超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・日々草

2024-07-22 00:03:02 | 自作俳句
朧ろなり願いを運ぶ夏の月
夜更けにもまだ啼き止まぬ夏の虫
綿雲が旅に誘いて列車窓

暑い中 味三昧の寿しを買う
真夏日にノートの文字を打ち直す
夏籠もり十一曲を聞き終える

坂道の壁に小さな黒蜥蜴
農協で千日紅の束を売る
無人棚地元の茗荷五十円

蕎麦屋閉じ隣の店で焼サンド
蝉時雨始まりそうな雑木林
訪れる出来事を告ぐ日々草
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歳時記俳句・夏銀河

2024-07-21 00:03:16 | 自作俳句
梅雨明けてみんみん蝉も早啼けり
早朝にひしひしと啼く夏の虫
道草に昼顔咲きて初々し

露草や点々と咲く無垢の青
町の奥厩や過ぎれば夏の川
夏の田や青一面の早苗かな

夏仕事終えて頬張るわらび餅
そま径を抜ければ光る夏の川
胡麻豆腐いちご味なら尚嬉し

組曲を終わりて仰ぐ夏銀河
夏の午後手書きのノート打ち直す
散歩道松葉牡丹が咲き乱れ
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歳時記俳句・梅雨明け

2024-07-20 00:03:19 | 自作俳句
梅雨明けや晴れ渡るかな胸の内
夏休み先生と子の玉の汗
木槿咲く庭先今日も朝の露

黄金の秋桜咲けり茜雲
霊性を強く動かす夏の瀧
古本に半紙を付ける夏休み

夏の歯科通い終わりて完治せり
青葉冷え足を延ばして夏の川
新人の初々しさや含羞草

蜜蜂もやや遠慮がち花擬宝珠
人の住む町の奥にも小町草
わが天使茂みに居たり露草や
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歳時記俳句・夏の橋

2024-07-19 00:03:17 | 自作俳句
夏の川水底澄みて原色岩
青茂み掻き分けて着く山の嶺
旅人の汗も乾きて夏の橋

山荘の夏の名物モンブラン
紺碧の夏の湖畔に風薫る
終点に戻りて寂し避暑地バス

マグダラのマリアの指や聖人日
七月の行事を眺む聖書暦
山を越え夏の歯医者も最終日

山頂へ八合目かな夏の筆
古本の夏山を経て遠き空
黄金の゙ジンジャエールや冷蔵庫
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歳時記俳句・岩洗う

2024-07-18 00:03:05 | 自作俳句
願い事また付け足して梅雨薬師
盆踊りやぐらを作る夏薬師
夏の店聖書歳時記保管中

夏降りし案で文庫を八つ買う
命運が開け始めて木槿満つ
友からの電話を待ちてまた麦茶

戦前の夏のピアノもノイズ無し
夏暁のお花畑に絵を描きに
夏木立歩道を歩く吾と友

ボート漕ぐ人も疎らな夏湖畔
岩洗う流れも涼し夏の川
夏暁の斜面に咲きし薄雪草
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