さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

金峯山寺の「蔵王権現像」

2017年04月30日 | 巡拝日記

  吉野山のシンボルで且つ世界遺産にも

登録された国宝・金峯山寺 蔵王堂に参拝して来ました!

金峯山寺の国宝・仁王門は現在、大修理の真っ最中ですが

日本最大の秘仏本尊、蔵王権現が

特別ご開帳されているのに合わせて訪ねてみました!

 国宝・「金峯山寺蔵王堂」

蔵王堂は正面五間、側面六間、高さ約34mの重層入母屋造り、檜皮葺きの

本堂で堂々とした威容の中にも優雅さがあり、奈良東大寺の大仏殿に次ぐ

大きさの木造建築物になっていて修験道の総本山、聖地と呼ばれています 

 世界遺産で国宝の金峯山寺の創建は7世紀の後半、白鳳年間に役行者が

修験道の修行で金峯山に入り、蔵王権現を感得したと云われています

役行者は感得したその姿を山桜の木に刻み、安置したことが

蔵王堂の始まりと伝わっています

 現在の蔵王堂は1592年に再建されたもので豊臣秀吉が二年後の

1594年に吉野で壮大な花見を行った折に建て直された蔵王堂に

足を運び拝んだと寺史が伝えています

金峯山寺と書かれた「扁額」の下の柱間には壁はなく

吹き放しになっているので解放感があります

         

                                        「以後、撮影禁止により冊子を撮影」

 蔵王堂の内部「外陣」

この奥の内陣に秘仏、金剛蔵王権現の三体が祀られています

弥勒菩薩(未来世)     釈迦如来(過去世)    千手観音(現在世)   

権現とは仮の姿で現れることを意味します 本地仏の釈迦如来、千手観音、

弥勒菩薩がそれぞれ化身して過去・現在・未来の三世に渡り私たちを救済

するため悪魔を降伏させる "憤怒の姿"で出現されたことを表わしています

                           

 中尊の釈迦如来 像高7m28cm    

 

左尊の千手観音 像高6m15cm

右尊の弥勒菩薩 像高5m92cm

 過去・現在・未来の三世に渡って

我々、衆生を護り、救済する「蔵王権現立像」

            

五年振り、二回目の拝観となった今回も目の前に現れた蔵王権現立像の

大きさや見る者を圧倒する迫力は変わらず凄いインパクトがありました

二年後、修理中の仁王門の工事が完了する機には再々度、訪れて

蔵王権現像に会いに来たいと思いました   

      

 

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