借田でのイネの茎数を確保する工夫。
高齢化された農家さんなどから、イナ作を委託される農家さん〔機械化さ
れた農家さんや大規模栽培農家さんなど〕が増えてきました。
そのような栽培を委託された農家さんにとって頭の痛い問題に、委託され
た水田の地力維持に関わる管理作業があります。
そうなんです、自分の水田でさえあれば
● 作るのに手間ひまのかかる植物質たい肥
● 施肥し続けることによって効果がでてくるケイカルやヨウリン
などを毎年施用し続けていくことで、植えたイネの品質や収量をじょじょ
に高めていく楽しみがあります。しかし、委託された水田ではそうもいか
ない。それは、水田の持ち主の都合ひとつで委託されていた水田を急に返
還しなければならなくなる〔急に自分の都合がつかなくなる場合だったあ
りますしね〕場合などが、往往にしてあるからです。
それでは経費と時間をかけて土づくりした甲斐がなくなる。
そこで今回ですが、そのような委託された水田のうち、とくに田植えされ
た直後のリンサンや苦土が効かないために、イネの分けつが少なめに生育
してしまう水田の対策についてのおはなしになります。
↓
「例年の普通作ヒノヒカリで茎数を確保できない借田があるのだが、なん
とかならないだろうか」と、兼業農家のAさんのご相談を受けたのが、普
通作ヒノヒカリの田植えまえの4月のこと。そこでさっそく、その借田を
見にいったところ・・・こちらが想像していたとおりの、ばりばりの黒ボク田
〔とくにリンサンが効き難い〕でした。
こちらもAさんの・ご本人の持ち物である水田であるなら、ケイサン資材
やリンサン系資材による、いわゆる“数年にわたる土づくり”を、お薦め
したいところですが、そうもいかない・・・まあ当然のことですよね。こ
こ数年来のコメの価格であれば関係者なら誰でもそう考える。
そこでAさんに提案したのが
通常どうり側条施肥機〔基準の元肥2袋〕で田植えする
↓
田植え後一週間目
↓
リンサンとカリ・苦土のはいった資材20キロを表層に追肥する
というものです。
実際には〔側条田植えした後の1週間目である〕6月15日にミスト機を
使用して散布してもらいましたが・・・その後のこの水田のイネが7月末
までに茎数確保していったようすはこうなります。
こちらが7月末の茎数確保のようすとなりますが、おかげさまで平均して
1株当りで26本程度という理想的な茎数を揃えることができました。
ののののののののののののののの
ということで今回は、「なるべく てまひまをかけないで穂肥までに借田の
イネの茎数を確保したい」というAさんのご希望を〔最低限の投資で〕叶え
た技術のご紹介でした。
そしてもちろん、茎数管理には適切な水管理が必要。今回は中干しや間断か
ん水といったイネ栽培における前半の水管理に関するAさんご自身によるご
努力が実を結んだ〔収穫はまだですけれど/笑〕結果のご紹介でもありました。
→ 水管理はこちら。
◎ ちなみに田植後の追肥に使用したのは多木化学のPKカタム。
0―17―17 に苦土が 5という成分割合の肥料です。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
高齢化された農家さんなどから、イナ作を委託される農家さん〔機械化さ
れた農家さんや大規模栽培農家さんなど〕が増えてきました。
そのような栽培を委託された農家さんにとって頭の痛い問題に、委託され
た水田の地力維持に関わる管理作業があります。
そうなんです、自分の水田でさえあれば
● 作るのに手間ひまのかかる植物質たい肥
● 施肥し続けることによって効果がでてくるケイカルやヨウリン
などを毎年施用し続けていくことで、植えたイネの品質や収量をじょじょ
に高めていく楽しみがあります。しかし、委託された水田ではそうもいか
ない。それは、水田の持ち主の都合ひとつで委託されていた水田を急に返
還しなければならなくなる〔急に自分の都合がつかなくなる場合だったあ
りますしね〕場合などが、往往にしてあるからです。
それでは経費と時間をかけて土づくりした甲斐がなくなる。
そこで今回ですが、そのような委託された水田のうち、とくに田植えされ
た直後のリンサンや苦土が効かないために、イネの分けつが少なめに生育
してしまう水田の対策についてのおはなしになります。
↓
「例年の普通作ヒノヒカリで茎数を確保できない借田があるのだが、なん
とかならないだろうか」と、兼業農家のAさんのご相談を受けたのが、普
通作ヒノヒカリの田植えまえの4月のこと。そこでさっそく、その借田を
見にいったところ・・・こちらが想像していたとおりの、ばりばりの黒ボク田
〔とくにリンサンが効き難い〕でした。
こちらもAさんの・ご本人の持ち物である水田であるなら、ケイサン資材
やリンサン系資材による、いわゆる“数年にわたる土づくり”を、お薦め
したいところですが、そうもいかない・・・まあ当然のことですよね。こ
こ数年来のコメの価格であれば関係者なら誰でもそう考える。
そこでAさんに提案したのが
通常どうり側条施肥機〔基準の元肥2袋〕で田植えする
↓
田植え後一週間目
↓
リンサンとカリ・苦土のはいった資材20キロを表層に追肥する
というものです。
実際には〔側条田植えした後の1週間目である〕6月15日にミスト機を
使用して散布してもらいましたが・・・その後のこの水田のイネが7月末
までに茎数確保していったようすはこうなります。
こちらが7月末の茎数確保のようすとなりますが、おかげさまで平均して
1株当りで26本程度という理想的な茎数を揃えることができました。
ののののののののののののののの
ということで今回は、「なるべく てまひまをかけないで穂肥までに借田の
イネの茎数を確保したい」というAさんのご希望を〔最低限の投資で〕叶え
た技術のご紹介でした。
そしてもちろん、茎数管理には適切な水管理が必要。今回は中干しや間断か
ん水といったイネ栽培における前半の水管理に関するAさんご自身によるご
努力が実を結んだ〔収穫はまだですけれど/笑〕結果のご紹介でもありました。
→ 水管理はこちら。
◎ ちなみに田植後の追肥に使用したのは多木化学のPKカタム。
0―17―17 に苦土が 5という成分割合の肥料です。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」