超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・八月尽

2024-08-31 00:03:20 | 自作俳句
秋空の集中豪雨まだ続く
台風に右往左往は愚者なリや
台風にかなりの人は無関心

強風に動じず支う樹の根かな
民話から狐の剃刀咲き出づる
秋の雨薄桃色の秋海棠

面影が友禅菊で浮かびけり
左大臣筆を促す花式部
この秋も恙なきかな遠き友

冬瓜の味噌炒めなど晩に食べ
寝台車アンドロメダに差し掛かり
星屑を汲めども尽きぬ水瓶座
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歳時記俳句・秋出水

2024-08-30 00:03:11 | 自作俳句
台風の避難所となる公民館
台風の土砂アラートがけたたまし
数日は野分けの進路注視せむ

ランタンを防災品に入れる秋
秋の雨河川増水近くまで
台風で物流がやや滞り

ラジオから大雨注意流れけり
秋出水陸の孤島になりし夜
台風の食の備蓄を数えけり


秋出水隣の町に避難指示
秋出水アラート音で起こさるる
秋出水そばに来ている避難指示
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歳時記俳句・秋の雨

2024-08-29 00:03:18 | 自作俳句
野分逸れ今の所は曇りかな
秋雨や日々の万事が丸く行く
秋湿り洗濯物も困り顔

忙しく手仕事励む秋の霧
失せ物も二つ見つかり水の秋
増水の心配をせり秋の川

街並みが俄に動く休暇明け
野分けでも郵便物が無事届く
野分け立ち防災グッズ掻き集め

眼鏡掛け燈火親しむ本の秋
バスで行く秘湯に着けば菊の宿
遠き友盆狂言で蝶の舞い
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歳時記俳句・秋の声

2024-08-28 00:03:21 | 自作俳句
野分立ち郵便物が遅れけり
秋の宵エイナウディのピアノかな
秋浅しアイス珈琲沁みにけり

PCも安定をする良夜なり
轟音で渓谷に落つ秋の瀧
見聞きして触れれば証す秋の景

学童が作文を手に秋下校
八月の終わりに筆が走りけり
「私と光線さん」を鳴らす秋

丘の上釣鐘人参爽やかや
溝蕎麦の咲き乱れたる町の奥
庭先に秋明菊の秘仙境
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歳時記俳句・黄花秋桜

2024-08-27 00:03:22 | 自作俳句
一晩でまた軽くなる秋愁い
下山して秋も滴る智慧の蜜
かくれんぼ秋の夕焼け一人きり

買い物に行けない程の秋旱
八月は鰻を食えぬ財布かな
出来事が成る時を待つ秋日和

背後では時も熟して秋気差す
散歩道黄花秋桜かき分けて
学童のないしょ話や百日紅

空駆けて何を告げるや流れ星
絵筆から溢れて光る星月夜
車窓から夏の名残や遠花火
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