望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話あれこれ<あうるすぽっとは広かった・その2>

2016-03-25 15:11:41 | 舞台・ウラ話

ホワイトボードの横にあるボード。


今回は人数も少ないし、
必要ないので使いませんでしたが、

大きい公演では、

よくこういう到着板が使われます。

自分の名前の札をひっくり返す、あれです。


ところが、
  字を読んでみると・・・、


  「着到板」
 

はい、これが昨日の答えで、
こんな言葉、辞書にもありません。

というのも、
これ、業界用語なんです。


芸能の世界って、
ちょっと特殊な業界用語が多いんですね。

テレビの世界、歌の世界、映画の世界、
そして私たちの舞台の世界と、
細かく分け始めたらキリがないほど、
その世界でしかわからない言葉があります。

そんな中でも、一番ポピュラーなのが、
夜でも挨拶は必ず、
「おはようございます」

これは、伝統芸能をはじめ、
すべての芸事の世界で使われるようです。

そして、もうひとつ。
言葉を逆にする、というのがあります。

これは圧倒的に、いわゆる芸能界に多いんですが、
舞台の世界でも少しはあって、

そのひとつが、「着到」。
つまり「到着」ですね。


ただ驚いたのが、
れっきとした区立の劇場で、
こんな業界用語が使われている、ってことで。

公立でも、この世界だから、
ってことなんでしょうね。


ん? もしかして?

こういうボードって、
みんな「着到板」なの??

  ・・・まさかねぇ。

と・・・、今日は

「着到板」だけで終わってしまった


   <つづく>





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ウラ話あれこれ<あうるすぽっとは広かった・その1>

2016-03-24 21:09:28 | 舞台・ウラ話

さて、舞台の上と、舞台の裏を、
かなりマニアックに見てきましたが、

・・・飽きちゃってたらゴメンナサイ

と謝ったにも拘わらず、
まだ似たようなネタを続けます。
(なら謝るなよ!・笑)


今度は舞台の周り、
ロビーから楽屋までのツアーでゴザイマス。

今回、私もあうるすぽっとさんは初めてで、
興味シンシン、ワクワクだったんですが、

予想以上に広くて、
予想以上にきれいだった!

観に行ったことは何回かありますが、
自分が入ってみて、
あらためて広さに驚きました。

1000人規模の劇場にも、
何度か出して頂いていますが、

それよりも300人規模のここの方が、
ずっとずっと広くてゴージャスです。


ロビーだって、
私の大好きな「劇」小劇場が、
丸ごと2つ、いや、3つくらい入るかな?

お客さんとして来ているときは、
人がいるので感じませんでしたが、
がらーんとした中に入ってみると、

うわ~~~~~、ひろい~~~~~。

 

何匹もいるフクロウは、
トイレの場所しか知らせてないし。

もっと働けよ(笑)


そして裏もひろびろ~~~。

楽屋の中にある、機材室。

ここだって、「劇」小劇場が、
(って、それしか比較対象がないのか?)

でもココだけで、丸ごと入りますよ! たぶん。


その横には、ホワイトボードと、もうひとつ。
名札かけ、というんでしょうか?
よくある、こういうボードがあります。



でも、これ、どこかヘンな所があるの、
お気づきですか?


   <つづく>





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ウラ話あれこれ<舞台裏にご案内~・その3>

2016-03-23 16:48:30 | 舞台・ウラ話

舞台の袖はどちらも同じではなく、
上手と下手で、中は随分違います。

まず下手のドアを入ると、


まっすぐな通路。


これは上手も一緒ですね。
やはり左側に3つ、袖があります。
(わかりにくいのでナンバリングはヤメました)


この通路をずんずん進んでいくと、
下手用の小道具置き場があって、


それをまだずんずん進むと、
ドン、とつきあたったところが、
こんな場所。

調整機器が全部、ここにまとめられています。

暗くてわかりにくいのですが、
明るくても、たぶん私には説明できません
ま、なんとなく雰囲気を感じてください(笑)


そして調整機器を目の前にして、
フッと左を見ると、

はい、下手の1番前、下1の袖です。


そしてもう一歩二歩、左へずれると、

下2、下手の2番の袖になります。

居酒屋のカウンターや、テーブルセットが出ていますが、
これを暗転でハケるのも、この袖が中心。

機器にしても、セットにしても、
こちら側に裏方仕事をするスペースが、
設けられているのです。

これは、大きな劇場でも、
小さな劇場でも、同じで、
どちらかの袖のスペースが広く作られています。


そして下2から、少し舞台の奥に入ったところに、
ひっそりと下3があります。

ここは使ってないときの、
ベッド置き場にもなっていました。

・・・と、
  これにて舞台袖ツアーはおしまい。


今度は舞台の外に出てみます~


   <つづく>





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ウラ話あれこれ<舞台裏にご案内~・その2>

2016-03-22 16:06:04 | 舞台・ウラ話

1・2・3は舞台袖の番号。
大きくバツが付いているところは、
出入りできませんよ、という印。

では、バツも数字もない、このスペースは?



実はこれ、
今回ならではのスペースなんです。


このスペース、
本物の舞台袖では、こんな感じ。


はい、幕を出し入れする、
幕専用の袖なんですね。

ここで、舞台監督さんチームの誰かが、
絶妙のタイミングで、
幕を出したり引いたりしてくれていました。

この幕の出し入れも、
間を外したら、作品全部がつぶれますからね。

本当にスタッフさんの仕事って、
プロフェッショナルなんです。

まぁ、私はちょくちょく、
ここに入り込んでは、
「おっとっと」と戻ってましたけど


そしてちゃんとした2番の袖がここ。

ちゃんと広い!

そして、ここから出ると幕が近い!
こんな感じに見えます。



そしてそして、最後に1袖。

英雄の椅子が見えますね。

ここから出て、左を向くと、

すぐに客席です。


ということで、
明日からは下手へ。

舞台の袖は上下どちらも同じ、
・・・ではないんです。


   <つづく>




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ウラ話あれこれ<舞台裏にご案内~・その1>

2016-03-21 21:33:54 | 舞台・ウラ話

それでは、
あうるすぽっとの舞台裏へご案内いたします~


まずは上手の方へ。
「舞台上手」のプレートがあります。

これがないと、
私はたまに、上手下手がわからなくなります。


そして、上手のドアを入ると・・・、



舞台への出ハケ口(出入り口)が3ケ所。

客席に近い方から、
上1・上2・上3・と呼ばれます。
上(カミ)というのは上手のことですね。


ここから1歩進むと、
左側に小道具用の机があります。

マスクだらけ(笑)


そしてこの上3を覗いてみると・・・、

こう見えます。

この階段を上ると、

病院ですね。

ちなみに矢印の前の白いラインは、
毎度おなじみ、見切れ線。
ここから出るとお客様に見えちゃうよ、
と言うラインです。


そして、たった1枚だけ、
場当たりで撮れた写真が、これ。

幸子1人のシーン。
ライティングの変化がよくわかります。


ちなみに、舞台袖は、
稽古場だとこんな感じ。

上の写真と同じ場所から撮っていますが、
雰囲気はは随分違います(当たり前か)

大きくバツが付いているところは、
出入りできませんよ、という印です。


でも1か所、バツも数字もないスペースが。


これは、いったい何だと思います?


   <つづく>





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ウラ話あれこれ<舞台の上・その3>

2016-03-20 12:43:16 | 舞台・ウラ話

今回、大量の台詞を、
喋り倒さねばならなかった人たちがいて、

というのが昨日までの話でした。


いや、もちろん、どの公演でも、
必ずそういう役回りになる人がいます。

オバちゃんキャラの多い私も、
よくそういう役回りになって、
ひいひい言いながら覚えたりしますが、

それにしても、今回のはハンパじゃなかった


それも、編集部チームの3人は、
もうギリギリになってまで台詞が増えて、

覚えの悪くなった私など、
見ているだけでパニくりそうでした。

これはたぶん、小屋入りの2日くらい前かな?


PCやスマホをいじっていますが、
遊んでるんじゃないんです。

新しい台詞がドンと増えて、
紙にプリントする時間も惜しんだ主宰が、

出来たてほやほやの台詞を、
担当する彼らだけに、まず送ったんですね。


もともと大量な上に、
どんどん新しいのが積み重なって、

それも当然のことながら、
テンポの良さは絶対条件。

こんな状態で本番に臨むワケですから、
本番前に毎回、当たっておかなきゃ、
とてもじゃないが、怖くてできません。


しかし、ストレスフルだったのは、
彼らだけじゃなく、

役が替わる人たちも、また大変で

この写真は、昨日のものと日が違います。

大楽と呼ばれる、本当に最後の回のものです。

アスミス(阿澄佳奈ちゃん)が、
  昼の回で千秋楽となったため、

アスミスのやっていたヒロインが、
  劇団員の早野実紗さんに替わり、

実紗さんのやっていた居酒屋のおかみさんが、
  劇団員の紅林里美さんに替わり、

紅林さんのやっていた医師が、
  劇団員の神田友博くんに替わり、

神田くんのやっていた「ユウ」という役が、
  ゲストの桑野晃輔くんに、

  ・・・という、

ボールを1個ぶつけて、
そこからコンコンコンコンと、
全部が動いていく、
みたいなすさまじさで。

それも、
ボ-ルじゃなくて生身の人間だし(笑)


役は倍、稽古量は半分、
その上、劇団員さんは雑用がいっぱい。

本当に頭が下がりました。


なもので、手前の病院チーム、
奥の居酒屋チーム、

昼の回と違うメンバーで、
全シーン、台詞を当たっているところです。


   と・・・、

そう思えば、私はラクだったなぁ(遠い目)


というところで、
明日からは、
本当の舞台裏に回ります!


   <つづく>




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稽古場に行ってきた

2016-03-19 23:03:56 | 演劇・舞台・小劇場

今日は久しぶりに、
東京ストーリーテラーさんの稽古場に、
見学・・・というか、遊びに行ってきました。

って、あっちはラストスパートの大変な時期なので、
遊びどころじゃないんですけどね(笑)


今日のお昼は「ラストシャフル」Aチーム。

実は今回の東京ストーリーテラーさんは、
「ラストシャフル」がダブルで2チーム。
「リコリス」がシングルで1チーム。

あわせて3チームが、毎日、
入れ代わり立ち代わり、朝から晩まで、
ずっと稽古を続けているのです。


しかし、自分がやった演目というのは、
観ていても、なんか落ち着きませんね。

台詞もふっと出てきたりするし、
懐かしかったり、
自分もやりたくなったり(笑)
 


でも、通し稽古のラストシーンでは、
優しい顔になっている自分に気がつきました。

やっぱり・・・いいね、芝居って。

やっぱり・・・3日やったらやめられないね、困ったことに。


ホントにね、困ったもんだ(笑)




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ウラ話あれこれ<舞台の上・その2>

2016-03-19 10:55:38 | 舞台・ウラ話


この写真、ただ稽古着のメンバーが、
勝手に動いているように見えますが、
実はこんなにグループができています。



朝、楽屋に入って、稽古着に着替えて、
とりあえず落ち着くと、

役者たちは皆、
てんでに舞台へやってきます。

ストレッチしたり、バカ話したり、
小道具のチェックをしたり、

完全に自分のペースで、
勝手に動いているのですが、

それが一段落すると、
誰が言うでもなく、

あっちにひとつ、こっちにひとつ、

上の写真のようなグループができて、

それぞれが、モショモショモショモショ、
台詞を合わせ始めます。

大きな声だと迷惑になるから、
あっちでモショモショ、こっちでモショモショ。


今回、大量の台詞を喋り倒さねばならなかった、
グループがふたつありました。

出版社チームの3人と、
若者チームの4人なんですが、

って、

今ごろになって、貴重なゲネ写真、発見!
牧野亜希子ちゃんが撮ってくれていました。

右の3人が出版社チームです。

あ、これ、衣裳つきだから、最初のゲネだわ~。
たぶん、この1枚だけだろうなぁ。

これが稽古場だと、
こんな雰囲気なんですけどね。


・・・って、話がそれた

思いの外長くなったので、
途中ですが、今日はここまで!


   <つづく>




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ウラ話あれこれ<舞台の上・その1>

2016-03-18 11:12:33 | 舞台・ウラ話


今日からは、私の撮ったウラ写真を。

場当たりではなく、時間のあるときに、
ちょこちょこと撮ったものです。


秀雄の机

アンティークな雰囲気でなかなかおしゃれ。


本当に書いてるし!



舞台そでに引っ込められている幸子のベッド。

暗い中で見ると、なんかちょっと怖い。



そして、これは開場前の舞台上。

どこの公演でも、
本番前には必ず一度、全員集合します。

いつ集まるかは、
カンパニーによって違いますが、
こちらでは、
いつも開場の10分前が集合時間でした。

この写真はそのちょっと前でしょうね。
集合時間に合わせて、
みんな衣裳で集まり始めています。

そして、
「はい、時間でーす」
という舞台監督さんの声で、
全員が舞台上に集まったところで、

まず主宰がひと言。

次に、座長の拓馬くんが、
それを引き継いで、ひと言ふた言。

そしてみんなが、
「さぁー、頑張るぞー」と、
気分を盛り上げていったところで、

全員で気合いを入れて、

スタッフさんに、
「よろしくお願いします」と挨拶をして、

皆それぞれの楽屋へ戻っていきます。


本当は、このあたりの写真があると面白いんですが、
どこの公演でも、全員集合してるから、
なかなか撮れないんですよね。


そして、明日は、この写真の説明を。


超ロングで、誰かもわからないし(ピンボケだし
ただ、みんながいるだけ、に見えますが、
実は・・・そうじゃないんです。


   <つづく>




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ウラ話あれこれ<場当たり写真・その4>

2016-03-17 19:15:15 | 舞台・ウラ話

場当りの話を延々と続けていますが、

場当たりの最重要課題は、
演出家とスタッフ間の打ち合わせ。

つまり、芝居は、いらないんです。

なので基本、役者の芝居は一切なし。

出のきっかけとか、
暗転でハケる動線とか、
道具の出し入れとか、
それに関わる芝居はさせてもらえますが、

それ以外の

<フツーに芝居やってるだけ>のシーンは、
全部カットされます 


でもね、

我々役者からしてみたら、
ホントはものすごく稽古したいんです!

だって、たいがい、
翌日が初日なんですよ!

「もう十分、稽古したから大丈夫」
なんて思える公演は絶対にないので、

とにかく不安で、
稽古したくて仕方がない。


だから、
「このシーンは芝居も続けます」
なんて言われたら大喜び!

だって、
全部そろった状態で稽古できるのって、

この機会を逃したら、
ゲネプロまでないんですから。


小さくて見えにくいでしょうが、
病院のシーンで、懸命に演技しています。

ここは照明の切り替えが複雑で、
全部通して稽古ができたんですね~ 


一方、このシーンでは、
台上の病院チーム、完全に素に戻ってます。


これは前の編集者チームだけのシーン。

照明か何かに変更が出て、
前のチームだけで同じシーンを繰り返してる、
そんな感じですね。

後ろのチームは、待ってるうちに、
まぁ、けっこう緩んでますな~(笑)

本番のときにも、
見えない幕の裏でスタンバイしていますが、
本番ではこんなに緩んではおりません!


ということで、この勢いで、
明日からもしばらく、
舞台の写真を続けます


   <つづく>




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