雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 10月16日(土) 里の家で真っ暗な自然のなかで飲み会

2010年10月18日 22時19分02秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 10月16日(土) 里の家で真っ暗な自然のなかで飲み会

 里の家で里山に関係するメンバーが集まって(お仕事でこれない人もいましたが)夜、飲み会でした。
 電気も水道も来ないので、発電機で電気をつけて家のかまどの火で「ししなべ」をしました。
 「ししなべ」は、ようするに地元でとれたイノシシを解体して肉を冷凍しておいたものです。

 半月で、まわりは真っ暗な宴会はすごくよかったです。
 「解体したイノシシの残りはどうするんですか」と聞くと「ああ、そのままそこらにほっぽっておくと、数日で動物たちがあとかたもなく片付けてくれるよ」ということで、自然の循環の不思議さに感心しました。

 そういえば、小説「ジュラシック・パーク」の中に、肉食動物に襲われた人間は、跡形もなく消えてしまって、血痕さえ残っていないという話がありましたね。

 数時間して、スッと電気が落ちて、「うわ、燃料が切れた」「じゃあ、これでお開きに」ということで、そのまま泊まるメンバーを残して、帰りました。
 おやすみなさい。

 写真はしし鍋です。

 

 

遠州の遺跡・寺社36 中区の弥生時代・伊場遺跡の三重環濠

2010年10月18日 05時38分07秒 | 遠州古代史
遠州の遺跡・寺社36 中区の弥生時代・伊場遺跡の三重環濠

 やはり、浜松(浜津)の第2の出発点は、米作りの始まる弥生時代の、伊場遺跡でしょう。
 その伊場の「三重環濠」を見に行ってきました。

 つまり、当時の弥生の村をとりまく三重の水を湛えた濠ですね。
 三重にしなければいけないほど、現実に、村が攻撃される危険があったのか、それとも、そういう危険性を予測して、つくったのか。
 
 実際に、この伊場の村が襲撃されたことはあったのでしょうか?
 そういうことも、探っていきたいと思います。

 とにかく、何もわかっていません。
 わかったことを書いていきますので、よろしくお願いします。



雨宮日記 10月15日(金) 里山のざしきわらしを写真に撮りました

2010年10月18日 05時24分56秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 10月15日(金) 里山のざしきわらしを写真に撮りました

  
 ぼくの大好きな宮沢賢治さんの童話に「ざしき童子のはなし」というのがあります。

 「ぼくらの方の、ざしき童子(ぼっこ)のはなしです。
 あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、こどもがふたり、庭(にわ)であそんでおりました。大きな家にだれもおりませんでしたから、そこらはしんとしています。
 ところが家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒(ほうき)の音がしたのです。
 ふたりのこどもは、おたがい肩(かた)にしっかりと手を組みあって、こっそり行ってみましたが、どのざしきにもたれもいず、刀(かたな)の箱(はこ)もひっそりとして、かきねの檜(ひのき)が、いよいよ青く見えるきり、たれもどこにもいませんでした。
 ざわっざわっと箒の音がきこえます。」 こういう出だしです。

 ざしき童子(わらし)は、お掃除が大好きなんです。
 だから、お掃除と部屋の模様替えの大好きな、社会をキレイにするお掃除の好きな、妻のN子さんは、まさにざしきわらしです。

 里山の里の家で、うっかり、写真に撮られてしまった「ざしきわらし」の女性です。
 可愛いでしょ?


 

本と映像の森93 安部公房さん「第四間氷期」(『全集9巻』所載)

2010年10月18日 05時01分21秒 | 本と映像の森
本と映像の森93 安部公房さん「第四間氷期」(『全集9巻』所載)

 むかし、たぶんハヤカワSFシリーズ(新書版です)で買って読んで、捨てた覚えはないので、家のどこかに埋まっているかもしれません。
 アニメ映画の「青の六号」を去年くらいでしょうか、娘のIさんが借りたのを又借りして見て、すごく感動しました。「青の六号」の原作漫画も、はるかむかしの思春期の時代に読んだ覚えがあるのですが、アニメに「参考資料「第四間氷期」」みたいなことが(正確ではないです!)書いてあって読みたいと思ったのですが、単行本としては絶版のようで、あきらめていました。

 ところが、先週、中央図書館に行って、図書館のなかを散策していたら、なんと「安部公房全集」というのを発見しました。あ!と思って、捜したら、ありました。
 むかしなつかしの「第四間氷期」が、第9巻の10ページから174ページまで掲載されていました。
 
 「第四間氷期」は、岩波書店の雑誌『世界』の1958年7月号から1959年3月号まで連載されたとあり、1959年に講談社から全面改稿されて刊行、1964年にハヤカワSFシリーズから刊行されたとあるので、たぶん、ぼくは60年代の終わりか70年代の初めに、買って読んだんだろうと思います。

 そういう、どうでもいい個人的な話はともかく、小説は、火山活動の活発化による海面上昇でという日本沈没的話と、主人公の予言機械(まあ今のコンピューターみたいな)をつくる科学者男性の話を組み合わせて描いています。

 おもしろいのは、推理小説的な謎解きと、未来予言がどう実現できるかという入り組んだ混乱と、「第四間氷期」という今でいう温暖化問題を先取りしたような先駆性ということなどでしょうか。

 安部公房さんが描きたかったのは、自らが作り出した未来機械が正確に予測する未来を受け入れられずに、抵抗して滅んでいく主人公のような人間の愚かしさでしょうか。

 魅力的なのは、やはり小説のラスト、大気と風を求める水棲人の少年の描写でしょうか。

 主人公の科学者と、ラストの水棲人の少年に、共通するものがあるのではないでしょうか。

 この小説「第四間氷期」とアニメ「青の六号」を比べてみると、何かが見えてくると感じます。
 あなたは、どっちが好きですか?