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ヴィーナー奏者、E.ガヤートリー
今日はマレーシア・インドネシアからチェンナイに戻って以降初のカッチェーリ(コンサート)。
主奏者は、かつてチトラヴィーナーのラヴィキランやマンドリンのシュリニヴァスのように神童として世間を騒がせたヴィーナー奏者のガヤートリー。
インドのCD屋に行ってヴィーナーのコーナーを覗くと彼女のCDが一番目につくんやけど、実はワシはあんまり好きではなかった。
今まで3回ほど彼女のステージは観ていたけど、どこも大きな会場ということもあり、彼女も観客の反応がつかみにくかったのか凡庸なコンサートに終わっていた。
今回久しぶりに観に行ったのは、会場がチェンナイのミュージック・アカデミーのミニホールで百席あるかないかの小さな場所なので、今までは違ったカンジで演奏してくれるんじゃないのか?と思ったから。
で、予想通りなかなか良かったのです。
予感的中!
やはりカルナータカ音楽はでかいホールでやる音楽ではないと思う。
チェンバーミュージックやね。
ましてや演奏したり歌ったりするのは、人と人とのつながりというものに鋭いインドの人なんやけね。
大きな会場でよくある一番最前列に座ったお客さんまででもすでに遠いというのはやりにくいんだと思います(大きいホールでも客席まで近いところもあるけれどもね)。
チェンナイももうすぐミュージック・シーズンを迎えますが、ワシもここ数年は撮影でやむをえない時以外は大きなホールは避けてきました。
今年もミュージック・シーズンに参加する皆様、試しになるべくこじんまりとした会場で観てみて下さい。
多分おもろいと思いますよー。
皆で床に座って目の前の演奏者たちを見上げながら観るコンサート、ワシは大好きですー。
隣に座ったおやじと膝があたったりしながらも、ターラをクラップしたり、「サバーシュ!」と声を上げたりね。
にひひ。
ま、それはさておきガヤートリー。
驚いたのは彼女が現在第一線で活躍する男性ヴィーナー奏者たちにひけを取らないほどテクニック的にもしっかりしていたこと。
さすが元神童。
近くで観てやっぱりその上手さがよくわかった。
伴奏の二人もベテランで、渋く好サポート。
で、やはりヴィーナーにカッピのムリダンガムとガタムは良く合う!(マニアックな発言ですまぬ。わかる人だけ反応してちょうだい)
ちなみに、伴奏の二人はともにヒゲにメガネに白髪交じりのロマンスグレー。
ヨメは「あの二人は双子?」と訝しがってましたが(笑)。
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ムリダンガム奏者、Trichur ナレンドラン
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ガタム奏者、T.V.ヴァサン
似とる?
何はともあれ、久しぶりのカッチェーリ。
楽しかったです。
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Veena:E.Gayathri
Mridangam:Trichur Narendran
Ghatam:T.V.Vasan
Venue:Music Academy Mini Hall(13.Nov.2009)
Photos by Akira Io
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