また雪かきか、とゲンナリしてましたが、
東京はこの感じだと積もらないみたいですね。
朝、電車が大変だったようで、お疲れ様です。
（結局、７割運転って必要なかったんじゃない？）
私は今日は終日、家にこもっております。
このところずっと体調がイマイチだったのが、
この寒さでいよいよダウン。
予定をキャンセルして、
ゆっくりＰＣにでも向かいます。
外で働いていらっっしゃる皆さま、
ごめんなさーい！
＊ ＊ ＊
さて、
ということで、昨日の予告通り、
今日はこの公演と離れて、
ちょっとダーティーなウラ話をば。
今日はじゃなくて、いつも脱線だろ、
なんて突っ込まないで下さいね～
昨日の回で、
受付スタッフを確保するのに、
Ｗキャストとか、今回のような２演目なら、
別のチームがやれるから、問題解決！
と書きました。
もちろん、結果的にそうなるので、
ほとんどの公演は、当然のことながら、
スタッフ確保を狙ったものではありません。
でもね。
どこの世界でも、タチの悪いヤツはいるもので、
ほとんど下心だけで、
アンサンブルを集める、って団体もあるんです。
たいがいは地方から出てきたばかりとか、
高校の演劇部出身で、プロにあこがれて、
ちょっとした演劇ワークショップに通ってる、
こういう若い子が狙われる、
・・・って、
これはカモの鉄則ですね。
でも、何もわからないまま、
舞台に出してやる、というだけで、
大喜びする子はいるわけです。
また、こういう団体に限って、
大きな立派な劇場で公演を打ったりするので、
あんな舞台に出られるんだわ～
と考えただけで、もう夢心地。
・・・でも当然、そんなに甘くはありません。
本人たちだって、
もちろん、芝居なんかできやしないので、
台詞のないアンサンブルです。
ホントは台詞がない方が難しいんですけどね。
ま、それは置いといて、
こういう所の主宰が狙うのは、
「労力」だけじゃないんです。
どかっとノルマをかけるんです。
５０枚とか６０枚なんて話もあります。
大きい劇場で、チケット代も高かったりする。
そんなチケットを、若い子が、
それも台詞すらない役で、
そんなにたくさん売れるワケがない。
でも、売れなかったら・・・、
売れなかった分は、すべて自分がかぶるんです。
たとえば５０００円のチケットだったら、
５０枚なら２５万です。
主宰は、お客が入らなくても、
アンサンブルの人数×ノルマのチケット代は、
ちゃんと、確保できるというシステムです。
そして、驚くほど早い時期に、
出演者の名前を入れたチラシを作って、
「やめたい」というと、
「チラシを印刷し直さなきゃならない。
その印刷費を出すのなら」
と、結局、法外な金額を取られたりする。
チラシなんて、フォーマットさえ変えなければ、
印刷し直しに、そんなにお金はかかりません。
何度も印刷し直すところもあるくらいです。
要するに、事情を知らない相手への、
脅しの手段として使っているんですね。
また、最近では中高年の演劇ブームとかで、
中高年の新人さんも多いのですが、
「コイツからはもっと取れるな」と思うと、
もっと高いノルマをふっかけるんですね。
まさに「見かけ取り」です。
そして、稽古期間は、稽古と並行して、
力仕事や事務仕事など、徹底的にこき使い、
公演に入ると、
本番寸前までは、受付スタッフ。
本番中は、場面転換の裏方スタッフ。
たしかに勉強にはなるでしょうけど、
それにしても「授業料」高すぎでしょう。
実際、知り合いの若い子が、初舞台で、
こういう団体に引っかかって、
「もう２度とやっちゃダメよ」と、
クギを刺したことがあります。
でも、また出てましたね
こんなものだと思うのか、
そこしか出られないのか。
そのお金があったら、
ちゃんと演技の勉強をすればいいのにと思うのですが、
いくら私がお節介でも、
それ以上介入できませんからね。
・・と、長々と、
あまり楽しくないウラ話を書きましたが、
これもまた現実です。
そして！
こういうカンパニーってね、
公演を見てもわかるんですよ。
見分け方をお教えします（笑）
＊アンサンブルが異常に多い
＊なおかつＷキャスト
ここまでは、今回のテーマでした。
他に、
＊主宰が作・演出で主役
＊メイン数人だけがやたらかっこいい役
＊すごく立派な劇場
もうひとつのポイントが、
＊「過去の有名人」が出ている
上手い役者さん、とかじゃないんです。
歌手であろうが、お笑いの芸人さんであろうが、
つまり、芝居は関係ない（笑）
「あー、そういえば、この人、一世を風靡したね」
というような、誰でも知っているけど、
今はまるっきり・・・というような人。
素人さんと、その家族や友達を巻き込むには、
名優は必要ないんですね。
誰でも知ってる名前、これが必要なんです。
そして、最後のひとつ・・・、
＊作品はたいがい、あんまり面白くない（笑）
アンサンブルだって、素人みたいなのばかりだから、
場がしまらないんですね。
そして、それをちゃんと指導する気もない。
こんな現場で、
面白いものが作れるわけがないっ！
もちろん、上の項目に該当したからって、
みんながみんな、タチが悪いわけじゃありませんけど、
こういう中には、イロイロあるのも確かです。
今後、チラシをご覧になる時の、
新たなチェックポイントに加えてみてはいかがでしょう（笑）
さて！
長々とお付き合いいただきましたが、
明日はまた元に戻ります。
今、何時何分だーー？？？？？
（つづく）
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