
テーブルに赤いチューリップを置けば
あなたはランプを手に入れたのだとバシュラールは書いている。
今運命と田園を聞いている。
重厚感のある響きが良い。
好々爺ヨッフムは響きがドイツ的。
今では失われた古き良き重厚な演奏が聞ける。

昨日はラジオでサイモン・ラトルの第九を聞いた。
ラトルも悪くないが好々爺ヨッフムに一票である。
最近再版される地味な指揮者のボックスセット、
皆、写りのいい写真を選んで箱にしている。
しかも初回限定盤とか完全生産限定盤である。
ついついつられてしまう悲しきさがである。
夢に父親が出てきてクリスマスを見せてやろうかと言う。
ディケンズみたいな夢だった。
危うく中有を彷徨う所だった。

宙を飛び聖夜へ連れてゆくと言う父親の影消えた春先



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