AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

研究生「僕の太陽」公演千秋楽に寄せて

2013-03-17 21:49:47 | Weblog
 チーム研究生による「僕の太陽」公演は今日の夜公演をもって一区切り。ということでその千秋楽に行って来た。メンバーもファンも最終公演と呼んでいて、千秋楽という言葉を誰も使っていないことにちょっと違和感を覚えたのだけれど、私は私で好きな呼び方をすることにして話を進める。

 入場順の抽選ではいつも干されまくり、とりわけ研究生の「僕の太陽」公演ではほとんど20順以降ばかりだった私が、最後の最後でまさかの最前。たまにこういうのがあるから、人生そんな悪いことばかりでもないよな、などと思ってしまう自分の単純さが我ながら情けないような照れくさいような。でもうれしいんだからしょーがない。

 さすがに千秋楽ということもあり、出力調整中のみぃちゃんを除いて、ほか全員が冒頭4曲からフルスロットル。こういう、演じ手の思いが弾けるような公演は、上手い下手を脇に置いて、とにかく観ていて楽しい。あえて注文をつけるとすれば、千秋楽という特別な時に経験した「リミッターが外れてしまう」瞬間、その自己解放感を、自分自身で作り出せるようになっていって欲しい。4曲目で早くもバテ気味の人も1、2人いたけれど、その人たちもユニットのインターバルを挟んでの中盤曲以降ではしっかりやれていたので、前に比べれば体力もついて来たのだなと思う。

 研究生による「僕の太陽」公演を通じて良かったことの筆頭は、顔ぶれはさほど変化しなかったにも関わらず、少なからぬ人が、複数ポジションを練習し、経験したことだと思う。全体的なシャッフルではなく、あれ?この子はこのポジションじゃなかったはず…みたいな感じで、少しずつポジションチェンジが進んで行ったのだけれど、最終的に、人によっては3ポジションができる状態になっていたようだ。研究生公演という枠内ではあまり目立たないが、でも実は、正規チームが各20数人いてもなお、なかなか公演の回数を増やせなかったのに比べて、研究生公演がじわじわと多くなっていったのは、こういった研究生個々の努力があってのことだったと思う。一人ひとりの重ねている地味な努力が、結局は自分自身のチャンスを、可能性を広げることにつながっているのだという意味で、研究生たちは誇りに思って良い。

 良かったことの第2は、あくまでもファンの目から見ている限りの推測に過ぎないのだが、どうやら研究生の多くが参加するレッスンの時間がそれなりに多く取られていたらしい、という点だ。それが義務としてのレッスンなのか、自主レッスンなのかは分からないが、ともあれ彼女たちにレッスン場と機会が与えられているらしいという推測ができたし、その結果として、最初のうちはかなり心配になる出来だった子も、そこそこ観られるようになってきた。ファン同士で、このままだと次の研究生セレクションは危ないかも…と話し合っていた子もいるが、現時点では今いる全員が、とりあえずセレクションくらいは余裕でクリアできるところまで来たと思う。寝坊とか遅刻とか提出物の未提出なんかが多かったりしない限り、だけれど。

 良かったことの第3は、みぃちゃんが研究生に加わったことだ。もちろんAKB48全体にとって、そしてみぃちゃん本人にとっては「良かったこと」であろうはずもないのだけれど、こと研究生にとってみれば、かなり良い刺激になったように(私には)見える。ただ、うるさ型の古参として言わせていただくなら、まだみぃちゃんは「このくらいにしておけば浮かないかな」といった様子見をしているように見えるし、研究生たちも本気で噛み付きに行っていないように思える。まぁいきなりみぃちゃんが本気を出したら研究生全員を置き去りにしちゃうだろうけれど、私としては、いつまでも手加減しているだけではなく、研究生がまだ絶対にかなわない、選抜常連級の実力と輝きを見せ付ける機会があっても良いのではないかと思っている。みぃちゃんにその力を出させるためにも、他の研究生はみぃちゃんに本気で挑戦してみることをお勧めしたい(MCでBBA扱いしろという意味じゃないので念のため(笑))。選抜常連級のメンバーが身近にいて、一緒のステージを何度も何度も踏めるなんてことは、そうそうあることじゃないのだから。

 一方、研究生の「僕の太陽」公演で良くなかったことは、この千秋楽で見せたような高揚感を、なかなか自分たちでは作り出せなかったこと、かも知れない。誰が、ということではなく、ほとんどの研究生が「言われたことをやる」ような取り組み方だったのではないか。表現者として主体的に取り組む姿勢を感じることは、あまり多くなかった。さらに言えば、少なからぬ研究生において、程度の差はあれ、公演が日常のルーティンになってしまっていた部分があると思う。若さゆえか、定常的にそういう状態になってしまうことはなく、そういう日もあれば、たまに機嫌が良いのかかなり良いパフォーマンスを見せる日もあるなど、良い意味でムラがあったのだけれど、ただ全体として言えば、あなたたちの足元を浸す「生温い水」の水位は、少しずつ上がっていたように見えた。今、このタイミングで新しい公演に切り替えるのも、おそらくはそれゆえだろう。

 この「僕の太陽」公演の経験を、この先にどう活かすのか。研究生一人ひとりがもう一度、心のうちでしっかりと考え、自らの血肉にしていって欲しいと思う。

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2 コメント

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Unknown (Den)
2013-03-18 00:42:11
おそらく初めてのコメントになります。
> 選抜常連級の実力と輝きを見せ付ける機会があっても良いのではないかと思っている
これなんですが、実は岡田奈々ちゃんの求めに応じて14日の公演後に「そんなこんなわけで」と「デジャビュ」の本気バージョンを見せてくれたようです。ぐぐたすから判断すると少なくとも篠崎彩奈ちゃんもその場にいた模様。
自分たちとのレベル差に、相当衝撃を受けたようです。
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僕の太陽 (deresuke)
2013-03-19 08:46:43
Team 4の初日から、暇を見てはオンデマで見続けて来た「僕の太陽」でした。研究生に引き継がれた直後は、「うちの子たちの方が上だ」と妙な安堵をしたりもしてました。あ、「うちの子」ってのはTeam 4のみなさんですね、恥ずかしながら。
その後研究生諸君にも感情移入するようになり、シアターで見られるという僥倖にも恵まれ、僕にとって心に刻まれた本当に特別なセットリストになりました。ホント、楽しかった。

でも「生温い水」なんでしょう、やっぱり。
そこに載っかってていれば、誰かが何とかしてくれる環境。大企業の本店だもんなあ今や。
意図的にRESETをかけないとすぐに澱んでしまうんでしょうね。そういう危機感を常に持っている人がトップにいる、というのは組織としてとてもありがたいことだと思います。下の人は堪らないけど。

ああ、でももう「僕の太陽」は見られないんだな。やっぱりちょっと寂しい。
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