北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

チトラヴィーナー・ラヴィキラン 芸能生活40周年記念イベント

2009年11月30日 09時03分55秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
来る12月1日、チトラヴィーナー奏者ラヴィキランの芸能生活40周年記念イベントが開催されます。
ちなみに、ラヴィキランは現在42歳。
招待状には、「彼の40年にわたる音楽界への寄与を祝って」とありますが、つまりわずか2歳の時に音楽界への寄与、まぁ平たく言えば芸能活動が始まったというわけで、彼は正に神童だったわけです。

イベント自体は午後6時に始まり、ラヴィキラン作曲の曲を集めたDVDがリリースされたり、バラムラリクリシュナはじめ著名音楽家のスピーチなどがあり、午後7時半からは恐らく現役カルナータカ音楽家の最長老R.K.シュリカンタン氏(男性ボーカリスト)のコンサートがあります。
会場は、アンビエントな雰囲気がとてもグッドな「シヴァガミ・ペタチ・オーディトーリアム」(Sivagami Pethachi Auditorium, 179 Luz Church Road, Mylapore , Chennai)
入場無料ですので、皆様どうぞ。

最長老R.K.シュリカンタンは現在89歳。
生き字引ともいえる存在の彼のコンサートを観たことのない人は、是非。
バンガロール在住ですが、チェンナイでもよくコンサートを行っています。
伴奏も、あのUmayalpuram K.シヴァラーマンがムリダンガム、ラヴィキランとともに来日したカールティックがガタムです。

その日はワシは助っ人通訳なのですが、間に合うように帰れれば、もちろん行きます。
CBCから歩いて5分やしね(笑)

会場は、住所ではマイラポールですが、オートの運ちゃんは会場を知らないかも知れないので、「アールワールペット・ジャンクションのすぐ近く」まで、と言ってあとは道行く人に聞けばすぐわかると思います。

そうそう、ラヴィキランについては、当ブログの過去記事「インドのモーツァルト上陸」もご覧くださいませ。

んだばね。




井生 明のラージャスターン旅紀行:「砂漠の音にみちびかれ」 12月1日発売の「旅行人」に掲載

2009年11月27日 15時23分51秒 | お知らせ
表題にありますように、わたくし井生 明の旅の紀行文が12月1日発売の「旅行人」2010年《上期号》/No.161に掲載されます(税込価格1260円)
半年間待ってくださった方々、お待たせしました!

今年6、7月の暑い時期に訪れたインド北西部のラージャスターン州で、モルチャンと呼ばれる口琴を作る職人に会いに出かけた旅の様子を12ページにわたり、写真とともにお楽しみいただけます。

ちなみにその号の「旅行人」の特集は「旧ユーゴスラヴィアを歩く
さすが「旅行人」とうなってしまう特集です(笑)

皆様、是非読んでみてください!

旅行人HPからのご購入ですと、日本国内は送料無料なのでおすすめです。

でわでわ。

ジャナルダン・ミッタ(シタール) with オビジット・バネルジー(タブラ) 11/25

2009年11月26日 21時22分29秒 | 井生 明 撮影イベント
昨日はシタール奏者ジャナルダン・ミッタとタブラ奏者オビジット・バネルジーのコンサート。
チェンナイでも時にはあるのですよ、北インド古典音楽!!
年末もカラークシェトラを中心にいくつかあるようですからね。
要チェック!

シタールのコンサートはいつ以来だろうと考えてみると、今年4月ヴァラナシの「サンカト・モチャン」以来!



L:Abhijit Banerjee(Tabla), R:Janardan Mitta(Sitar)
ジャナルダン・ミッタはアーンドラ・プラデーシュ州出身らしいのですが、現在はチェンナイ在住。
ラヴィ・シャンカール氏のお弟子さんのようです。
ラーガ「ヤーマン」を45分ほど、そしてタブラがオビジット・ダー(ベンガルの人)だからか、ベンガル民謡「バティヤリ」を演奏。
この「バティヤリ」は、ワシら企画のコンサート「銀の旋律」(2007年12月1日)でも、あのアミット・ロイ氏が唄い演奏してくれた曲。
その時の模様はCDになってますので、ご興味のある方は是非こちらを!→アミット・ロイ新作CD 発売開始!!



その後、オビジット・ダーのお弟子さんチャンドルーがローのパにチューニングのタブラ、もう一人のお弟子さんスハーシュがハルモニウムで登場。
タブラ・ソロ大会となりましたー。
おいしー(しかも無料だもんね)。



オビジット・ダーのタブラは相変わらず柔らくて、とても気持ちよく響く。



お弟子さんのチャンドルー。
タミル人でこんなに上手いタブラ奏者は初めて観ました。



最後は、ジャナルダン・ミッタ氏が再び登場。
ラーガ「バイラヴィ」でコンサートは終了。
午後9時半に「バイラヴィ」聴いたのは初めてだな(笑)
「バイラヴィ」は明け方のラーガ。
オールナイトのコンサートなどでは、明け方に大トリの人が演奏するシメのラーガなので。

カンジーラ奏者バンガロール N.アムリット (Khanjira player, N.Amrit)

2009年11月25日 19時57分36秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
2009年9月初旬にバンガロールにて撮影したカンジーラ奏者N.アムリット(Bangalore N.Amrit)の写真を載せます。



バンガロール郊外のとあるアーシュラム内の建物で撮影。
出遅れたため到着した時は既に夕暮れ時。
蚊にくわれながらの撮影でした。



翌日はスタジオがとれず、機材を持ち込みアムリットの家のダイニングをスタジオに仕立てての撮影。



アムリットは、あのカンジーラの鬼才ハリシャンカールの弟子(G.R.Harishankar)。
ワシはこのハリシャンカールのプレイを目の前で見てカルナータカ音楽の深みにはまったのであった。
そりゃ、もう衝撃的でしたよ(笑)

Khanjira player, Bangalore N.Amrit
以下、参考。
アムリットHP
アムリットYou Tubeアカウント
YouTubeではアムリットの動画もUPされています。



今年のチェンナイのミュージック・シーズンには早目の参戦。
明日、11月26日から12月17日までチェンナイに滞在し、各種コンサートに出演するようですので、皆さんチェック!
ちなみにアムリット、年明け2010年1月には、南インドのパーカッショントリオでザキール・フセインと一緒にプレイします@ムンバイ!!
こちらも見逃せませんな。
ワシらちょっくらムンバイまで行く予定。
ニヒ。

ちなみにアムリット、時々ムリダンガムも叩くため、ムリダンガムと一緒の写真も撮りました。

今沢カゲロウ 新譜「STANDARDS」

2009年11月23日 22時01分53秒 | お知らせ
2009年11月6日、今沢カゲロウの新作CDがリリースされました。
自身通算13枚目、キングレコードからは3枚目のアルバムです。
で、アルバムコンセプトはというと、音楽好きならば一度は耳にしたことがあるだろう、「お馴染みの“スタンダード曲”をベースニンジャ流にアレンジ」!!

とはいえ、ワシも在インドなためまだ聴いていないのですが、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、ビートルズ、ジェームス・ブラウン、バート・バカラック、パッヘルベルなどの楽曲を取り上げていて、「一体どうなってることやら!?(笑)」という楽しみ&期待でいっぱいです。
ワシとしては、ハービー・ハンコックの「Cantaloupe Island(ワシはミルトン・ナシメントのスキャットバージョンの方が実は好き)」や「ひょっこりひょうたん島」がどういうアレンジになっているのかが非常に気になります。

収録13曲中が若手のギタリストとドラマーを従えてのトリオ編成。
楽曲は今沢カゲロウHP内のディスコグラフィーで一部試聴可。
アルバムは同HP内のオンラインショップでも購入できるので(送料無料!)、
忙しくて買いに行けないという人は是非ご利用をば。




最近のチェンナイ、気温は最高が32、33度で最低が22、23度。
いよいよこちらの冬というか一番涼しい時期に突入です。
で、今までは11月や12月に日本からミュージック・シーズンを堪能しに来ていたので、ワシにはとても暑く感じて、こちらの人が「今は冬だから寒くてねぇ」としきりに言うのが、全く理解できなかったのですが、通年で住んでみた今となってはよくわかる!
とても寒く感じます(笑)。
いやはや人間って不思議なものですね。
体の耐暑性能は上がっているが、その分耐寒性能はガクンと落ちているハズ。


皆様もご自愛のほどを。

日本・インド音楽家交流プログラム in チェンナイ

2009年11月21日 21時03分59秒 | 日記:チェンナイ
18日、19日の公演に引き続き昨日11月20日、チェンナイのABK-AOTS DOSOKAIのクマガイ・オーディトーリアムにて、大島保克鳩間可奈子サンデーと現地のカルナータカ音楽(南インド古典音楽)の音楽家との交流プログラムがありました。


まずはインド側が演奏。ナーダスワラム(ダブルリードの細長いチャルメラ)とタヴィル(寸胴の両面太鼓)の演奏に引き続き、女性ボーカル。
真ん中が、Dr.Radha Baskar(ラーダ・バースカル、ボーカル)、左がMudhra Baskar(ムドラ・バースカル、ムリダンガム)、右が伴奏のヴィーナー奏者(スミマセン、お名前失念しました)
ラーガ「キーラヴァニ」を歌唱。



歌の後は、鳩間可奈子さんもヴィーナーに挑戦。
サマになってますね。



続いては竹笛奏者のK.Bhaskaranの演奏。伴奏はムリダンガム、カンジーラ、ガタム。



ガタムを叩いてみるサンデーさん。



カンジーラを叩いてみる鳩間可奈子さん。



Dr.S.A.K.Durga女史によるインドの民謡のご披露。



そして、大島保克、鳩間加奈子、サンデーさんのお三方。



三線について質問をする竹笛奏者K.Bhaskaran。



最後は皆さんで記念撮影。


お疲れ様でした。


デリーとコルカタの公演もお見逃しなくねー。

デリー公演
日時: 2009年11月24日 火曜日
会場: Shri Ram Centre

コルカタ公演
日時: 2009年11月26日 木曜日
会場: ICCRコルカタ支部

詳細は国際交流基金のHPでチェック。

大島保克、鳩間可奈子、サンデー(仲宗根哲) LIVE in チェンナイ 11/19(二日目)

2009年11月19日 23時48分15秒 | 日記:チェンナイ
大島保克鳩間可奈子サンデー(仲宗根哲)チェンナイ公演二日目の様子です。













公演終了直後の客席の様子。
今日はシメにカチャーシーで大島さん、鳩間さんがそれぞれ踊って盛り上げてくれました。
客席のインド人も慣れない踊りにためらいながらも、踊ってました。
カワイイ。
今まで南インド古典音楽を聴きに何度も通った、このラーニ・シータイ・ホールでまさかインド人も交えてカチャーシーを踊る日が来るとは!!
夢にも思わなんだぁよー。



終了後はインドではお馴染み、主催者からの花輪(Garland)の贈呈。
通常南インド古典音楽の場合だと、生花を大量に使った文字通りの花輪が出演者の首にかけられるのですが、今日は豪華バージョン。
金ピカでした。こんなの南インド南東部ケーララ州のお祭りで象が付けてるのしか見たことないよ。



公演を観に来ていた中学生。
「音楽、どうだった?」と聞くと「ヴェェリィー グーッド!!」と競いあうように答えてくれました。


この後は、デリーとコルカタでも公演があります。
デリー・コルカタにいる人はすべからくチェック!

デリー公演
日時: 2009年11月24日 火曜日
会場: Shri Ram Centre

コルカタ公演
日時: 2009年11月26日 木曜日
会場: ICCRコルカタ支部

詳細はこちら、国際交流基金のHPをご覧ください。



島唄が、三線のあの音色が、島太鼓のリズムが、ふんわりとチェンナイの空気にとけこんでいった二晩でした。
演奏者、主催者、スタッフの皆様、ありがとうございましたー!

大島保克、鳩間可奈子、サンデー(仲宗根哲) LIVE in チェンナイ 11/18

2009年11月18日 23時55分00秒 | 日記:チェンナイ
いやはや、めんそーれですよ。
ようこそチェンナイへ!

今朝ヨメに叩き起こされたのです。
何やら興奮した声で、「大島保克のライブが今日と明日、チェンナイであるのっ!!」と。
おいおいおめーさん、朝から大声で何だよ、と思ったけれども、もう一度聞き直して、「何ぃ!!」
あがが、そりゃ目が覚めます。
しかも2DAYS!
面子は、大島保克鳩間可奈子サンデー
文句ないじゃないですか。

ということで今日一日ワシら二人ウキウキして過ごし、夕方いつもの電動スクーターで会場のラーニ・シータイ・ホールへ向かいました。
ここは常日頃カルナータカ音楽(南インド古典音楽)のカッチェーリ(コンサート)で通っている馴染みの会場。
席を確保し開演前はロビーでコーヒーをすする。
いつもの古ぼけた会場が今日は違って見える。
島唄がここに流れると考えるとチト不思議な感覚。



どうやら今回は国際交流基金の催しでムンバイ、チェンナイ、デリー、コルカタとインドをツアーをする模様。
チェンナイ日本総領事の挨拶の後、いやはや、ホントに出てきました。
やったー。
左から、大島保克、鳩間可奈子、サンデーのお三方。
ああ、めんそーれ。



大島保克。唄と三線。
石垣島のブエナ・ビスタ・ソシアルクラブとも言われる「白百合クラブ」のボーカルのあのヒバリさんの息子、なんて紹介はもはや野暮。
ザキール・フセインを説明するのに、あのアララカの息子というぐらいにね。
大島保克は大島保克。
しぶいおジィ声で唄い上げてくれました。
三線の音に胸がざわざわします。



鳩間可奈子。唄と三線。
いやはやキュートです。島唄の女性の唄い方は、インドの人にどのように聞こえるのだろうかと思ってましたが、インドの映画音楽(あのキンキン声)で慣れているのか(笑)、皆さん普通に楽しんでくれたようです。
ヨメは「三線」の左手の指さばきがとても美しかったと感心していました。



サンデー(仲宗根哲)。島太鼓と囃子。
ワシ、彼の叩き出す島太鼓の「音としてのたたずまい」にしびれました!
何と言えばいいんやろっか?凛としているというのではありきたりか。
音数は多くはないんやけど、曲に見事なまでにマッチした「音の配置」にいやはや参りました。


コンサートは、島唄のみならず琉球の宮廷音楽の曲もやってくれました。
さらには大島保克(イラヨイ月夜浜)、鳩間可奈子(太陽ぬ子)とそれぞれ自分が作曲した唄も唄ってくれたりと盛りだくさん。
今日はインド人の小・中学生も客席に多くいたのですが、やはりノリのいい曲では手拍子やら、
「サッサ」との囃子に呼応して客席から声を返したりとなかなか良い反応でした。
だが、逆に静かな曲では、集中力が切れてざわついてしまってましたが、良い意味でも悪い意味でもインドな客席でした(笑)
最後はカーチャーシーから唐船どーいへ。
立ち上がって踊りたかったのですが、それをやってしまうと会場中のタミルキッズ、レディース&ジェントルマンの目が全てこちらに向いてしまうので、席で踊りました。


明日は、どんなメニューかな。
楽しみです。

明日11月19日も午後6時半からラーニ・シータイ・ホールで公演があるので、チェンナイにいる音楽好きは集合!
コンサートは無料ですよ!!
場所は、アンナー・フライオーバーのそば!と言えば、チェンナイっ子は誰でも分かるので、バスやオートリクシャーでGO!



会場入り口には、ちゃんと看板があります。

劇団青春座211回公演 「ゼロの焦点」

2009年11月16日 21時22分49秒 | 劇団「青春座」
劇団青春座秋公演のお知らせです。
青春座ファンの方のみならず、清張ファンの方も今週末は北九州芸術劇場 中劇場へ!
土曜日曜とそれぞれ一回ずつの公演です。



★「砂の器」と並ぶ松本清張傑作小説の完全舞台化!
混乱した敗戦直後の日本で、どん底から這い上がり幸せを掴んだ女は、やがて黒い点となって海の彼方へ消えていく。
前任地の仕事の引き継ぎに行って来るといったまま、新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一の行方を求めて、北陸の灰色の空の下を尋ね歩く妻の禎子。
夫の陰の生活が明らかになるにつれ、関係者がつぎつぎに殺されていく……


松本清張生誕100年記念・第17回ふくおか県民文化祭・劇団青春座211回公演
松本清張・原作 「ゼロの焦点」


◆日時  2009年11月21日(土)18:30開演
     2009年11月22日(日)13:30開演
         ※開場はいずれも30分前
◆会場  北九州芸術劇場 中劇場 [リバーウォーク北九州6F]
     全自由席
◆入場料 前売り 3,000円 (当日3,500円)
◆入場料 学生<大学生以下> 2,000円 (当日2,500円)
      ●親子室あり [要予約 無料・2組]


◆チケット
   ●北九州芸術劇場プレイガイド(リバーウォーク北九州5F/店頭のみ)
   ●北九州芸術劇場プレイガイド TEL093-562-2655
   ●ローソンチケット(Lコード84338)
   ●チケットぴあ及びファミリーマート(Pコード397-441)
   ●小倉井筒屋プレイガイド
   ●劇団青春座(郵送無料)TEL&FAX093-922-4995


【主催】
 松本清張生誕100年記念事業実行委員会・ふくおか県民文化祭福岡県実行委員会
 福岡県・福岡県文化団体連合会・福岡県教育委員会
 北九州市・北九州市教育委員会・(財)自治総合センター
 ふくおか県民文化祭2009清張原作「ゼロの焦点」舞台劇実行委員会
【特別協賛】  (社)北九州中小企業経営者協会

【助成】  (財)三菱UFJ信託地域文化財団

◆お問い合わせ  松本清張生誕100年記念事業実行委員会 TEL093-582-3275
◆お問い合わせ  劇団青春座 TEL&FAX093-922-4995

E.Gayathri Concert @ Music Academy Mini Hall

2009年11月13日 23時51分18秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)

ヴィーナー奏者、E.ガヤートリー


今日はマレーシア・インドネシアからチェンナイに戻って以降初のカッチェーリ(コンサート)。
主奏者は、かつてチトラヴィーナーのラヴィキランやマンドリンのシュリニヴァスのように神童として世間を騒がせたヴィーナー奏者のガヤートリー。
インドのCD屋に行ってヴィーナーのコーナーを覗くと彼女のCDが一番目につくんやけど、実はワシはあんまり好きではなかった。
今まで3回ほど彼女のステージは観ていたけど、どこも大きな会場ということもあり、彼女も観客の反応がつかみにくかったのか凡庸なコンサートに終わっていた。
今回久しぶりに観に行ったのは、会場がチェンナイのミュージック・アカデミーのミニホールで百席あるかないかの小さな場所なので、今までは違ったカンジで演奏してくれるんじゃないのか?と思ったから。
で、予想通りなかなか良かったのです。
予感的中!
やはりカルナータカ音楽はでかいホールでやる音楽ではないと思う。
チェンバーミュージックやね。
ましてや演奏したり歌ったりするのは、人と人とのつながりというものに鋭いインドの人なんやけね。
大きな会場でよくある一番最前列に座ったお客さんまででもすでに遠いというのはやりにくいんだと思います(大きいホールでも客席まで近いところもあるけれどもね)。
チェンナイももうすぐミュージック・シーズンを迎えますが、ワシもここ数年は撮影でやむをえない時以外は大きなホールは避けてきました。
今年もミュージック・シーズンに参加する皆様、試しになるべくこじんまりとした会場で観てみて下さい。
多分おもろいと思いますよー。
皆で床に座って目の前の演奏者たちを見上げながら観るコンサート、ワシは大好きですー。
隣に座ったおやじと膝があたったりしながらも、ターラをクラップしたり、「サバーシュ!」と声を上げたりね。
にひひ。

ま、それはさておきガヤートリー。
驚いたのは彼女が現在第一線で活躍する男性ヴィーナー奏者たちにひけを取らないほどテクニック的にもしっかりしていたこと。
さすが元神童。
近くで観てやっぱりその上手さがよくわかった。
伴奏の二人もベテランで、渋く好サポート。
で、やはりヴィーナーにカッピのムリダンガムとガタムは良く合う!(マニアックな発言ですまぬ。わかる人だけ反応してちょうだい)

ちなみに、伴奏の二人はともにヒゲにメガネに白髪交じりのロマンスグレー。
ヨメは「あの二人は双子?」と訝しがってましたが(笑)。



ムリダンガム奏者、Trichur ナレンドラン



ガタム奏者、T.V.ヴァサン

似とる?


何はともあれ、久しぶりのカッチェーリ。
楽しかったです。




Veena:E.Gayathri
Mridangam:Trichur Narendran
Ghatam:T.V.Vasan

Venue:Music Academy Mini Hall(13.Nov.2009)


Photos by Akira Io

トゥリーチーよりCBCに帰還しました。

2009年11月11日 23時39分02秒 | 日記:チェンナイ
あろはです。
あきらです。


一昨日の9日、KLから南インドのトゥリーチー(ティルチラーパッリ)に飛びそのまま汽車でチェンナイに無事戻りました。
デング熱で入院し、ご心配おかけしましたが、無事にCBCに戻ることができて何よりです。
一ヵ月半ぶりのインドですが、すっかり雨季に入っています(南インド東岸のチェンナイ辺りは10、11月に一番よく降る)。
チェンナイまでの車窓から景色もとっぷりと水浸しになっているところ(街や田んぼ・畑問わず)が多かったです。
まるで映画「千と千尋の神隠し」で、千が銭ぃ婆(どう書くんだ?)に会いに列車に乗って行く、あの風景のようでした。


昨日はチェンナイでも結構降って、今日の新聞では「North Chennai Turns Islands(チェンナイ北部は島になってしまった)」との記事も出てました。
都市の排水設備が整っていないので(道路の端に排水溝があったりしない)、ちょっとの雨でも道路は水浸し。
大雨になると交差点丸ごと水浸し。家の周りが水浸し。
そんなカンジなのです。


CBC内部は、案の定埃だらけ。
とりあへず9日は遅かったので、床だけ掃除してとっとと寝て、次の日は一日ぼけーっとしながら荷解きし、掃除してました。


今回の旅を振り返ると、まずはデング熱のKLで一週間入院。
その後、インドビザ取得のためバンコクへ。
アユタヤでビザ待ちし、取れたらすぐにマレーシアのペナン島。
そこからKLに戻り、インドネシアのソロとジョグジャカルタと行き、再びKLからティルチラーパッリそしてCBCという足取りでした。


KLやペナン、バンコクではヒンドゥー寺院に通い、主にタミル人や東南アジアのカルナータカ音楽の状況についていろいろと聞き取り調査してました。
何故かインドを離れてもタミル人はじめ南インドの人とばかり話してました。
しかもデング熱でKLの空港から病院に直行した時に診てくれた医師と看護婦もタミル人。
高熱で意識が朦朧としている中、ラジュニカントやカルナータカ音楽の話をしてましたよ(笑)


KLやバンコクは日本のデパートもあるし、在住邦人も多いので何かと便利でした。
雨季を乗り切る必須アイテムとして、日本語の本を漁りました。
KLもバンコクも紀伊国屋があるし、日本語の古本屋もあるのでうらやましいです。
チェンナイでは、日本語の本は手に入らず、数少ない日本食レストランに置いてあるぐらいなのでね(当然売り物ではない)。


インドネシアは2週間だけでしたが、服などが意外と安く、CDなどと併せて結局お買い物モードでした。
バティックのシャツだけでなくTシャツとかもインドやバンコクより安かったので、いろいろ買ってしまいました。
ヨメもジミヘンのTシャツを買ったりして、ロックなカンジですよ(笑)
さらにインドネシアでワシらが買ったのがエアベッド!
文字通り空気を入れて膨らますベッドなのですが、一つ1200円ほど。
CBCでは、日本式にタイル張りの床の上に布団を敷いて寝ていたのですが、少し硬かった(笑)。
畳の上ならばOKだが、タイルだとやはりね。
このエアベッド様のおかげで今はより快適に眠ることができてます。にひひ。


そうそう、ソロではクロンチョンの歌手であり作曲家のグサン・マルトハルトノ氏にも会いに行ってきました。
10月1日に92歳になったばかりのグサンさんは、日本でも有名な「ブンガワン・ソロ」の作曲者でソロ出身。
ソロの街で彼の名前を出すと誰しもが彼の事を知っていて、家も近所だということなので、いつものように現地の人に色々と訊いて家を訪ねあて、アポ無しでお宅訪問。
ワシらジャワ語はおろかインドネシア語もほとんど話せないので、グサンさんの姪の方が英語で簡単に通訳してくれました。
グサンさんは残念ながらもう作曲も歌うこともしていないのですが、ワシらあの「ブンガワン・ソロ」を作った人に会うことができただけでも感無量でした。
クロンチョンやガムラン、ダンドゥッドのCDもたくさん買ったし、これからじっくりと聴いていきます。ぬふふ。


ま、てなカンジの一ヶ月半でした。
また落ち着いたら写真も載せます。


んだばね。




クアラルンプール

2009年11月08日 22時16分45秒 | 日記:海外(インド以外)
あろはです。
あきらです。

アユタヤでの更新以降ご無沙汰していますが、おかげさまでワシら元気に旅しております。
アユタヤの後は、バンコク・ペナン・KLと来て、その後二週間インドネシアのソロとジョグジャカルタへ行き、先日KLに戻ってきました。
明日朝の便でティルチーへ飛びます。
昼過ぎの列車でそのままCBCに帰還予定。

いやはやうまいもん食って、音楽を楽しんでと充実した旅でした。

写真などはCBCに戻ってからアップしますので、お楽しみに。
んだば、また。


ツイート

<script type="text/javascript" src="http://platform.twitter.com/widgets.js"></script>