望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・・・本番の1日(その・15)・・・今日もちょっと脱線

2013-02-13 11:37:59 | 舞台・ウラ話

外階段で思い出してしまった、
もっとすごい劇場・・・。

今日はぜひ、これを語らせて下さい!


今はもう無くなってしまった小屋です。
私は出たことがないので、
これは出た人から聞いた話なのですが、

その劇場、下手か上手、どちらかのそでが、
やはり外階段につながっていたんだそうです。


KASSAIさんは、舞台と楽屋の間が外階段。
だから楽屋に行くときは、
外階段を使わなきゃならない。

でもその小屋は、そでから直に、外階段。
舞台そでが直接、
外階段につながっていたのだそうです。


これはどういうことか、というと、

本番中に、
上手から下手、下手から上手に行くとき、

外階段を下りて、移動して、
また上がらなきゃならない、ってこと。
それも、その階段が、歩道に面している 


つまり、階段を下りるにしても、上がるにしても、
必ず一度は、
普通の道を通らなきゃいけない!

つまり、本番中、
上手にはけて、次に下手から出る場合は、

芝居の衣裳で、メイクで、
公道を走りぬける・・・という、

これって、ほとんど罰ゲームですよね(笑)


この話を聞いたのが、
アクション系の芝居が多い劇団の人で、

そういう芝居だから、走り回るんだそうです。
そういう芝居だから、上手⇔下手の移動が多いんだそうです。
そういう芝居だから、そのスジの方みたいな衣裳が多いんだそうです。
そういう芝居だから、小道具でピストルやドスを持つんだそうです。

これが、どんだけ大変なことか・・・。
という話を、彼が延々と話してくれました

また、ほかの役者さんからも、
違う話を聞いたことがあって、

遅れてきたお客さんと道で鉢合わせして、
なんと、ご挨拶されてしまい(笑)
出が遅れたことがあった、
・・・のだとか。


でも、公道を通る、ってことは、
それだけじゃないですよね。

雨が降ったりしたら、
上手⇔下手の移動に、傘がいる
ってことになりますよね。

いやぁ、そりゃぁ、ないんじゃない?
いくらなんでも、そりゃ無茶苦茶でしょう?



いや、今回の公演でも、雨の日があって、
どうしても、外階段に吹き込むんですよね。

みんな衣裳を着てますから、濡らしちゃ大変。
コートやら何やらでしっかりガードして、
小道具はみんな、ゴミ袋に入れて、
どこから見ても怪しさいっぱいの集団と化して、
ぞろぞろと舞台に向かいました。

でも、これは始まる前だけのこと。
それも裏階段だから、どこからも見えません。


まさか、上手⇔下手に行くだけに、
傘差して、公道を移動って・・・

さすがに、信じられない気持でしたが、
詳しく聞いて、納得しました。


その劇場にしても、
必ずしも、そういう使い方をする必要は、
なかったそうなんです。

つまり、舞台の奥行きを少し狭くして、
舞台の後ろに通り道を作れば、
簡単に上手と下手は往復できるわけで、

ほとんどのカンパニーは、
そうやって使っていたようです。


そうでしょうねぇ。
そうじゃなきゃ、もっと有名になってたでしょう(笑)

だから、私が聞いた人の出たところが、
たまたま、

役者の使い勝手なんか関係ない!
何が何でも舞台を広く使うぞ!
みたいな演出家だったんでしょう。

演出家のつまらないこだわりで、
役者が泣くことになるという、
まぁ、他の話でも、よくあることです。


・・・ということで、また明日は、もとに戻します!


 (つづく)








人気ブログランキング

 ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ