北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

カルナータカ州に行ってきます!

2011年02月28日 15時00分18秒 | 日記:チェンナイ


さてさて、昨日の朝マナマドゥライから帰ってきたばかりですが、今日の夕方チェンナイ発マンガロール行きの夜行列車に乗り込みしばしカルナータカ州を周ってきます。

シュリンゲーリ、ベルール・ハーレビード、シュラヴァナベルゴラと周って、マイソールで友人の結婚式に参加し3月半ばにチェンナイに戻ります。
そういや今回は12月のインド入り後初めてタミルナードゥを出ることになるな。
ベルール・ハーレビードにあるホイサラ朝時代のヒンドゥー寺院の彫刻などとても楽しみ。

あ、そうそう。
昨日のインド交響楽団のチェンナイ公演も面白かったです。
まずは楽団員がステージに揃い、指揮者を呼び込む。
指揮者は、客席に向かって挨拶をするやすぐさま跳ねる様にくるりと振り返り、壇上のティンパニ奏者にタクトを向ける。
イケメンのティンパニ奏者はそれを受けてすぐさまティンパニの一撃!
それを合図に楽団員がインド国歌「ジャナ・マナ・ガナ」を弾き始める。
「おおっ」というどよめきとともに客席は皆起立。
何ともニクい演出でした。
詳細はまた後日写真とともにUPします。


写真はガタムガール!粘土を成形して壺の形にし、一ヶ月ほど寝かせタレ(笑)をつけて焼き上げるとこうなります。
生八ツ橋と八ツ橋みたいなもんかな?(笑)
 

んだば、行ってきます!!

ガタム製作を見てきた。

2011年02月27日 17時34分44秒 | 日記:チェンナイ
や、今朝方チェンナイに戻りました。
ガタムの製作地マナマドゥライには二泊。
往復の列車で各一泊。
バタバタですが、楽しかったです。

今日はこれからミュージック・アカデミーにてインド交響楽団のコンサート。
音楽監督がカザフ人ということもあり、カザフ・ロシア系の人が多いようですが、
インド人の団員もいるようなので楽しみです!


写真はろくろでひねられて一日乾燥させたガタム。
これから底の加工や、音を良くするための加工の後一ヶ月ほど室内で乾燥させ、
その後火にかけるのです。

しっとりとした生ガタム。
いいカンジにおいしそう・・・。

チェンナイえれじー

2011年02月22日 20時46分46秒 | 日記:チェンナイ
鉄道チケットの日付変更のため駅の窓口に行った。
20分ほどで無事に変更し終わり、外に出てヘルメットをかぶりバイクに乗ろうとするとカーキ色の制服の警官がやってきて「こっちに来い!」という。
何事か?と思いすぐそばにある詰め所に行くと「あそこは駐車禁止」だという。
もちろんそこには何の表示もない。
「ほら!」と警官が指差したのは、ワシが駐車していた場所の反対側にある壁。
そこには確かに「No Parking」と書いてあるが、それはそちら側の話。
ワシのバイクのある側には何も書かれていないし、他にもバイクは数台停まっている。
それを警官に告げると「お前生まれはどこだ?」と言うので「日本」と答える。
ワイロ請求パターンか?との不安がよぎる。
警官は「チェンナイで何してる?」というので「南インドの古典音楽を日本に紹介しようとしている」と答えると、「サリガマパダニサか?(インドのドレミに相当する音階名)」ときいてくる。
「そうだ」というと「笛は吹けるか?」と警官は目を輝かしてきた。
何だか妙な展開になりそうな予感がしたが「吹けるよ」と告げる。
すると警官は部下に何か告げ、部下は奥の部屋に入っていった。
しばらくすると部下が持ってきたのはやはり竹笛。
やれやれと思いながらも仕方がないので適当に吹くと、警官は「おお!」と声をあげた。
そしてそのまま周りにいた数人とベラベラと話始めた。
何をしゃべっているかはよくわからない。
けれども、その場は何故か盛りあがっていて、いつの間にかワシなんかどうでもいい空気になっていた。
「シメシメ、このドサクサにまぎれて・・」と思い「じゃ、またね」と警官に告げ、部屋を出ようとすると「ちょっと待て!」と止められる。
「ああ、やはり罰金か?」と思いつつ振り返ると警官は言った。
「この笛はお前へのプレゼントだ」
何故か会心の笑みをたたえている。
全く意味がわからないのだが、気が変わって罰金やらワイロやら請求されても面倒クサイので、
ワシも満面の笑みをたたえて「ありがとう」と言って竹笛を受け取りそそくさとウチに帰った。


そんなインドでの日々も残すところあと3ヶ月余りです。

張り切って行きまひょ。
にひ。



クンバコーナムのヒンドゥー寺院のそばで蓮のつぼみを売るおやじさん

[Gunidas] Pt.Jasraj(Vocal), Satish Vyas(Santoor), Ramkumar Mishra(Tabla)

2011年02月21日 22時24分35秒 | 日記:チェンナイ
昨日のチェンナイ・ミュージックアカデミーでのライブ写真を少し。


1st Set:サティーシュ・ヴィヤス(サントゥール)、ラームクマール・ミシュラ(タブラ)


ラーガは「ジンジョーティ」と「チャルケシ」



2nd set:Pt.ジャスラジ(ボーカル)、ムクンド・ペトカール(ハルモニウム)、ラームクマール・ミシュラ(タブラ)、
ラタンモーハン・シャルマ(サポートボーカル)


ラーガは「ダルバーリ」と「ヴァサント」。シメにクリシュナのバジャン。
御年80歳ですが、まだまだイケます!


両セットともタブラ奏者はラームクマール・ミシュラ。
去年の8月は同じくPt.ジャスラジと、昨年12月にはサントゥールのPt.シヴクマール・シャルマと演奏していて、
最近のチェンナイではお馴染みのタブラ奏者となりつつあるかな。

クンバーコナムからチェンナイに戻る。

2011年02月19日 22時57分15秒 | 日記:チェンナイ
や、昨日の夕方に列車でクンバーコナムからチェンナイに戻りました。
月金とフルに動いていたのでヘトヘトです。
で、やはりクンバーコナム近辺はおもろいです。
バススタンドで周りを見渡すと意外と楽器持ってる人がいます。
地元の民俗芸能で太鼓叩く人だったり、お寺での儀礼音楽を奏でる人だったり。
さすがのカーヴェリー・デルタでしたわ。

で、今日はミュージックアカデミーでマンドリンのシュリニヴァスとカンジーラのセルヴァガネーシュの「リメンバー・シャクティ」コンビが、ベース奏者のヨナス・エルボーグとドラマーのスティーブ・スミスの二人のアーティストを迎えてのライブ。
木曜日朝にやっと打ち合わせが出来たそうで、時間がない割にはそこそこまとまっていて面白かったです。
特にセルヴァガネーシュはもう貫禄がつき過ぎててこの先どうなるのだろうか?というカンジ(笑)
スティーブもインドのリズムを自分なりにきっちりと消化しており、高感度大。
ソロでは例のハイハットパフォーマンスもやってましたね。
シュリニヴァスはこういったフュージョンではもっとハジケてほしいのですが、実直な人柄のせいかなかなかそうはいかないようです・・(それでも余裕で及第点のパフォーマンスですが)
ファズとかピッチシフトとかバリバリに使ってみないかなぁ(笑)

ヨナスは物足りなかったな。
コンディションも良くなかったのかな?
曲の理解度が他の3人より明らかに落ちていた。
ソロではある程度の存在感は見せたけど、手グセまみれのフレーズだらけではちょっとね・・・。
セルヴァガネーシュとはもう15年も一緒にやっていることもあるので、どうしても辛口になってしまいます。


明日は朝からハリカタという語り物を観られるチャンスが急に到来!
そして夕方は北インド古典音楽!
パンディット・ジャスラジにサントゥールのサティーシュ・ヴィヤスです!
ということで、今日はもう寝る。

んだば、また。


写真は左から、ヨナス・エルボーグ、セルヴァガネーシュ、シュリニヴァス、スティーブ・スミス。

2月から始まるつじつま合わせ。

2011年02月12日 23時40分09秒 | 日記:チェンナイ
や。
いつの間にか今回のインド滞在も早2ヶ月が過ぎてしまいました。
例によって例の如くあっという間です。
12月のチェンナイ到着後は体調を崩していたものの、すぐに狂熱のチェンナイ・ミュージックシーズンに突入。
歓喜の音渦に身をひたしていました!
さらには友人・知人にヨメの両親などCBCへのご来客も多く楽しい時間を過ごしました。
ここ数日は久しぶりに穏やかな日々で、のんびり部屋を片付けたり写真の整理などをしています。


今日は2年間乗ってきた電動バイクのバッテリーがついに切れたので交換。
残りのチェンナイ生活も、時速25キロで走りまくります!
それにしてもバイクの値段が3万ルピーなのに、バッテリーが9600ルピー。
総価格の約三分の一がバッテリー代・・・。
意外と高かったのでした。


で、今後の動きですが、14日からはまたもやクンバーコナムに向かい、南インドのブブゼラとも呼ばれる(嘘)ナーダスワラムというダブルリードのステキな楽器の製作をチト撮影。
で、その近辺には世界遺産に登録のヒンドゥー寺院もあるので、ついでに観に行ってきます。
18日にはチェンナイに戻り19・20日とコンサートを楽しみ、23日からは南インドの魔法の壺「ガタム」という打楽器の製作をチト撮影するためマドゥライ近郊に向かいます。
この製作地を訪れるのは4年ぶりなので、とても楽しみ。
27日早朝にはチェンナイに戻り、その晩インドのオーケストラを楽しんだ翌日には撮影と友人の結婚式参加を兼ね、カルナータカ州をブラリとしてきます。
チェンナイには3月12日に戻る予定。

とりあへずワシは5月の末まではインドにいて、それから帰国します。
我らがChennai Base Camp(CBC)からもついに撤退です。

ということで残り4ヶ月足らず!ということを今さらながら認識しました。

張り切ってイキマス!



写真は本日のマイラポール散歩から。


カパレーシュワラ寺院内部



ご神体に向け灯明をかかげる



灯明を捧げ合掌する女性。後ろに見えるゴープラム(塔門)が実に南インドらしい!

2月のチェンナイ・イベント情報

2011年02月11日 16時08分52秒 | 日記:チェンナイ
狂熱のチェンナイミュージックシーズンは既に終っているのですが、まだまだチェンナイではいろいろなイベントがあります。

今日11日は天才カンジーラ奏者G.ハリシャンカールのトリビュートイベントが午後6時からマイラポールのRaga Sudha Hallで。
このハリシャンカールのカンジーラを間近に観てワシがぶっ飛んでしまったのがカレコレ10年前。
2002年に亡くなった彼を追悼するこのイベントも今年で確か四回目。
もちろんワシは皆勤賞です。
今年も彼の極秘音源が公開されるかもしれないので、非常に楽しみです。


明後日13日の土曜日は今年10回目を迎える神秘主義音楽フェスティバル「Ruhaniyat」がMadras Race Clubにて午後6時半から。
カワッリーやアバング、バウルなどが楽しめます。
バウルで登場するのはワシが旅行人に寄稿した記事にも出てくるパールヴァティー・バウルとヴィシュワナート・ダス。
記事を読んでくれた人は覚えてくれてると思いますが、このヴィシュワナート・ダスは名バウルとの誉れ高きショナトン・ダスの息子です。
チェンナイにいながらバウルが観られるなんて、ありがたい限り!


19日土曜日はミュージック・アカデミーにてチェンナイが誇る「リメンバー・シャクティ」コンビ、マンドリン・シュリニヴァスとカンジーラ奏者セルヴァガネーシュがベース奏者ヨナス・エルボーグとドラマーのスティーブ・スミスを迎えてのライブ。
時間は午後6時半から。
最近は音楽監督としても忙しいセルヴァガネーシュ。
チェンナイでは恐らく一ヶ月ぶりのパフォーマンスかな。
見逃し厳禁!!


20日日曜日はミュージック・アカデミーにて午後6時から北インド古典音楽。
サントゥールのサティーシュ・ヴィヤスと大御所ボーカリスト、パンディット・ジャスラジ!
タブラはヴァラナシの雄、サントゥールのシヴクマール・シャルマ氏と共に来日もしたラームクマール・ミシュラ氏です。


27日はこれまたミュージック・アカデミーにてインド唯一のオーケストラ(?)、Symphony Orchestra of Indiaの公演です。
これは午後7時から。
本当はワシらこの日の夕方から取材兼友人の結婚式参加のためカルナータカ州に向かう予定でしたが、このオケを観るために出発を一日遅らせる予定。
音楽監督がカザフスタンの人ということもカザフ出身のメンツが多いようですが、インド人そして日本人も団員にいます!
西洋古典音楽を演奏するインド人というのは、南インドの古典音楽を日本に紹介しようとしているワシにとっても非常に興味深いのです。
ぬふふ。
楽しみだ。


これ以外にもまだまだ「普通に」カルナータカ音楽のコンサートやバラタナティヤムの公演もあるのですよ。
相も変わらず恐るべしチェンナイなのです!

ということで、チェンナイ在住、もしくはチェンナイを旅行中の音楽好きは要チェック!!

2月の現状。

2011年02月10日 23時57分29秒 | 日記:チェンナイ
や。
あろはです。
あきらです。

何だか更新が滞ってます。
ミュージック・シーズンやら来客やら怠慢やらということで、何卒ご容赦を。
今後チェンナイにいる時はできるだけ、更新しまぁす。

1月下旬タンジャヴールでティヤーガラージャ・アーラダナーを満喫した後はクンバーコナム近辺をブラリとして、
楽器職人の撮影やらインドが生んだ天才数学者ラマヌジャンの家を訪れたりしていました。
1月30日に10日ぶりにチェンナイに戻ると、その日の晩にはヨメの両親がチェンナイに到着。
先ほどチェンナイ空港から帰路につきましたが、全11日間に及ぶ初インドを非常に楽しんで頂けたようです。
やったぁ。
チェンナイ到着後、満を持して「ムンバイなう」を参考資料として渡したのですが、どうやらツボにはまったようで、ことあるごとにU-zhaanのつぶやきを二人で復唱していたとのこと。

ちなみに一人で市場に散歩に行った義父に「どうでしたか?」と訊くと、
「今、生活に一番欲しくないもの。刺激。」と言ってました。
義父は一体、市場で何を見たのでしょうか?(笑)

滞在のシメは、二泊三日でのマハーバリプラム。
あまりに近すぎるが故に今まで足を踏み入れてなかったのですが、
思った以上に観光地でビックリ(といっても「南インドにしては」ですが)。
ヨメの両親もチェンナイとは違う、爽やかな海辺の空気を吸って、これまた喜んで頂けたようです。
やったぁ。


偶然入ったジュース屋にいた青年。(マハーバリプラム)



で、昨日夕方にマハーバリプラムからチェンナイに戻った途端カメラマン仲間から電話が。
カルナータカ音楽(南インド古典音楽)のミュージシャンがクリケット大会をやるというので、
一緒に撮ろうぜ!というお誘い。
幸い会場はCBC(Chennai Base Camp、ワシらのチェンナイの拠点)から近かったので、
ヨメの両親のホテルチェックイン後、出かけてみました。

高校のグラウンドを会場とし、ミュージシャン達が4チームに分かれてのトーナメント戦。
ワシは最初の一試合だけ撮ってみました。
2月19日からはインド・バングラデシュ・スリランカと共同でクリケットのワールドカップが開催されることもあり、
ミュージシャンも盛り上がっていましたね。


真ん中の4人が各チームのキャプテン。
真ん中右より
青チームキャプテン、N.ラヴィキラン(チトラヴィーナー奏者)。
赤チームキャプテン、P.ウンニクリシュナン(ボーカリスト)。
緑チームキャプテン、T.M.クリシュナ(ボーカリスト)。
黄チームキャプテン、プーングラム・スブラマニアム(ムリダンガム奏者)。



左打ちの華麗なフォームを見せるT.M.クリシュナ。



仲間に守備位置の指示を出すラヴィキラン。



バットマンはB.ガナパティラーマン(ムリダンガム奏者)。



ウィケットを取って喜ぶ緑チーム。


クリケットのワールドカップはチェンナイでも4試合開催されるので、観に行きたいなぁ。
んだば、またね。

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