超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">リボル・ペシェクのマーラー全集を聞く</span>

2018-06-28 13:46:21 | 無題
リボル・ペシェクとチェコ国立交響楽団のマーラー交響曲全集を聞いている。
高価だが、音質もいいし、演奏も時に溌剌、時にしみじみと感興深い。
半分ぐらい、ライブ録音。特に6,7,8.9,10番アダージョは拍手も入り、臨場感がある。
地味と言えば地味なマーラー演奏だが、ノイマンやマーツァルが好きな人だったら、
かなり楽しめる全集であることはまちがいない。
1番4番5番以外は2枚組でじっくり聞かせる。
セーゲルスタムのような圧倒的感動演奏ではないが、心静かにマーラーの情感を味わいたい人にはうってつけの演奏である。
ゆっくりと、旋律を愛おしむように丁寧に演奏している。
独自のアーティキュレーションも取り入れられ、意外な驚きがある。
基本的にばら売りされていたCDを新たに装丁を作り直さずに四角い箱にプラケースのまま詰めただけの仕様で、嬉しいような、安易なような開封したときの拍子抜けがあった。
私のようにじっくりしみじみとマーラーの旋律や質感を味わいたい人には最適な渋い全集である。
ライブゆえの演奏の傷を云々する人もいるが、私には全く気にならない。2枚組の時の曲割りがよく考え尽くされた親切な作りとなっている。値段以外はお勧めのマラ全である。

ゆっくりとその旋律を愛おしむ深い淵から響くマーラー



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<span itemprop="headline">ノー・モア・トラブルを祝う</span>

2018-06-23 17:09:30 | 無題
今日、郵送でヴィック・ゴダードの「イン・トラブル・アゲイン」というCD来る。
期日を過ぎていたので諦めていたのだが、4日遅れで航空便で着た。
これはもともと1980年代に出たLP「トラブル」のCD盤再発売で、すでにもう廃盤である。
1980年代にラジオで聞いてLPを購入したが、CD時代になり聞けずに長いこと居た。
久しぶりに再発売の同音源を耳にして脳の懐かしい部分が刺激され、感激である。
確かにこの曲、この歌だ。ご機嫌な大人の音楽である。
同時にリボル・ペシェクのドヴォルザーク・エラート盤も到着して、この休みは充実である。
近日、私の誕生日なので悦びもひとしおである。
うまくいけば、ペシェクのマーラー盤も誕生日辺りに聞けるかもしれない。
ペシェクのドヴォルザークも丁寧な音作りで自然な録音で好感が持てる。
故郷を離れ、寂しさを感じることも多々ある毎日だが、こうして友人に本を貰ったり、
自分でCDを取り寄せて聴いたり、ブッシュ・ロール・ケーキを家族で食べて、束の間の連休を充実して過ごしている。いろいろと歯車が噛み合わないこともあり、心に穴が開きそうだったが、何とか充電できそうでホッとしている。仏典に砂粒でさえ人生を祝していると書いてある。
ハードデイズナイトも数日休みである。
誕生日こころに穴が開く前に蟹座A型また歩き出す


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<span itemprop="headline">挫折も多い京都学派の人間模様</span>

2018-06-23 08:24:10 | 無題
物語「京都学派」読む。
西田幾多郎は選科生出身で不利なところから出発した、哲学の独創性では他の追従を許さなかったけど、過去の哲学者の学説については大略を看破すればそれで良しとしたらしい。
授業は予習してこないで、自説の同じ話を繰り返し話していて詰まらないと私見を述べている人が多い。
その中で場所の論理など新しい思いつきを話すときは生き生きして感動的だったそうだ。
宗教学の波多野精一がプラトンやプロチノスの古典に詳しかったのに対して、西田がプラトンやアリストテレスの理解が粗いことが、古典の正確な理解の学を目指した田中美知太郎には反発の種だったらしい。弟子が文献学や訓詁学の徒だったのはその影響だ。
三木清は女遊びで自堕落で有名で、西田に嫌われていたらしい。京都学派は海軍と手を組んで大東亜戦争の理論づけをしようとしたらしい。ヘーゲル風の歴史哲学を時局に合わせて設えようとしたようだ。田辺元はそこで日本人らしさの分有を構想したらしい。戦後は懺悔道だ。
だけど、皆大学を退職してからのほうが時間ができて自分の仕事に専念できて仕事も結実したようだ。実力もさることながら、友人や先生のツテがあって食い扶持が決まるものらしい。人間関係の親和性や離反が力学として働いているようだ。西洋受容型と自説展開型で行く道が別れたようだ。結構、人間群像が生々しい。
学問を星座のように残しつつ挫折も多い群像を読む



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<span itemprop="headline">夢から生まれる文筆の滋味</span>

2018-06-21 22:38:45 | 無題
一足早く今週の仕事が終わる。
友人から物語「京都学派」という本を頂く。ラッキッキ。
今日ミュージシャンのプロとアマの違いを考え始め、
文章のプロとアマの違いまで考えてしまい、暗礁に乗り上げる。
私のブログは趣味で書いている単なる日記である。自覚ある。
だが他に、「執筆している」文章もある。
たとえば、ユングはプロの作家ではないが、プロの作家以上に面白い文章を書き、本として成り立っている。ユングは画家ではないが、自分のヴィジョンを絵に描いて本に載せている。
そんなふうに、プロのライターとは違うけど、すごい文章を仕事として残す人はいる。
だから、何万部売れる作家とか、ラノベ業の人とか、そういうのだけが文筆のプロではない。
たくさん売れるか売れないかだけが書かれたものの目安ではない。
売れたいために書くひとはいるけど、商売ではあってもつまらないかもしれない。
それで食っているかどうかが分かれ道という人もいるが、
どうも疑わしい。ということで私は、面白いものを書いて、
誰も損をしない、というかかわりを理想としたい。そういう人に私はなりたい。
昨日見た夢を考え記述するそれで成り立つ文筆の滋味





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<span itemprop="headline">カーリングとシェルヘンと絵本の瞳(再録)</span>

2018-06-17 18:22:15 | 無題
(過去の記事の再録 2018.2.19)
地下室の夢見る。 地下室には蔵書がきっしり。芸術家が大勢居る。 今日のボイジャータロットは「内省」。 校正出す。2個書き忘れた。2校で直そう。
 クレンペラーの復活、今日は感動がなかった。 気分が晴れない。「天使を連れてきてよ、ねぇ、兄貴、気分を変えたいんだ(『悲しい知らせ』鈴木慶一)」
シュヴァンクマイエルのDVDと絵本ブックオフで買う。 バーリアル・ノンアル飲料飲む。 コンポタ豆食べる。スジャータのコーヒー飲む。毎日、本業かつ趣味の本を読み進めている。 今日も夕食後発奮して読むつもり。
昨日アラウの大箱が600円値下げしていた。 アラウの大箱(フィリップス)が生きる糧。 カモミール茶飲んで深呼吸する。シェルヘンのマラ6を何度も聞く。 シェルヘン爆音で聞くのは気分解消になる。カーリング女子は意外と面白い。 ふつうに日本語(北見の)で会話している。
 毎日できる限り必要な知識を吸収している。 一見手探りでむなしく思えるが重要。 気分が晴れないとき、 世間ではどうしてるのか。
 ノンアル、菓子、コーヒー、音楽、お茶を投入する。 ほんとは散歩もしたい。放哉の伝記読んでいる。挫折の連続だ。
今、 焼き芋屋が通った。ブログを分解して自由律俳句を作ってもいいが、 一反応がない。今日は「チェコの映像と絵本に血迷う」にしておこう。

暗雲で気分が変わらないときはチェコの絵本の瞳眺める


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