「オープニングの暗転は、
やってみなくても大丈夫かな?」
と舞台監督さん。
場当たりは忙しいので、
舞監さんとしては、少しでも作業を減らしたいのです。
で、私も、
「あ~、大丈夫ですね」・・・って。
微妙な見栄もあったかも、ですが、
でも、なんぼなんでも、大丈夫と思ったんです。
だって、ただ暗い中に出ていって、
椅子に座りゃいいだけなので。
この矢印をまっすぐ行けばいいだけですから。
なんだけど・・・はい、なぜか、やっちまいましたです
初日・・・。
なにかと一杯いっぱいの状態で、袖にスタンバイ。
音楽が変わって、暗転。
いよいよ開演!!
で、由紀と2人で出ていって、
え?
まぁ、これだけ前説を書いてたんだから、
結果がこうなることは予想されたでしょうが、
手前に大きな階段があって、
階段は危険なので、畜光がたくさん貼ってあって、
・・・その階段のキラキラに惑わされたんですね。
今、自分がどのあたりにいるか、
自分のいるところの方向感覚が、全くなくなって
といって、
立てかけてあるちゃぶ台を倒したらエライことになるので、
やみくもに触ることもできず
(あっ、あそこだ!)
と椅子の高さにあるキラキラを見つけて、
(よっしゃぁ!)
と触ったら・・・やわらかい
(座布団だーーーーっ!)
この順番に並んでいるのですから、
完全に行き過ぎです。
で、その時点で、
すでに自分がどっちに向いているのかわからなくなり、
もう汗がどわっと吹き出ました。
でも、ちゃぶ台をひっくり返すのだけは避けねば!
途中で明るくなっても、
「歩きながら由紀の祭文を聞いている」
というのもありだわ、と居直ったところで、
ふっと籐椅子の手すりの部分に触ったのです!
(あったーーー!)
心底ホッとして、手すりを頼りに座ったら、
(椅子がないっ?)
(つづく)
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