望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話あれこれ<場当たり写真・その2>

2016-03-14 20:11:41 | 舞台・ウラ話

昨日の続き。
場当たりなのに、なぜ稽古着か?


・・・と、その前に、

簡単に「場当たり」の説明をしておきます。


私たち役者は、
ずっと稽古場で稽古をします。

そして、最後の方には「通し」といって、
最初から最後までを、本番のようにやってみる、
という稽古もします。

そのときには、
音響さん、照明さん、舞台監督さんと、
スタッフさんも揃って、

できる限り、本番に近い形でやるのですが、

そこで何もできないのが、
照明さんなんですね。

稽古場に照明機材はありませんから。

もちろん、照明さんの頭の中には、
イメージが出来上がっているのですが、

実際の舞台上で、
その作品に必要な照明を吊り下げて、

そこから、
プログラミングした照明プランを、
現実のものにしていかない限り、
他の人間にはまったくわかりません。


これは当然、すべて、
劇場に入ってからの作業になります。

また、小道具は用意できても、
セットは、実際の舞台に建てこむまで、
役者も想像で演技するしかありません。


なので、劇場に入って、

セットが出来上がってから、

「やらねばならぬこと」は山ほどあるのです。

「この照明がついてから登場する」とか、
「この台詞きっかけで照明が変わる」とか。

暗転中の動きも現場でしかできません。


もちろん、それまでやってきたはずの、
音響さんとの仕事も、
実際に劇場でやってみると、
また変わってきます。


ということで、
場当たりで役者に要求されることは、
まず、本番と同じ衣裳とメイクにすること。

照明さんとの関係や、舞台上で全体を見るために、
稽古着じゃ意味がないんですね。

・・・と、

 長々と説明をしてしまいましたが、


つまり、場当りなのになぜ稽古着?
という疑問は、こんな理由から出てくるワケなんです。


それなのに、この場当たりは稽古着!
こんなに照明美しいのに、稽古着!(笑)


って、場当り説明しすぎた~

すみません!
明日に続けます!



   <つづく>




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