AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

夢をさらに大きく広げるための通過点

2010-04-25 13:48:46 | Weblog
 夏の全国ツアーで各チームが行く先も発表された。チーム別コンサートは既に実績があるし、このブログでも今年の最初のエントリでそういう妄想を書いていた通りなので、順当なところ。もっと言えば、数年前のエイプリルフールのネタでもあったわけだが、さすがに「同時多発」はまだ実現していない、のかな。

 話を戻して、今年のツアーに関して驚いたのは、3000円というチケット価格。どう考えても利益は出ない、というか大赤字のはずなんだが、地方ファン向けのサービス価格というか、むしろより多くの地方ファンを開拓するための戦略的投資ということなんだろう。

 昭和の時代の「興行」の感覚で言えば、AKB48がオリコン1位を取れるようになった今、その気になれば「地方営業」で荒稼ぎをすることも可能なはずだ。けれど、それをするというのは「回収」の時期に入ったということを意味するし、人気の成長曲線は峠を越して、つまり下り坂に入ってしまう。

 今年のAKB48の全国ツアーは、それとはまったく逆を張っている。持ち出しになっても、全国津々浦々のファンに、より身近にAKB48を感じてもらい、さらなる人気の向上、ファン層の拡大を目指しているのだ。今回の全国ツアーも、夢をさらに大きく広げるための通過点にすぎない。ここが頂点であってはいけない、まだまだこんなところで満足しちゃいけない。そういう「本気」をひしひしと感じる。

 私がAKB48というプロジェクトを好きなのは、こういう戦略上の本気っぷりだ。貪欲なまでに拡大とを狙い続ける向上心だ。小さくコツンと当てて、地味に回収しながら続けよう、なんてことを全く考えずに、大ホームランか三振か、という気概でブンブン振り回すところだ。

 その「本気」のバトンは、幕が開いたら、ステージに立つメンバー一人一人に託されることになる。チーム別でのツアーコンサートの会場には「本当は別チームの子が一推しなんだけど、せっかく俺の地元にAKB48のコンサートが来るから見に行ってみようか」という客も少なからずいるはずだ。そういう客でも「とりあえず見てみよう」で納得して買ってもらえる価格が3000円、と言えば良いだろうか。そういう「別チームだけどとりあえず」という客に、「AKB48のステージの力」を、決して「推しがいるかどうか」だけでは決められない楽しさを伝えられるかどうか。それぞれの新チームが一体となって、それぞれの都市でのコンサートに全力を注いで欲しい。

 一人一人の客がコンサート会場を出る時、たった3000円だったチケットが、どれほど貴重な宝物だったかを実感できるような、すばらしいステージを実現して欲しい。大人たちがどんなにお膳立てをしたって、最後にステージで本当に感動を生み出せるのは、そこに立つことを許されたメンバーたちだけなのだから。

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1 コメント

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Unknown (通りすがり)
2010-04-26 00:13:07
ただ…
時間が無いのか舞台監督が無能なのか、広いステージらしいステージングを見せてくれないですよね…。
夏先生のいらした日本青年館は良かったなぁ…と思ってしまいます。

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