↑こんなカンジの艶やかなラージャスターンの女性にお別れを告げてヴァラナシに向かったのは、7月19日。
本当はジョードプールからグジャラートのアフメダバードに行きそれからチェンナイに戻る予定だったのですが、
運悪く(結果的に運良くなんやけど)チケットが取れず、それならばヴァラナシ経由で日食でも観て帰るかとなったのです。
さすが音楽の宝庫ラージャスターンだけあって列車内でも、ダフリというタンバリンを叩きながら唄を歌うおっちゃんも登場。
左手の人差し指・中指には鉄のリングを付け、フレームを叩き「カチカチ」という金属音を出しながらプレイしていました。
午前9時過ぎに出発した列車は、昼過ぎにはだだっ広い塩湖のほとりを走っていました。
塩田が線路沿いにいくつも並び、しばらく行くと「Sambhar Lake Station」という駅に停車。
おそらくこの塩田から取れる塩を輸送するためだけに出来たのであろう小さな駅。
ホントにサンバルの湖があれば、米持って飛び込むのになぁ、と考えてみたり。
でも、サンバルの味の決め手は塩ではなくタマリンドだよなぁ、とも思ってみたり。
そうこうしているうちに太鼓叩きの少女が登場。
ものすごーくシンプルな軽業を披露する、妹らしいおさげの少女とのコンビ。
残念ながら唄はなかったけれども、軽やかな太鼓の音を車内に響かせ、次の駅で降りていきました。
そして、気がつくと同じ車両内では、ラージャスターンのおばさん達が陽気に唄を歌い踊っていました。
巡礼でヴァラナシに向かうようで、宗教心からの気分の高揚か、遠足気分が盛り上がったのかは、謎。
車両の廊下は、完全に通行止め。
若いチャーイ売りは、シッシと軽く手で追い払われていました。
夕暮れ時には列車は、ラージャスターン州北東部のシェカワティ地方を通り過ぎました。
同じラージャスターンでも、西部の砂漠地帯と違って緑が多い!
こうやって一日が過ぎ、翌朝にはヴァラナシに到着したのでした。
Photo by Akira Io