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望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・・・本番の1日(その・22)

2013-02-20 17:22:53 | 舞台・ウラ話

私の管理になっていた「行状録」。
お客様とお喋りするうちに、すっかり忘れ、
気づいて舞台に行ってみると、もうどこにもない 


裏に、あるかも・・・

裏に回って、
そでやら、奥やら、探し回っても・・・ない


 どうしよう・・・。


泣きそうな気持ちで、楽屋に走って戻り、

「ねぇ、行状録、見た人いない?」

「え? 小道具置き場にないですか?」

「だって、私、持ってこなかったもん。
 ないでしょ?」

「いや、ありましたよ」

「えっ?」

あわてて、紅チームの小道具置き場へ。


 あああああ・・・、

 なんとっ!

我が行状録が、ちゃんと3冊、
重ねて置いてあるではありませんか!


転換などの、バッタバタの間に、
誰かがちゃんと楽屋まで持ってきて、
いつもの置き場に置いてくれたんですね。

大汗かきましたが、
私が忘れても、ちゃんと誰かが戻してくれる、
という、ありがたいメンバーで 

結局、私、これを何回も忘れたんですけど、
ちゃんと戻ってたんですよ~。
本当に安心できるメンバーでした
(って、問題はそこじゃないだろっ?)


と、そんなアホなことをやっているうちに、


<14:10>

すでに「MUKAIYAMA」のセットは完成。

そこに、力仕事には関わらなかった、
Mチームの女性軍が、
まず、自分の小道具や衣装を運び込みます。

この前お話ししたように、転換中の舞台は完全な工事現場。
脚立は立ってるし、大きいパネルは動いてるしで、
小道具や衣装は持ちこめないんですね。

作業が終わった男性軍も、それぞれ、
小道具やら衣裳やら靴やら、
あわただしくセットを始めます。


「MUKAIYAMA」の方は、とにかく衣裳が多い。
そして、それに合わせて靴が多いこと多いこと!
ちょっとした靴屋さん並みの数があります。

この数を見ただけでも、
裏はどんなにか大変だっただろうと想像がつきますが、
話を聞くと、まさに戦場だったようです。


連続のすさまじい早替え(早い着替え)も大変なら 
何人もが、
 消化器の泡を頭からかぶって出てくる 
シーンもありで、

Mチームの裏の話は、もう面白くて大笑い!

「もうF1のピットと同じですよ。
 裏で紙皿に入れた泡を持って、
 役者が入ってくるのを待ってるんです。
 入ってきたら順番に、バホッと顔にぶつけて、
 はい次、バホッ。はい次、バホッ!って」

ちなみに消化器の泡といっても、
もちろん、本物じゃありません。

あ、このあたり、
意外に知られてない小道具ネタかも?

消火器の泡とか、ホイップクリームとか、
こういう「泡」を作るのに、
舞台では、あるものを使います。

何か、わかります?


    (つづく)






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ウラ話・・・本番の1日(その・21)

2013-02-19 10:31:51 | 舞台・ウラ話

裏のものを全部楽屋に持って行ってもらっても、
舞台上の小道具だけは取りに行けません。

それが、私の管理になっていた「行状録」でした。



この「行状録」、
ご覧頂いてない方には、何のこっちゃ?ですよね
今さらですが説明させていただきます。

私の役は能化見習い。
地蔵菩薩になりたくて、190年も修行してるのに、
ぜんぜん昇進の見込みのない、
典型的な落ちこぼれの神様見習いなのです。

漫才コンビのような相方と、
いつも黄泉の国でフラフラしているんですが、

見習いとはいえ、神様ではあるので、
現世に生きている人間のプライバシーは、
過去から未来に至るまで、
その寿命まで、全部知ることができるんですね。

それを記した書類の束が行状録、
というわけなんです。

で、これを私が、岩の裏から持ち出して、

なんじゃらかんじゃらで、お芝居が進んでいくので、

当然、管理は私の責任。


なんだけど、終演後は、


 ・・・忘れちゃう~ あは


1秒でも早くお客様と会いたい!
と思って、客席に飛んで行っちゃうので、
舞台に残したまんま、きれいさっぱり~(おいおい!)


楽しーくお客様とお喋りしたり 

記念写真撮ったり、

ご本人の了解得ずにブログからもらっちゃいました
(マズいようならメール下さい←自分で聞けよ!)


大いに盛り上がって 幸せな気分で楽屋に戻って、
ほ~っと自分の椅子に座り、


   ・・・・・・?

   ん??


   ・・・なにか??


   ・・・・・・


   ・・・・・・


 あーーーっ!

   行状録ぅーーーーっ


あわてて舞台に戻ると、
舞台はすでに「MUKAIYAMA」のセットになって、
黄泉の国など、どこにもない!


 やばい・・・


     (つづく)







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ウラ話・・・本番の1日(その・20)

2013-02-18 13:59:33 | 舞台・ウラ話

本番を終えて華やかにお客様と談笑する、
紅チームのキャストの裏で、

Mチームのキャストは、ジャージ姿で、
小道具から衣裳から、何から何まで全部を、
楽屋へ持っていきます。


なぜこんなに慌ただしく働くのか?

これは、
このときの時間を考えていただければわかります。


<13:35>

次のMチームの本番は15:00。

つまり、この時点で、
すでに本番まで1時間半を切っているんです。


いいや、その時間が問題じゃない!

3時開演に先立っての、開場は2時半。
それまでに、舞台に関わる仕事は全部、
終わらせておかなきゃなりません。

そうなんです。
実際に残されている時間は、あと55分!

お客様の相手をしている紅チームの帰りを待つなんて、
悠長なことができるわけがありません。


紅チームのものをぜーんぶなくして 

セットを 「MUKAIYAMA」のセットに転換して 

そこに自分たちの小道具や衣装などをセットして 

集合して話をきいて  できることなら抜き稽古をして 

それだけを、この55分の間にやっつけなければ、
幕が開かないんです。


<13:50>

「場内清掃のため」とお願いして、
客席に残っていたお客さまに、
ロビー方向へ出て頂きます。

舞台監督さんが、最後のお客様を見送る・・・、


  ・・・と、

様子を窺っていたMチームの男子たちが、
今度は一気に舞台上に出現します 

よく見ると、白髪をつけたり、メイクをしたり、
すでに、用意をしている人もいます。

今度は、舞台を「赤い華」から「MUKAIYAMA」に換える作業。
もう開場まで、残り時間は40分!


あるお客様に「セットがチープだ」と言われたんですが、
たしかに、簡単なセットです。
(「赤い華」はあれでよかったと思うんですけどね)

でもね、こういう状態だったから、
ある程度、仕方なかったんです。


この時間には、紅チームの男子も戻って、
すばやくジャージに着替え、
転換の手伝いに入ります。

「赤い華」の岩壁の大きなパネルを、数人がかりで外し、


よいしょとひっくり返すと、
あらま、
そこには、「MUKAIYAMA」のオフイスの壁が!


そうなんです。
裏表で作ってあるんですね。


こんな感じで、
上手と下手のパネルをひっくり返して固定し、
(言葉だと簡単だけど、これが意外に大変!)

真ん中の岩をどけて、 


今度は階段をよっこらしょと出現させます。



つまり、
紅チームの使った衣裳や小道具を、
全部上に持って行ってもらったあとで、

唯一残るのが、我々が使う「行状録」。


いくら芝居が終わったといっても、
客席にお客様がいるときに、
ジャージ姿では取りにいけません。

だから、舞台上に残っている小道具は、
セットの転換のときまで残ってしまうんですね。


セットの転換・・・これは完全に工事現場です。
いくつも脚立を立てて、声を出しながら、
大きいものを動かします。

我々は危なくて近づけません。

そんな中に、唯一残る、
ヤワな小道具・・・。

それが、よりにもよって、私が!
この、小心者のくせに、ポカの多い私が!
管理担当になっていた小道具だったんです


    (つづく)




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ウラ話・・・本番の1日(その・19)

2013-02-17 13:44:54 | 舞台・ウラ話

いろいろとありましたが、

ついに芝居はラストへーーーーっ

でも、まだお昼過ぎです(うう・・・


<13:20>

舞台の上では、まだ芝居が続いています。
出番が終わったキャストは、ホッとした顔で、
そででカーテンコールを待っています。


一方、2階の楽屋では、
これまでまったりとしていたMチームのメンバーが、
一気に戦闘態勢で腰を上げます。

モニターから聞こえてくる音を聞きながら、
ジャージ姿でスタンバイ。


カーテンコールになった!

よっしゃぁ!

と、例の外階段を一気に駆け下り 


お客様の拍手、・・・つまり、もう音がうるさくてもOK!

ということを確認して、
ざーーっと舞台裏に乱入してきます。


あ、いや、仕事のために入るんだから、乱入じゃないんですが、
その勢いが、まさに乱入って感じなんです。

もちろん、反対にMチームのカーテンコールのときには、
我々が乱入するんですが。



さて、これは何をしに入ってくるのか、

・・・これは、わからないだろうなぁ。

私もこういう状態の公演は初めてでしたから。


カーテンコールが終わったと同時に始まる、
別チームの乱入。
あ、いや、突入の方が近いかな。

これは何をするかというと、

今終わったばかりのチームが使った、
小道具、衣裳、靴、飲み物、私物、
誰かが鼻をかんだゴミに至るまで、

何から何まで、ぜーんぶをごっそり、
楽屋に移動するための部隊なのです。


<13:35>

紅チームは、カーテンコールの後、
お客様にご挨拶するために、
客席に出ていきます。


そのカラになった舞台裏に、
Mチームのキャストが一気になだれ込み、

小道具をがーーーっ 
衣裳をざーーーっ 

とにかく何から何まで全部、引っさらって、
また外階段を上がって、楽屋へ持っていきます。

2本共に出演しているキャストを除いて、
Mチームは8名。
それでも何度か階段を往復しての作業です。


本番を終えて、衣装とメイクもそのままに 
華やかにお客様と談笑する、紅チームのキャストたち。

その裏では、こうやってMチームのキャストが、
ジャージ姿で、わっさわっさと働いているんですね。


なぜこんな突入をするのか?

それは、1日3本上演ならではの理由でして 


    (つづく)

素舞台。
ブルーの矢印のドアが舞台裏側の出入り口。
ここから、ジャージの一団がなだれ込みます。


  *   *   *

注:文章の中では、名前を略しています
紅チーム=「紅い華のデジャヴュー」
Mチーム=「MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ」
この2演目を交互上演していました(私は紅チームでした)





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ウラ話・・・本番の1日(その・18)

2013-02-16 10:51:01 | 舞台・ウラ話

<13:15>

ラストシーン寸前に流れるお釈迦様の声。
シーンとしてもいいし、
ここで絶対に説明が必要なんですが、

もうひとつ大事なこと・・・。


これね、着替えタイムなんです。
千年のときを越えて
天豹が現代の青年に戻らなきゃならないので(笑)


映像と違って、舞台は、
生身の人間がリアルタイムで動くために、
どうしても「着替え時間」は必要なんですね。

その時間を確保するために、
いかに必然性のあるシーンを作るか、

一方で、
いかに役者が頑張って着替えるか(笑)

「こんなシーン、どうして入れたんだろう?
 あぁ、早替え用かぁ」
なんて思われるようじゃ大失敗なわけです。



とまぁ、それはそれとして、
このお釈迦様の声が、まぁ、いい声だったんですよ~

あの長尺の語りを、声だけでもたせる、
というのも、よほどの力。

そういうこともあって、
前回使った声を、今回も使うことになったのですが、

稽古場で、この声が流れるたびに、
女子が大喜び。

「声優さんかなぁ
「キュンとくるよね~
「癒しだよね~

実際、あたたかく、包み込むような声で、
いかにもお釈迦様な声!(誰も知らないけど


「どなたなんですか?」
と主宰の久間さんにうかがったところ、
「以前、うちに出てくれていた小池秀典さんって人です」
「へ? 小池秀典さん?」
「ご存じですか?」
「あ・・・いえ、たぶん、違います」

と、その話はそれで終わり。

最後まで、お釈迦様の声を楽しみながら、
私も舞台を歩いていました。
(舞台上では私たちが歩いていた)


ところが、
たまたま、ちょっと別件で、久しぶりに、
私の知っている方の小池秀典さんの、
プロフィールを見る機会がありまして、


 ・・・もう、ワタクシ、


「ウソでしょーーーっ


と、叫びました。

はい、ホントに、独り言で、
悲鳴のように叫びました。


だって・・・まさか・・・信じられない 

だって、え~~~ぇ?

彼がお釈迦様だったのぉ???



だって・・・、キャラ違うし。

だって・・・、声も違うし。

だって・・・、イメージ違いすぎるし。

そんなバカな!!!!

・・・って、ここまで失礼なこと言うか?(笑)


でも・・・、

彼、本当にいい役者さんだから。
・・・と、そこの部分で納得しました。


でもね、いや、違うでしょぉ~。
あのお釈迦様の声、違うよぉ~~。
なんかショックだわぁ・・・


あ、そうか・・・。
声優さんでイメージを壊すからって、
絶対に自分の顔を出さない人がいるけど、
うん・・・それって、正解かも。

と、いつまでも引きずる私でゴザイマシタ。
(小池さん、ゴメン



3年前、その小池さんとご一緒したときのウラ話。
よろしければ・・・。
「彷徨う翼」ウラ話ブログ・・・これの前後にもイロイロございます。

これを読んでいただけたら、
この私のショックがわかってもらえると思います。
(って、どこまで失礼なんだか



さぁぁぁ、明日は進めるぞーーーっ!


      (つづく)






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1日遅れましたが

2013-02-15 23:09:36 | 暮らし・花・趣味

2月14日は何の日だったでしょう?

はい、煮干しの日です







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ウラ話・・・本番の1日(その・17)

2013-02-15 10:02:55 | 舞台・ウラ話

ハイビスカスを髪にどう留めるか?

イメージとしては、
髪にスッと挿し込む感じなんですが、

ホントに挿し込んだだけじゃ、
下向いたらポト、っと落ちちゃいます


何しろ、このハイビスカス。

チラシのデザインから何からすべてに登場する、
イメージガールみたいな存在(違うか?)。

ここで落っこちたら、すべてが終わりです 


もちろん、<時間と、鏡と、明り> があれば、話は簡単。

ハイビスカスの茎にピンを固定しておいて、
そのピンを、髪に留めればいいんですから。

でも、<真っ暗で、手探りで、一瞬> で、

留めるのには、この方法はあまりにリスクが高い。

それに、あせってつけて、
明るくなったら、花がブラーンとぶら下がってた、
なんて可能性もある 

12月1日のブログで、

  *   *   *
2人とも、髪に、とある細工が必要なため、研究中なのです。

これがコケると、感動のシーンがとんでもないことに・・・
・・・といっても、ここからはネタばれです~
  *   *   *

・・・と書いていたのは、このことだったんですね。

そして、思いついたのが編み込み


耳の横の髪を少し取って、そこを三つ編みにして、
さりげなく元に戻してまとめておく。

つまり、髪を編み目のようにしておいて、
その編み目に、ハイビスカスの茎を差し込む。
これだと一発で決まります。


仲のいい2人が、いろいろと研究した結果、
余裕で間に合って、あのシーンが生まれました。


そして、芝居はいよいよラストへ!


・・・なのですが、

このシーンと、
ラストの現代シーンとの間に、もうひとつ、
とあるシーンがありました。


時間はだいたい、

<13:15>

突然また細かく刻み始めた(笑)


天豹を救うため、
決りを破って現世と関わりを持った明蘭に、
お釈迦様が、
今一度、現世に戻るように命ずる、というシーンです。


 ホントなら、このまま極楽浄土で、
 幸せに暮らせるハズだったんだけどね~。
 掟を破っちゃったから仕方ないよ。
 もう1回、人間界に行って来―い!

・・・なんてガサツな言い方はしませんけど、
まぁ、そういうことです。


この語り、台詞もステキなら、声もステキ。
そして、この7~8分もある長尺の語りが、
その後の現代シーンの説明にもなるのですが、

実は・・・それだけじゃない。


雰囲気もいいし、
ここで説明が絶対必要だし、

だけど、このシーンには、もうひとつ、
現実的な必要もあったんです。


もう、これ書いちゃうと、
あの物語の余韻もへったくれも、
ぜーんぶブチ壊しなんですけどね・・・


     (つづく)









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ウラ話・・・本番の1日(その・16)

2013-02-14 10:17:16 | 舞台・ウラ話

ええと、ドドッと脱線しましたねぇ
だいたい今、何時までいったのか、
もうほとんどわからない状態になっちゃってますよね。

話を元に戻します。

時間は<12:00>で止まっていますが、
とにかく開演中と思って下さいまし。


そして長い脱線の間に、
時間は一気に飛びました~(おいおいっ!)。


<13:00>

つまり、あと30分で終わり~、という時間。
このお話の一番のヤマ場をむかえています。


どういうヤマ場かと申しますと、

愛する明蘭に先立たれ、自暴自棄になった天豹が、
再び悪の誘いに乗りかけたとき、
 突然、雷鳴が鳴り響き  天豹を慕う蓮花の髪に、
かつての明蘭と同じハイビスカスの花が。

死んでしまった自分には、彼を救うことはできないと、
明蘭が天界の掟を破ってまで、
蓮花に天豹を託す、という切ないシーンです。


雷鳴と共に一瞬、真っ暗になり、
 落雷の音と共に  蓮花だけが赤いライトに浮き上がると、
彼女の髪には、ハイビスカスの花が飾られている。
・・・まさにクライマックスです。



お話の中では、明蘭が、神様見習いの能化に頼んで、
ということになっていますが、

まっ、当然、これは蓮花役の羽島実優ちゃんが、
一瞬の暗転の間に、仕込んでおいた花を、
ササッと自分の髪に挿すわけです。


しかし、一番の見せどころだけに、
これをトチったら、何もかもブチこわし 
という、絶対に失敗できないシーン。

ここで、いくつかの問題がありました。


小道具を仕込むのは、自分の着ている物、
というのが基本です。

そして蓮花の衣裳はこれ。

あ、別に壁はついておりません。念のため(笑)

この感じだと、そでは詰まってて仕込めないので、
考えられるのは、懐(ふところ)のあたり。

・・・なんですが、
何といっても仕込むブツが、ハイビスカス。
ふんわり入れないと、
出したとたん、しわくちゃの情けなーい姿に。

といって、ゆっくりしている暇はない。
一瞬で出して、速攻挿さないと、
挿してる間に明かりがついちゃう。


結局、仕込みはどうしたんだろう?

って、これだけ引っ張っておいて、
実は、私、知らないんです 

明蘭役の佐々木悠花ちゃんと、
いろいろ研究してるのを見てただけなので

お兄ちゃん役の金杉拓海くんに頼む、
みたいな案も出ていましたが、
ウエストのあたりの、
少しゆったりした所に仕込んだんじゃないかなぁ。
(もう少し自分の書くものに責任持とうよ~


ま、それはそれとして、もうひとつ(話題を変えるか?!)、

彼女たちが頭を悩ませていたのが、
ハイビスカスをどうやって髪に留めるかなんですね。

花のような茎の丸いものを、
髪にきちんと、
それも一瞬で留める、
・・・これ、意外に難しいんです。

あ、これはちゃんと結論を知ってますから(笑)


    (つづく)








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ウラ話・・・本番の1日(その・15)・・・今日もちょっと脱線

2013-02-13 11:37:59 | 舞台・ウラ話

外階段で思い出してしまった、
もっとすごい劇場・・・。

今日はぜひ、これを語らせて下さい!


今はもう無くなってしまった小屋です。
私は出たことがないので、
これは出た人から聞いた話なのですが、

その劇場、下手か上手、どちらかのそでが、
やはり外階段につながっていたんだそうです。


KASSAIさんは、舞台と楽屋の間が外階段。
だから楽屋に行くときは、
外階段を使わなきゃならない。

でもその小屋は、そでから直に、外階段。
舞台そでが直接、
外階段につながっていたのだそうです。


これはどういうことか、というと、

本番中に、
上手から下手、下手から上手に行くとき、

外階段を下りて、移動して、
また上がらなきゃならない、ってこと。
それも、その階段が、歩道に面している 


つまり、階段を下りるにしても、上がるにしても、
必ず一度は、
普通の道を通らなきゃいけない!

つまり、本番中、
上手にはけて、次に下手から出る場合は、

芝居の衣裳で、メイクで、
公道を走りぬける・・・という、

これって、ほとんど罰ゲームですよね(笑)


この話を聞いたのが、
アクション系の芝居が多い劇団の人で、

そういう芝居だから、走り回るんだそうです。
そういう芝居だから、上手⇔下手の移動が多いんだそうです。
そういう芝居だから、そのスジの方みたいな衣裳が多いんだそうです。
そういう芝居だから、小道具でピストルやドスを持つんだそうです。

これが、どんだけ大変なことか・・・。
という話を、彼が延々と話してくれました

また、ほかの役者さんからも、
違う話を聞いたことがあって、

遅れてきたお客さんと道で鉢合わせして、
なんと、ご挨拶されてしまい(笑)
出が遅れたことがあった、
・・・のだとか。


でも、公道を通る、ってことは、
それだけじゃないですよね。

雨が降ったりしたら、
上手⇔下手の移動に、傘がいる
ってことになりますよね。

いやぁ、そりゃぁ、ないんじゃない?
いくらなんでも、そりゃ無茶苦茶でしょう?



いや、今回の公演でも、雨の日があって、
どうしても、外階段に吹き込むんですよね。

みんな衣裳を着てますから、濡らしちゃ大変。
コートやら何やらでしっかりガードして、
小道具はみんな、ゴミ袋に入れて、
どこから見ても怪しさいっぱいの集団と化して、
ぞろぞろと舞台に向かいました。

でも、これは始まる前だけのこと。
それも裏階段だから、どこからも見えません。


まさか、上手⇔下手に行くだけに、
傘差して、公道を移動って・・・

さすがに、信じられない気持でしたが、
詳しく聞いて、納得しました。


その劇場にしても、
必ずしも、そういう使い方をする必要は、
なかったそうなんです。

つまり、舞台の奥行きを少し狭くして、
舞台の後ろに通り道を作れば、
簡単に上手と下手は往復できるわけで、

ほとんどのカンパニーは、
そうやって使っていたようです。


そうでしょうねぇ。
そうじゃなきゃ、もっと有名になってたでしょう(笑)

だから、私が聞いた人の出たところが、
たまたま、

役者の使い勝手なんか関係ない!
何が何でも舞台を広く使うぞ!
みたいな演出家だったんでしょう。

演出家のつまらないこだわりで、
役者が泣くことになるという、
まぁ、他の話でも、よくあることです。


・・・ということで、また明日は、もとに戻します!


 (つづく)








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ウラ話・・・本番の1日(その・14)

2013-02-12 08:50:03 | 舞台・ウラ話

なぜか時刻とは無関係に、
楽屋の話を始めちゃいましたが、

今は、
  本番中 
      と思って下さいませ。

開演して、ちょっと落ち着いてきた、
<12:00>ごろとしておきましょう。



公演も回数を重ねるうちに、
このシーンの頃には、自分はここに。
あのシーンあたりには、あの人はあそこに、

・・・みたいに、
だいたい居場所が決まってきます。


点々と、いろんなところに、
キャストがじっと、丸まってて、

・・・あ、丸まって、というのはヘンかな?
でも、そんな感じだったんです。

みんな一切、声を出さずに、
ただじーーっと出番を待っている、その様子が、

ケージのあちこちで、
丸まっているハムスターみたいでした 

(写真はイメージです)


そうなんです!

舞台そでと普通の楽屋との決定的な違いが、


<声が出せないーーーーっ


ほんの1メートル、いや、数十センチ先で、
芝居が進んでいるわけですから。


もっとも、
そでにずっとスタンバイしているメリットもあって、

人の芝居の声をちゃんと聞く⇒楽屋だと聞いちゃいない

出トチリがない⇒しようったって、ムズカシイ

緊張が持続する
  ⇒楽屋だと完全に緊張が切れるバカがいたりする


 が・・・、緊張、持続しすぎ(笑)

終演まで、ずっと息をこらして、
舞台のすぐそばに居続けるって、
これはけっこう、つらいものがありました。


もちろん、舞台⇔楽屋の通路が、
外階段しかない、といっても、
戻るのが禁止ってワケじゃないんです。

だから、最初は何とか戻ろうとも思ったんです。
私の役は、後半に、
ものすごくヒマな時間があるし。

でも、イロイロと考え合わせた結果、やめました。


劇場の壁や扉は、完全な防音壁で作られています。
だから閉めてしまえば、外の音は聞こえません。

でも、外階段を使うということは、
扉を開けたとたんに、
外の世界とつながっちゃうんですね。


もちろん、風が入ったところで、
ダイレクトに舞台には響きませんが、
恐いのが騒音なんです。

扉をあけるにしても、できるだけ騒がしいシーン、
つまり、音楽が入ってたり、怒鳴ってたり、
みたいなときを狙いますが、

それでも、たとえば、ドアを開けたとたんに、

車のクラクションがブブーとか、
救急車がピーポーピーポーとか 


なにせ防音壁ですから、外の音も入らない代わりに、
こちらも外の様子は、開けてみるまでわからない。
開けてびっくりは、いくらなんでも恐すぎます。

こんなリスクを考えると、
そりゃぁ、よほど用事がなければ、
楽屋には戻りたくなくなります。

だって、戻ったら、また帰ってこなきゃならない。
つまり、都合2回も扉の開け閉めをしなきゃならない。
となれば、「ちょっとゆっくりしたい」程度のことじゃ、
楽屋には戻らなくなりますよね。


あ・・・、
 そういえば・・・、

外階段の話を延々としましたが、
もっとすごい劇場があったんです!

今はもう無くなってしまった小屋なのですが、


あっ、これ、ぜひ書きたいので、
明日は脱線して、違う劇場の話をします!


  (つづく)






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