北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

おしながき for 「The カルナーティックトーク!」(vol.1-5/19、vol.2-6/2)@高円寺「円盤」

2012年05月16日 22時38分15秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
あろはです!
あきらです!!

いよいよ今週土曜日に迫ってきました「The カルナーティックトーク!」。
「vol.1」(5/19)と「vol.2」(6/2)の二回に分けて開催しますが、各回の大まかな内容をお知らせします!!


「The カルナーティックトーク!(vol.1)」5/19(土)
毎年12月から1月にかけて南インド随一の大都市チェンナイを彩る「チェンナイ・ミュージックシーズン」の様子を紹介します。
何といっても南インドの古典音楽はボーカルなのでコンサートの様子はボーカルものをメインに、
カルナータカ音楽で使われるいろんな楽器をなるべく網羅できるようにお見せします。
ついでに子供たちのボーカル・ヴィーナー・ムリダンガムのレッスンもお見せします。
そしてこの回のさらなる見所は「チェンナイ・ミュージックシーズン」と時期を同じくして見られるバジャンの様子。
タミル暦ではこの月は「マールガリ月」と呼ばれ一年の中でも最も聖なる月とみなされ、
チェンナイの有名寺院カパレーシュワラ寺院ではお寺の周りをヒンドゥー教徒がグループとなり歌を歌って歩く姿が見られる。
その心打つ姿もたっぷりとお見せします!
ヴェーダを詠唱しながらお寺の周りを歩くバラモンの動画なんて超レアでしびれます!
スゴイよ!!


「The カルナーティックトーク!(vol.2)」6/2(土)
毎年1月に開催されるティヤーガラージャ慰霊音楽祭の様子とカルナータカ音楽で使われる楽器の製作の様子などを紹介します。
ティヤーガラージャとは南インドが誇る音楽家かつ聖人で、19世紀に今のタミルナードゥ州のタンジャーヴール近郊のティルヴァイヤールという村に住み、多くの曲を残した人です。
彼の手による曲は親しみやすく、現在の南インド古典音楽のコンサートでは必ず歌われるほどの人気。
この慰霊音楽祭ではカルナータカ音楽の現代の聖地チェンナイで活躍する音楽家や南インド中から集まったアマチュア音楽家などが朝から晩までひっきりなしにステージに登場しティヤーガラージャの曲だけを歌い・演奏します。
ティルヴァイヤールを流れる南インドの聖河カーヴェリーのほとりの会場で「村祭り」な雰囲気たっぷりの音楽祭の様子やクライマックス「パンチャラトナクリティ」を大勢でマスに歌う様子ももちろん紹介します。
さらにはこの音楽祭に付随して観る事が出来るヴェーダの詠唱や托鉢の様子なども!
楽器製作シーンは、南インドの弦楽器ヴィーナーやこれがなくては始まらない両面太鼓ムリダンガム!
そして壷の打楽器ガタムに鉄の口琴モールシン、ダブルリードの大型チャルメラ・ナーダスワーラムのリードや胴の製作シーンもお見せします!

今、動画や写真を選んでいますが、正直二回(一回約2時間)では足りないかなという気がしていますが(苦笑)、どうにか絞り込みます!
ジャラタランガムや口笛でカルナータカ音楽をやる人、タンジャーヴールのブリハデーシュワラ寺院建立1000年祭の時の「1000人バラタナティヤム」の動画などは今回はお預けになりそう・・・・(涙)

何はともあれ、お楽しみに!!



いよいよ明日!スーパースター・ラジニカーント主演映画「ロボット」日本公開!試写会を観ての感想など。

2012年05月11日 19時19分27秒 | 日記:日本
あろはです。
あきらです!





さてさていよいよ明日、インドはタミル映画のスーパースター・ラジニカーント主演の「ロボット」が日本公開です!
4月19日に開催の試写会を観に行っていたのですが、なんやらかんやらで感想をブログに書いてませんでしたが、
公開前日に慌ててUPです!

さて、ワシこの映画がインド公開時(2010年10月)にチェンナイにいたのですが、出国直前のバタバタで観に行けなかったのです。
ま、ちょうどインド出国直後にマレーシアに行くのでそこで観ればいいやということで。
ご存知のようにシンガポールやマレーシアにはインド系の人(特にタミル人などの南インドの人)が多く、
マレーシアの首都クアラ・ルンプールやペナンなどにもタミル映画専用の映画館があったりするのです。
ワシらはクアラ・ルンプールの「コロシアム」というタミル専門の映画館で観ましたが、
案の定タミル人だらけの中慎ましいジャパニーズ二人がラジニ様を拝んだのです。
ちなみに主演のラジニカーント(「ムトゥ 踊るマハラジャ」の人ですよ!)、南インドではすごい人気です。
チェンナイで借りてた部屋の大家さんなんて「ラジニカーントがタミル・ナードゥ州の州知事に立候補したら、絶対当選するよ!」と言ってはばかりませんでした。
彼は熱烈なラジニファンではないので特に誇張しているわけではなく、それだけ彼の人気の強さを物語っていると思います。
現在のタミル・ナードゥ州知事のジャヤラリータ女史も銀幕出身ですしね。


で、映画のコトですが、ズバリ言うと上手に日本人向けにあくを抜いた絶好の「インド映画入門編!」です!!
舞台設定とテーマが現代的なのと、ハリウッドが参加してのCG関連がバリバリで、
どちらかというとコテコテのインドっぽさが薄目の映画なのですが、それがさらに観やすくスッキリとしています。
「何となくインド映画には興味あるけど、あのトゥーマッチなハチャメチャにはちょっと・・・」という人には、
この「ロボット」うってつけでしょ!
とはいえ、それでも最後のハチャメチャにお腹いっぱいになるかも?(爆笑)
「ロボット」公式HPでも見られますが、上にリンクしたトレイラーでの「ラスト40分でのアクションがスゴイ!!」って、
ありますが、正にそうです!
可笑しいやら、あきれるやらを行ったり来たりすること間違いなし・・・(笑)
でも、ここでは「ラスト40分って普通の映画なら後半やん!」という突っ込みも忘れちゃいけない!!(笑)


今回公開の映画は実はオリジナルのタミル語版からではなく、北インド向けのヒンディー語版に日本語字幕をつけたもの。
日本公開に向け40分近くのカットされているのです。
で、どのようにハサミが入るか気になっていたのですが、4月19日の試写会を観て配給側の意図をはっきりと感じました!
実は、この日本版が公開された後に需要があれば、ノーカットの完全版を公開する予定もあるようで、
そこまでをも見据えた編集とも言えると思います。
何と日本版では、オリジナル版から「タミルっぽい部分」を敢えてカットしているのです。
上に述べたように、タミルっぽいあくをまず抜いておいて、さらりと食べやすくしつつもしっかりと魅せて興味を持たせ、
完全版も観たいなぁ!て気にさせて、すっかり虜(とりこ)にする!
そういう作戦です!(笑)
配給のアンプラグドさん、やるなぁ!


で、以前にもこのブログで触れていましたが、この映画にカルナータカ音楽の歌手が出演しています。
日本版でカットされないかしらん?とハラハラしていたのですが、バッチシ出ています。
Madurai G.S.Maniというベテランの男性歌手。
人工知能開発局(AIRD)の評価委員という役柄ですので、チェック!


Madurai G.S.Mani(チェンナイでのコンサートで撮影)


来るべき完全版公開のために敢えてカットされた部分については触れませんが、インド音楽ファンには一つだけこっそりお知らせ!
実は、映画の中でバシー博士が作ったロボット(チッティという名前)の性能をお披露目するシーンで、
オリジナル版にはインド音楽ファンには嬉しい場面があるのです。
そのシーンでチッティはいくつかのテストをされるのですが、
会場にいたお客さんがやおら立ち上がって歌を歌い「このラーガは何だ?」というのです。
ラーガとは超大雑把に言えば、旋律の調性というか、西洋の音楽でいうスケールみたいなもの。
まぁ、「このメロディーは何だ?」とざっくり置き換えてもいいと思います。
ロボットの性能を試すという時に、そのような質問が出てくるというのも実に実にインドらしいのですが、残念ながら日本版ではカット・・・。
完全版で観られる日を皆さん心待ちにしましょう!!

完全版を観たい人はコチラで上映劇場を募集しているので、応援クリックをヨロシクです!!


ちなみに、映画の挿入歌も大胆にカットされています!
ロケにとんでもないお金がかかったことは間違いない二曲(「キリマンジャロ」、「Khadal Anukkal」日本語版では歌もヒンディー語版なので「Pagal Anukan」)がカットですよ!
「キリマンジャロ」は何と世界遺産でもあるマチュピチュでのロケだし、「Khadal Anukkal」はブラジルロケ!
それがカットだなんて・・・。
大胆!
これも作戦か・・・(笑)

ご存知のように音楽はA.R.ラフマーン。
日本でも公開された「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を受賞しています。
この映画の曲はどれも現代的でお洒落なカンジですが、
ちゃっかりとカルナータカ音楽のリズムを習う時に使われるコナッコル(コンナッコール)もカッコよく使われています。
「Chitti Dance Showcase」という曲に上手く組み込んでいるので、これまたチェーック!!


↑で、あえてこちらをリンク!


とまぁ、乱雑に書き連ねてしまいましたが、とにもかくにも明日から公開!!
(今日は大槻ケンジ氏のトークショー+「ロボット」上映の前夜祭@新宿バルト9!!も開催される模様)
とにもかくにも、皆さん、要チェックです!
噂によるとこの映画「ロボット」の日本での興行収入次第では、
この後二本ほど別のインド映画(ヒンディー映画)が日本公開されるかも知れないとのこと。
後に続く二本のインド映画も観たい人は、是非「ロボット」を観に行こう!


そうそう、最後に一言。
この「ロボット」という映画、インド映画ということやハリウッドの技術やらという話題にかすみそうなカンジになっていますが、
実はテーマとしてはクラシカルな「人間とロボットの共存・共生」とも言うべきものです。
ここらへんは手塚治虫が彼の作品で提示していたので、ワシら日本人には馴染み深いものですね。
特に最後のチッティがお別れを告げるシーンや映画の最後の最後の台詞などはグッと来ます!!


ということで、「Happy Diwali!! Folks!!!」(笑)





ご来場感謝!「端午の節句のインド音楽、新井孝弘(サントゥール)&U-zhaan(タブラ)」@カフェスロー

2012年05月07日 19時26分54秒 | まちかど倶楽部
あきらです!

5月5日国分寺「カフェスロー」での「端午の節句のインド音楽」無事終了しました!
ご来場頂きましたお客様、カフェスロー&スタッフの皆様、そしてサントゥール奏者新井孝弘氏、タブラ奏者U-zhaan先生!
ありがとうございました!!

以下、写真をUPします!

サントーゥール:新井孝弘
タブラ:U-zhaan

1st Set: Raga「Hamsadhwani」
2nd Set: Raga「Yaman」













新井氏の来年の帰国の際にもまた「まちかど倶楽部」の企画でライブできたらいいなぁ!

カフェスロー5月5日のスペシャルメニュー for  「端午の節句のインド音楽」 新井孝弘&U-zhaan!

2012年05月03日 19時52分30秒 | まちかど倶楽部
いよいよ明後日となりました!
サントゥール奏者新井孝弘とタブラ奏者U-zhaanによる「端午の節句のインド音楽」@国分寺「カフェスロー」!!

前売料金3000円で1ドリンクとサモサも1個ついてくるというおトクなライブですが、
カフェスローならではの当日限定メニューも用意してます!


カフェスローおしながき(5月5日「端午の節句のインド音楽」仕様)

☆「人参とくるみのサモサ」入場者にもれなく1個ついてくる!   
  Samosa wala Timokeが作る身体が喜ぶベジタリアンサモサはサントゥールのばちがくるみの木で出来ている事にちなんでくるみ入り!
  全粒粉入りのザクザクの皮で、人参の甘味とくるみの香ばしさをスパイシーに包みました。
  150個作るのでおかわりやお持ち帰りもOK!
  (1個-250円)

☆「端午の節句のベジちまき」 
  カフェスロー自慢のお米生産者、山形新庄の高橋さんの餅米を使った、野ぶきやカシューナッツ入りのベジちまき!
  この日だけの年に一度の限定メニュー!
  (1個-300円、限定50個)

☆「旬野菜ともちあわのダルカレー」 
  北インド料理代表のダルカレーに雑穀もちあわを入れ旬の野菜を添えた優しい味わいの栄養満点ヘルシーカレー!
  (1食-800円、限定20食)

☆「キャロットハルワマフィン」 
  インドのスイーツ、キャロットハルワをもっちりマフィンに!
  アクセントにカルダモンの香りとピスタチオのクランブルをのせました!
  (1個-300円、限定12個)

☆「黒糖とくるみのスコーン」 
  種子島にて伝統技法により作られた『沖ヶ浜田』の黒糖とくるみのスコーン!
  (1個-200円、限定12個)


当日は混雑が予想されますので、限定20食の「旬野菜ともちあわのダルカレー」を食べたい人や「かぶりつき」で観たい人はお早目の入場をお勧めいたします。場合によっては、午後6時予定の開場時間を多少早めるかもしれません。
「旬野菜ともちあわのダルカレー」以外は全てお持ち帰り可なので、マイ容器を持ってくるのもありですねー。

以上です!

5月5日はどうやら雨も降らなさそうなので一安心!
当日は「まちかどSHOP」もあります。
U-zhaanもライブ会場限定発売の「川越ランデヴーの世界」(U-zhaan × rei harakami)を持ってきてくれるので、こちらもヨロシクです!
でわでわ、皆様カフェスローにてお待ちしています!! 

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