さて、この祭壇のどこが優れ物か?
これは、弟子の由紀の話から始めます。
舞台上で、
とにかく由紀の忙しさは群を抜いていましたが、
その原因はお茶と、もうひとつ。
<お供え物> なんですね。
芝居の前半部分は、拝むシーンが多くて、
そのたびにお供えが増えていきます。
お供えをもらうと、私は、
「由紀」と言うだけ。
それを由紀が祭壇にお供えするのですが、
でも暗転が終わると、
・・・つまり日付が変わると、
そのお供えは消えていたはずです。
これも由紀の仕事・・・といっても、
超能力者じゃないんだから、
出来るスピードは限られているので、
そこで・・・ここに、
あれ?
どん!
広々と、いくらでも入ります
これらの小道具は、
普通は暗転中に、
そっと裏まで持って入るのですが、
藁でしばっただけの不安定な干し餅や、
割れ物のリンゴジャムなど、
音は出るは、安定は悪いは、持ちにくいは、
それに何より、時間がないっ!
そうじゃなくても、暗転中に、
茶卓つきの、熱いお茶が入った湯呑みをハケたりと、
由紀は暗転になっても、超多忙だったのです。
ということで、
最初からこういうセットが考案されていました。
暗転になったら、速攻、
ここに、お供えを全部放り込めばいい。
単純だけど、優れものなんですね~
でも、そんな忙しさの中で・・・、
こちらは、本人に許可を得ずに、
こっそり撮ってしまった由紀のノート。
本番中に、あれだけ走り回りながら、
これだけのことを書いてるんですね。
凄い。頭が下がります。
私だったら、それこそカンペにしちゃうけどなぁ(笑)
(つづく)
ブログランキング参加中
人気ブログランキング
よろしければ、クリックを!