グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

雨季と乾季があったかのような早期イナ作。

2013-08-10 12:13:16 | Weblog
雨季と乾季があったかのような早期イナ作。


7月中の収穫を狙って3月末前後を中心に田植えされた南九州・宮崎
の沿岸部の早期コシヒカリ作です。


4月はじめの寒さを乗り越えて、6月には1株あたり26本前後の株
数に成長したのですが、この前後の20日以上も続いた雨天による日
照不足
には悩まされました。そんな天候不良のなかにあっても〔うま
い栽培管理をすることによって
〕生育の良く揃った田んぼの出穂
ようすは こちら。


のの2013出穂.jpg

のの

出穂期の天候不良な天候から一転し、6月下旬からは充分な日照が確
保できました。写真は、6月25日前後に穂ぞろい期を迎えた田んぼ
のようすです。


のの2013穂揃期.jpg

のの

充分な日照が確保できるようになり、イネは穂が充実してくる登熟期
をむかえました。ちなみに田んぼに張られているテープは、スズメよ
けです〔スズメは穂ぞろい期前後のイネの実の汁をすすります〕。


のの2013登熟期.jpg


のの

日照が確保できたのはよろこばしいことではあるのですが、今度は
がまったく降らないというも旱ばつ状態
になってしまいました。
イネの穂が充実する大事な時期には水が欠かせませんので、とにもか
くにも田の水の確保するのに注意しつつ、イネの栽培は続けられまし
た。写真は気温が高すぎるときには水をかけ流しにして気温の上昇を
防ぐという対策のとられた田んぼの収穫前日〔7月23日〕のようす。


のの2013収穫前日.jpg


収穫の目安は、イネの穂についているモミの80パーセント超が黄化
してきた時期となりますが、この写真の田んぼでは、生育の揃ったモミ
がたくさん収穫されましたよ。

ということで、今回は7月中の収穫を狙って3月末前後を中心に田植
えされ・7月下旬に収穫された南九州・宮崎の沿岸部の早期コシヒカ
リ栽培を当地の気象条件をからめてご紹介してみました。・・・つづく。


◎ 降り続くのか、旱魃か。最近の気象は異常つづきです。という
  ことで、このような異常気象が多発するであろうこれからのイ
  ナ作には、より以上の栽培技術力が要求されるようになってく
  ることとおもわれます。次回は、そのあたりのはなし です。

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