本と映像の森92 永井豪さん『デビルマン 1』講談社漫画文庫、1997年4月11日第1刷~1998年8月10日第8刷、258ページ、定価500円+消費税
巻頭のシーンが、切なく、苦しく、美しいです。
両性具有の美しい天使が、地獄のような異質の生命体に陵辱されるシーンと、その地獄の悪魔のような生命体が仁王のような怪物(たぶん主人公の…)に駆逐され、最後に、悪魔の集合体の内部に表出する美しい天使のような…。
そして、現代の1980X年。
主人公は3人です。
ひ弱な男子高校生の不動明。
明の幼なじみの女子高校生、牧村美樹。
明の親友の、飛鳥了。
3人が、人間世界を侵略する地獄の悪魔たちと、いかにたたかうか。
明は了に飛鳥邸に招待されて、そこから物語が始まります。
今日はネタバレはしません。
文庫版で全5巻の、怖くて、切なくて、美しい恋物語をぜひ読んでください。
怖いというのは、人間社会が悪魔の侵略におびえ、相互に不信感を抱いて、崩壊していく「悪魔狩り」の物語だからです。
デビルマンとは、人間に憑依しようという悪魔達の意図に反して、人間の意志の下に、悪魔の身体と超能力が使われてしまう2つの種族の合体人間です。
切ないというのは、けっして届くことのない恋物語だからです。
人間の女の子のデビルマンへの恋。
デビル・悪魔たちの側の男の子のデビルマンへの恋。
この悪魔側の総帥の男の子が美しい「両性体」で、人間側の主人公のデビルマンに恋をしてしまうという設定は、まさに手塚治虫さんの「メトロポリス」(9月10日「本と映像の森78」で紹介)と同じですね。
性の描写を押さえた手塚治虫さんとは違う、切なさの恋物語です。
なお永井豪さんの「魔王ダンテ」、そして「デビルマン・レディー」を参照してください。
ぼくは「デビルマン・レディー」は大傑作で、すてきな物語だと思います。
巻頭のシーンが、切なく、苦しく、美しいです。
両性具有の美しい天使が、地獄のような異質の生命体に陵辱されるシーンと、その地獄の悪魔のような生命体が仁王のような怪物(たぶん主人公の…)に駆逐され、最後に、悪魔の集合体の内部に表出する美しい天使のような…。
そして、現代の1980X年。
主人公は3人です。
ひ弱な男子高校生の不動明。
明の幼なじみの女子高校生、牧村美樹。
明の親友の、飛鳥了。
3人が、人間世界を侵略する地獄の悪魔たちと、いかにたたかうか。
明は了に飛鳥邸に招待されて、そこから物語が始まります。
今日はネタバレはしません。
文庫版で全5巻の、怖くて、切なくて、美しい恋物語をぜひ読んでください。
怖いというのは、人間社会が悪魔の侵略におびえ、相互に不信感を抱いて、崩壊していく「悪魔狩り」の物語だからです。
デビルマンとは、人間に憑依しようという悪魔達の意図に反して、人間の意志の下に、悪魔の身体と超能力が使われてしまう2つの種族の合体人間です。
切ないというのは、けっして届くことのない恋物語だからです。
人間の女の子のデビルマンへの恋。
デビル・悪魔たちの側の男の子のデビルマンへの恋。
この悪魔側の総帥の男の子が美しい「両性体」で、人間側の主人公のデビルマンに恋をしてしまうという設定は、まさに手塚治虫さんの「メトロポリス」(9月10日「本と映像の森78」で紹介)と同じですね。
性の描写を押さえた手塚治虫さんとは違う、切なさの恋物語です。
なお永井豪さんの「魔王ダンテ」、そして「デビルマン・レディー」を参照してください。
ぼくは「デビルマン・レディー」は大傑作で、すてきな物語だと思います。