超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

パナマ・シャツで夏に飛び込む

2019-07-31 16:50:30 | 無題
今年の前半戦もほぼ終わり。
あとは書類チェックが大量に残っている。
今日は近郊の専門店街に行って、薄青のパナマ・シャツ(半袖)を受け取った。
パナマ・シャツって、よく知らないが、綿だけど麻みたいに生地が粗く、
涼しげで遊びのある服。
気に入っている灰緑の夏物ジャケットがあって、
通常、水色のワイシャツを下に着てよくフィットしていた。
今日受け取った、パナマ・シャツと灰緑の夏物ジャケットを合わせたら
どうだろう。着慣れないせいかまだ似合うか不明。
今、リッカルド・シャイーとゲヴァントハウス菅の
ベートーヴェン全集を聞いている。
モダン・オケによるモダン演奏である。
だが、ベートーヴェンのメトロノーム記号に合わせているので
ものすごく快速演奏である。
だが、ゲヴァントハウス菅の音の重心が低いので、
かっこいい演奏になっている。
最近の、速い演奏のベートーヴェン全集では一番いい。
ただし、ブロムシュテットの新盤は聞いていない。
ブロムシュテットもゲヴァントハウス菅で、こちらは
ベーレンライター版で速い熱演となっているらしい。
パナマ・シャツとシャイーのベートーヴェンで夏に突入。
ようやくここまで来た。

薄青の遊びの多いシャツを着て猛暑の北の夏に飛び込む
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ディーリアスのアパラチアを聞く

2019-07-28 17:53:53 | 無題
アボット・ハンダーソン・セイヤーの「天使」の複製画は21日に福建省の空港の税関に着き、
運送後で、あと2,3日で日本に配達されるのではないか、と郵便局の人が電話で教えてくれた。
今日は、川沿いを歩いて、近所の専門店街まで行き、
服飾店で旅行バッグ2千円を5%引きで買い、
ベーカリーでカフェラテ飲んで、帰ってくる。
明日の仕事の用意をしてから、ネギトロ丼を食べ、今音楽鑑賞している。
今聞いているのはEMIのディーリアス生誕150周年記念ボックス
(18枚組)の2枚目より、組曲「アパラチア」である。
これは、アメリカのアパラチア地方にディーリアスが旅行した時に、
採譜した黒人音楽やカントリーの旋律をクラシックに編曲した曲で、たいへん感動的である。
エルガーとかディーリアスとか、ヴォーン・ウィリアムズとか
イギリスには感動的な小品が得意な、それほど有名でない
良心的な作曲家がいて、時々思い出したように取り出して
聞いている。EMIの150周年ボックスは、当時3千700円ぐらいで、
アパラチアのリハーサル音源も入っていて、リハーサルを聞いてから、
正規録音の組曲「アパラチア」を聞くといっそう感動。
ディーリアスの有名な「春を告げるカッコウ」も聞ける。

旅先でふと耳にした旋律でできた組曲こころ揺さぶる
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水源池公園で励ましを得る

2019-07-27 20:38:18 | 無題
土日に気分を変えようと、バスと徒歩で近郊の水源池公園へ行ってきた。
一年ぶりである。
北の避暑地は素晴らしい眺めだ。
見晴らし台から池一面が見晴らせる。
取水塔が立っていて、趣深い。
この貯水池の眺めは、マーラーの夏の別荘の湖畔を思わせる。
マーラーは毎年夏に、指揮者活動を休んで本来の作曲家の仕事に
没頭していた。
水源池公園の貯水池に立ち、私もこの夏は(メモ書きの仕事が山積みだが)
自由作文にも手を着けるぞ、と気持ちを新たにした。
(実際できるかはこの際、別。)
取水塔の奥に祠があり、真言密教の不動明王が立っていた。
不動明王に手を合わせて、トンボ採りの親子と擦れ違い、
森林の木漏れ日の中を歩いて、バス停まで坂道を下り、
バスで帰宅して東洋水産の400円の鰻を食べる。
いい気分転換と充電になった。

マーラーの作曲小屋を思わせる取水塔から励ましを得る
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道新の夢花火で心が晴れる

2019-07-26 20:38:11 | 無題
夜7時40分から8時半まで、道新花火大会見る。
ここから、よく見えるところに花火が上がる。
毎年、夏のこの時期、恒例の花火大会である。
人が作ったものでこんなにきれいなものがあるのか。
打ち上げ音が響き、空一杯に花火が開く。
十連発、二十連発、三十連発…。
見事なポトラッチである。
次々に咲く花火を見て、今年前半の悲喜こもごもが
浄められて、空に消えて行く。
good days,bad daysが清く輝いている。
花火が始まるまで待ち切れなくて
ルービンシュタインのオリジナル・ジャケット・コレクション
のショパンのノクターンを繰り返し聞いていた。
能、花、茶は清めのための芸術だと本で読んだ。
花火も清めのための美しい趣向である。
今年も、花火を見て、前半戦が終わろうとしている。
僥倖だ・・・・

さまざまな思いを映す夢花火こころを洗う空の純真
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マドレーヌの代わりにわらび餅で遠き日に飛ぶ

2019-07-25 19:30:27 | 無題
SDカードでリボル・ペシェク指揮のマーラーを数曲続けて聞いている。
仕事を終えて冷えたお茶を飲んで、わらび餅を食べるのは幸せだな。
今日はいいことも、そうでないことも一杯あった。
ハンカチを忘れて仕事場で汗だくだったり。
最近、人と思想 プルースト 読み終えた。
「失われた時を求めて」の粗筋と読みどころが判って収穫だった。
プルーストの特殊な性癖も詳しく書いてあった。
忘却と戦いながら、非・意図的な記憶を細部まで記述してゆく快感があるようだ。
マドレーヌを紅茶に浸していると幼少の記憶がよみがえってきて、
という導入部は有名だが、全部読むにはあまりの超大作。
結局幼少の記憶から始まって、筆に任せて人生が細部まで
丸ごとたどり直される。老いてきて、子どもの頃思っていた町並みが
実はこんなふうになっていたのだ、と真相を知って喜ぶ後半生に至り、
話は大団円を迎える、ということらしい。
筆に任せて書いているので、同じ単語が一文に何度も出てきたり、
ナイル川のように蛇行する文章らしい。それでも作品の構想は
よく練られていたようだ。小説を丸ごと読む時間がないので、
疑似体験だが、プルーストの世界に一歩近づいた。
私の好きなワルター・ベンヤミンがプルーストの翻訳家なので、
二重に楽しい読書体験だった。
今年前半もラストスパート。光が見えてきた。

マドレーヌ代わりに冷えたわらび餅お茶を片手に遠き日に飛ぶ

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