雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

日本古代史7 10月は「神無月(かんなづき)」ですね

2010年10月01日 05時07分36秒 | 日本と世界の古代史・遺跡・遺物
日本古代史7 10月は「神無月(かんなづき)」ですね

 10月1日から、10月です(あたりまえですね)。
 この10月は別名、「神無月」といいます。

 「神の無い月」ですね。どういうことなのかというと、日本列島のほとんどで、神様たちが出雲へ出かけてしまうので、出雲以外は「神無月」ということです。

 通説の一つでは、これは中世や近世になって、出雲信仰を広めた人たちが「出雲は偉い」ということを説くために広げた「新興宗教」の説で、古代には関係ないということにもなっているようです。

 でも、ほんとうにそうでしょうか?
 
 古事記・日本書紀でも、スサノオからオオクニヌシに至る出雲王朝が二歩列島を支配していて、その出雲王朝から主権を奪ったのが「国譲り」であるというのは一貫しています。

 つまり弥生時代の日本の支配者は「銅鐸」に代表される出雲王朝の支配下にあり、弥生後期から古墳時代にかけては鉄の武器に代表される「倭国」に支配権が移動したということではないでしょうか。

 さて、神無月ですので、浜松のたくさんの神社の神さまたちも、みんな出雲へ旅行なさるんでしょうか?
 
 我が家のそばの三浦神社のかみさま、行ってらっしゃい。
 でも、その留守のあいだの行事とか、どうなんでしょうか?

本と映像の森88 F・ホイルさん「10月1日では遅すぎる」

2010年10月01日 04時53分29秒 | 本と映像の森
本と映像の森88 F・ホイルさん「10月1日では遅すぎる」ハヤカワSF文庫、早川書房

 今日は10月1日なので、やはりこの作品を思い出しました。

 たぶん60年代か70年代に、雑誌(たぶんSFマガジンか?)で日本語訳の連載を読んだ記憶がありますが、本は読んだことがないので、まだ結末は知らないのです。

 作者のフレッド・ホイルさんは、イギリス人の天文学者・宇宙学者で、ガモフさんの唱えた「ビッグバン(大爆発)宇宙」論に対して、日常的な物質創造を唱える「定常宇宙論」を提唱したことで著名です。
 定常宇宙論は、観測的に否定されましたが。
 
 そして、学者作家としてSFの名作「暗黒星雲」で宇宙のガス生物を描き(これって、ヴォグートさんの「宇宙船ビーグル号」に出てくるガス生物の先駆ですよね)ました。

 この「10月1日では遅すぎる」は、イギリス人の音楽家がハワイの天文台を訪問しているところから始まります。
 本土アメリカの通信が途絶して、アメリカは数百年前の光景に、西欧はなんと第1次世界大戦の時代に・・・。
 
 全世界がバラバラな時間帯に入り込んで、混乱しはじめる、そこからどうなったか、もし本が手に入ったら書きたいと思います。
 浜松市の図書館にあるかなあ。

 ところで、なぜ「10月1日では遅すぎる」のか、9月30日ならまにあうのか、わかりません。
 この時間シャッフルの原因と関係あるんでしょうね、たぶん。