北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

’09~’10 ミュージック・シーズンレポート: ネドゥヌリ・クリシュナムルティー 22 Dec

2009年12月23日 02時45分01秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
やっほー!
あきらです。


今日はネドゥヌリ・クリシュナムルティー。

実は今年のミュージック・シーズンのワシのテーマは「O-70」!!
そう、カルナータカ音楽界を今まで引っ張って来た「オーバー70歳」の方々を中心に撮影しています。
ネドゥヌリ・クリシュナムルティーは今年82歳。
今日は弟子のマラディ・ブラザーズをボーカルサポートに従えてのミュージック・アカデミー。




カッチェーリの様子。
左より、ムリダンガム:トゥリーチー・シャンカラン、カンジーラ:B.S.プルショッタマム、
サポートボーカル:シュリーラームプラサード、ボーカル:ネドゥヌリ・クリシュナムルティー、
サポートボーカル:ラヴィクマール、バイオリン:シュリーラム・パラシュラーム




82歳とはいえ、まだまだいけます。
もっとコンサートやって欲しいですね。
コンサートの終わりに、「今日は私の55回目のミュージック・アカデミーでのコンサートです」と述べ、ミュージック・アカデミーと観客に感謝の言葉を伝えていました。
ミュージック・アカデミーでのコンサートとはこの12月~1月のシーズンでのことなので、それはつまり55年以上(出演は毎年ではないかもしれないので)このミュージック・アカデミーで歌い続けて来たということ。
実際、彼のキャリアは1945年に始まり、今年で64年目ということになる!!




客席には音楽家も多く来ていました。
熟年男性ボーカルデュオ、ハイデラバード・ブラザーズはクリシュナムルティーの歌とアーラーパナに大喜びで「サバーシュ!」を出しまくり。
その他、盲目のバイオリニスト、M.チャンダラシェーカラン、女性豪腕バイオリニスト、カーニャクマリ。
女性竹笛奏者マーラー・チャンドラシェーカル。
男性ボーカリストのT.M.クリシュナ。
そして、写真は今年の「サンギータ・カラーニディ」を受賞したタヴィル奏者ヴァラヤッパティ・スブラマニアム。
タヴィル奏者と言えば、「リメンバー・シャクティ」にも参加したA.K.パラニヴェルを思い浮かべる人も多いでしょうが、インドではこのヴァラヤッパティの方が格上。
パーカッション・ソロを楽しんでいます。

カルナータカ音楽CD紹介・販売ブログ「カルナーティック宣言!!!」が出来ました。

2009年12月20日 23時58分19秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
や、あきらです。

ついにブログ出来ました。
「カルナーティック宣言!!!」というタイトルでURLはhttp://blog.goo.ne.jp/focuscarnaticaです。
カルナータカ音楽のCDなどをワシのチョイスにより紹介・販売するブログになっています。

とはいえ、まだ完全版ではないので、今後写真を追加したり、体裁を整えたりしながら仕上げていきますが、ひとまずはお披露目のご報告です。
実を言うとHP版もあったのですが、なかなか完成に至らないままチェンナイ暮らしに突入したので、心機一転ブログ版を作りました。
コメントも書き加え、新たに簡単なカルナータカ音楽用語解説なども加えました。
ワシがいつも言っている「カルナータカ音楽」って何?と思っている人は、まずは覗いてみてください。


そうそう、1月15日までは送料無料(メール便のみ)と3タイトル以上お買い上げの方は総額から1000円引きのサービスとなっています。


「北Qえれじー」ともども「カルナーティック宣言!!!」(←ここから飛べます)をよろしくお願いします。

井生 明




さて、ミュージック・シーズンの方ですが、今日は日本人ガタム奏者久野隆昭氏の師匠であるガタム奏者V.スレーシュさんのお宅にお邪魔し昼食をごちそうになりました。
食事をしながらもカルナータカ音楽にまつわるいろんなお話を聞かせてもらい、とても楽しかったです。
ワシらによるカルナータカ音楽家お宅訪問の際のお約束である、「ファミリー・アルバム拝見!」では、彼の師匠やらカンジーラの鬼才G.ハリシャンカールの写真も発見。
トキメキました(笑)

スレーシュさんは1月8日にムリダンガム奏者カライクディ・マニ、カンジーラ奏者バンガロール・アムリット(G.ハリシャンカールのお弟子さんだ!)とともにムンバイに乗り込み、タブラ奏者のザキール・フセインと一緒にプレイするので、ムンバイに居合わせる人は要チェック!
会場はNCPA
ワシラも撮影のためチェンナイから飛んで行きます!


あ。それで、スレーシュ家を後にしそのまま、男性ボーカルデュオのマラディ・ブラザーズ、そしてバイオリンデュオのマイソール・ブラザーズを観て帰宅。
明日は、キングレコードの音源でもお馴染みの竹笛奏者シャシャーンク邸で彼の新作DVDジャケット用の写真撮影です。
実はシャシャーンクはご近所さん。
CBCから歩いて5分なのです(笑)




マラディ・ブラザーズ(Malladi Brothers)!
Venue: Sri Krishna Gana Sabha

Photo:Akira Io

’09~’10チェンナイ ミュージック・シーズンフォトレポート: T.N.クリシュナン 19 Dec

2009年12月19日 23時39分39秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
いやー、ミュージック・シーズンに現をぬかし、気づくともう19日ですねー。
相変わらずミュージック・フリークをクレイジーにさせる季節ですよ。ホント。
しばらく更新もご無沙汰になっているので、がんばってカッチェーリ(コンサート)のフォト・レポートいたします。



12月19日T.N.クリシュナン


いよいよマールガリ月に突入し、シーズンも盛り上がって来ています。
当然ワシも毎日カッチェーリに出かけているのですが、今日は今シーズン観た中でベストかな。先週の男性ボーカリストサンジャイ・スブラマニアムも良かったけど、あの凄いパフォーマンスさらにを凌いじゃったな(笑)
サンジャイもラーガ「リシャヴァプリヤ」そしてラーガム・ターナム・パッラヴィ(後日説明しますが、ま音楽家のクリエイティヴィティが高度に要求される曲形式)はラーガ「ティラング」と、抜群の表現力を見せたけど、今日のクリシュナンはそのさらに上。年季が違うというか、ベテランの味を存分に出してのプレイ。
サンジャイも間違いなくこれからのカルナータカ音楽を牽引する存在ですが、いやはや何とも層の厚いことでしょ。





今日はこの二人に尽きる。
左、グルヴァユール・ドライは74歳。
右、T.N.クリシュナンは81歳。
この二人は50年以上前から一緒にやって来ているので、もう何というか「匠」の世界でのやり取り。
奇しくも、こないだのサンジャイもこのグルヴァユール・ドライの伴奏でした。





マエストロだね。
T.N.クリシュナン。
今日のメインラーガは「シャンムカプリヤ」でラーガム・ターナム・パッラヴィ。
もうアーラーパナが美しいの何のって。
彼のバイオリンはワシにはものすごく歌っているように聴こえるのよ。
今日は、それ以外にもラーガ「ビラーハリ」、「ヴァラーリ」と入魂の演奏だらけ。
T.N.クリシュナン、81歳なのに今シーズンあと7回も演奏があるので、見逃すな!
全ての音楽ファンは満足できるハズ。





本日の演奏者
左より、ムリダンガム:グルヴァユール・ドライ
モールシン:シュリーランガム・カンナン
バイオリン:T.N.クリシュナン
バイオリン:ヴィジ クリシュナン(T.N.クリシュナンの実の娘さんです)
ガタム:ラーダクリシュナン

チェンナイ滞在延長宣言!

2009年12月10日 20時34分49秒 | 日記:チェンナイ
や、あろはです。
あきらです。


すっかり皆様にお伝えしているものかと思い込んでいましたが、実はまだでしたね。
昨年12月から部屋を借り、ここCBCに住み込んでいますがもう一年ぐらいいることにしました。

いや、やっぱインドはいろいろ面白くてね(笑)
来年のW杯はインドで観戦です。

これからの一年間もカルナータカ音楽を中心にインドの芸能を追っかけて行きまーす!
帰国後はどうにかカルナータカ音楽シーンの面白さを日本に伝えるべく、形に出来ればと思っています。

ま、どうしても「資さんうどん」が食べたくなれば、一時帰国もあるかもしれませんが(笑)
ビバ・かしわうどん!ですから。

去年2008年はちょうど故小泉文夫さんがチェンナイに留学してから50年。
その時代からは、カルナータカ音楽界だけでなく当然インド全体が激しく変わっているわけですが、ワシ自身なかなか面白い時代にチェンナイに居合わせているのではないかと思っています。
シメシメ。

この一年をざっと振り返ると、ミュージック・シーズンに始まり、モールシン奏者達へのインタビュー、ナラヤナ・ティールタ・アーラダナー、ヴァラナシのサンカト・モチャンの音楽祭、ネパールでの口琴職人探し、バーガヴァタ・メーラー、ラージャスターン音楽三昧、ヴァラナシでの皆既日食、デング熱にマレーシア・インドネシアの旅、クロンチョンの代表曲「ブンガワン・ソロ」の作者グサンさん宅訪問。最近では助っ人通訳で奔走したりチェンナイで島唄を聴いたり。それ以外にもおもろいイベントがたくさんあったなぁ。もちろんカルナータカ音楽のコンサートも例年通りたっぷり行っているし、何ともありがたい一年でした。

と、なんか師走っぽい振り返りっぷりになってしもうた。
(笑)

ま、何はともあれこれから張り切って参りまーす。

んだばね。


2009~2010年 チェンナイ ミュージック・シーズン統一プログラム

2009年12月09日 16時01分12秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)


数日前にやっと入手いたしました。
チェンナイのミュージック・シーズンを満喫するためのバイブルとも言えるこのプログラム!

 もはやチェンナイ名物と言っても過言ではないこのミュージック・シーズンですが、実はシーズン全体を統一する委員会や機関などがあるわけではなく、音楽団体や町内会のような団体、音楽好きや著名音楽家自身が作った団体など様々なコンサートオーガナイザーが、それぞれ自身の小さな音楽祭を開催しているのです。
それらの期間は短いものだと4,5日で、長いものになると一ヶ月以上。そういった団体(その数はシーズンを通して恐らく50は下らないかも)がこの12月から1月にかけての時期に一斉にチェンナイ各所で音楽祭を繰り広げ、結果的に一日に30、40にものぼるコンサートが開催されミュージック・シーズンを形成しているというわけなのです。

 で、各団体はそれぞれ自身の音楽祭のプログラムを載せたパンフレットしか発行しないのです。だからこのシーズンは各団体のプログラムがいくつも手元に集まるのですが、それらを見ながらだと全体を把握できずシーズン全体を通しての予定が立てにくい!こりゃ、困ったもんだ。ということで、チェンナイのカルナータカ音楽フリークが自身でスポンサーから資金を集め、統一プログラムを発行・無料配布しているのです。いやー作成者のカンナンさん、ありがとー。

 で、この統一プログラムのすごいところは時系列で、要するに日にちごとに朝からどこの会場で誰が、どういう伴奏者と一緒にプレイするかを記載してくれているのと同時に、音楽家毎のコンサート日時も検索できること。
例えば、自分のチェンナイ滞在期間内に何か面白いコンサートがないかな?と思ったときには、自分の滞在期間中のプログラムをチェックすればいいし、お気に入りの音楽家がいるのならば、音楽家の名前から探していけば、その人のコンサート日程を知ることができるという実にありがたーいプログラムなのです。

 かつては別の人が作成していて、チェンナイの目抜き通りアンナー・サライにある観光局でも手に入ったのですが、カンナン氏作成になってからは、観光局ではなくスポンサーのサリー会社「Nalli」の各店舗で配布しています。それ以外には、カンナン氏から直接もらうか、マイラポールという地区のLuz Chruch Roadにある銀行「Bank of Baroda」で入手できます(恐らくMrs.Bhaniという人が担当)。

 今後チェンナイを訪れCBCに来る予定の方の分は既にワシがキープしていますので、ご心配なく。ミュージック・シーズンを楽しみ来た日本人の方で欲しい人は若干部数余裕がありますので、ご遠慮なくCBCへどうぞ。Alwarpetという地区のNarada Gana Sabhaの斜向かい「Midnight Express」というレストランの左隣の黒い鉄の門を入ったBala's Villaへ入り、日本人はどこだ?と訊けばわかりますので(笑)

 既にミュージック・シーズンを満喫に来た日本人の方もいらっしゃってて、今日は夕方からヴィーナーのコンサートをワシら含め計6人の日本人で観に行きます!

にひひ。

CBCの現状 12月8日

2009年12月08日 15時29分07秒 | 日記:チェンナイ
や、あろはです。
ご無沙汰してましたね。

この2週間、助っ人通訳やら、チェンナイで開催の日本語能力試験のお手伝いをさせてもらったりとまたもやバタバタしてました。

そうこうするうちにもチェンナイ・ミュージックシーズンはもう動き出しております。
本来は12月半ばぐらいからなのですが、もう最近はどんどん肥大化し、11月末、12月初旬でもかなり数のカッチェーリ(コンサート)が開催されています。
街中やコンサート会場で見かける外国人旅行者の数も徐々に増えてきました。


さて、今回はCBC(Chennai Base Camp)の現状紹介。




マレーシア・インドネシアから帰国後、新装備を導入しました!
寸胴鍋と中華鍋、さらにはコーヒーフィルター(真ん中の銀色のやつ)が新しくお目見えです。
チェンナイは今が一番涼しい時期。
最高気温が30度前後で最低気温は20度前後まで下がります。
で、ミュージック・シーズンのコンサート会場なのですが、エアコンが付いているところは、アホみたいに寒くするのです!(エアコン無しも多いのですが)
毎日そんな冷蔵庫のような会場で2、3つコンサートを観て撮影していると、あまりの冷え具合に仕舞いには体がおかしくなってきます。
ということで、CBCではカッチェーリ後はこの鍋で湯を沸かし足湯。
これで、体もほぐれます。
で、パスタを茹でるのもOKやしね。



中華鍋は、もうひたすらメシ用。
今までは片手サイズのフライパンのみだったので、チャーハンなどの作りおきもできなかったのですが、このサイズなら大丈夫。
お客さんが来たときにも安心です!




こちらはCBC文庫の写真。
遊びに来てくれた友達が持ってきてくれたものなどや、先日のクアラ・ルンプール、バンコクでの古本仕入れにより、ちょっぴり充実してきました。
チェンナイでは日本語の古本は手に入らないので(日本料理屋に置いてはいますが)、頑張って探し小包で送ったり、重いのを耐え忍び持ち帰ってきました。
この先の暑くて外に出る気にならないような時期には、これらの本を読んで避暑です。


にひひ。

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