超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・夏花摘み

2024-07-13 00:03:09 | 自作俳句
滞る車輪が回る夏の汽車
一日でひと夏分の仕事終え
梅雨降りて乾いた命潤えり

偶然にまた繋がりて矢車草
梅雨の塀ゆっくり動く蝸牛かな
山道で見つけしままに夏花摘み

執着をどうにか為さむ花菩提
公園の池に揺蕩う蓮の花
風通しよい部屋の隅 仏桑花

煩悩を笑顔で叱る閻魔堂
終点の遠くの町で薪能
夕焼けはまるで真夏の来迎図
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