伊勢街道と室生寺への旧道が分岐する山の中腹ある古寺
「佛隆寺」を訪ねて来ました!
自然石の長~い石段の参道の脇には樹齢900年とも云われる
奈良県天然記念物の望月桜がそびえ立っています
「摩尼山 佛隆寺」
西暦850年、弘法大師空海の高弟、堅恵によって創建され
室生寺の南門、すなわち正門として室生寺の宿坊、
住職の隠居寺として重要な役目があったと伝わっています
青地に白字で書かれた「大和茶」の旗が境内に立てあり
お寺にしては不思議な光景でした!
本堂前には「大和茶発祥伝承地」の石碑もありました??
寺史によると空海の入唐に随行した堅恵が唐の徳宗皇帝から
拝受した「茶の種子」を持ち帰り、境内に茶園を造り
全国に普及したと説明がありました
これで合点がいき、
お茶の旗や発祥地の石碑がある理由が解けました!
本堂に向かう石段も自然石で組まれ歴史を感じる階段でした!
聖徳太子の作と伝わる十一面観音菩薩立像を祀る本堂
本堂の奥には開祖の堅恵が入定した廟あり、正面7m、奥行5m、高さ4.5mの
宝形屋根を石で組んだ石室で我が国では他に例がなく
国の重要文化財に指定されています!
奈良の宇陀市の里から山の中にかなり入り込んだ処にある珍しい古寺は
車のナビも表示せず、現地の案内板が頼りの心細い道行でしたが
ご住職のおっとりとした柔和な対応にいつしか和み
疲れも飛び印象に残る古寺巡拝でした!
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