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妖怪小豆婆の正体を探りに中央区八重洲へ。

2013-08-07 10:53:27 | Weblog
妖怪小豆婆の正体を探りに中央区八重洲へ。


前回ご紹介した、小豆婆/あづきばばの姿だといわれていた木像。その
“老婆の木像”が、本来あった場所を探りに中央区八重洲にやってきま
した。

丸ビルと、三菱ビルのあいだ。のののの 東京駅を背に.jpg

きれいになった東京駅を背にして皇居の方角をみると、丸ビルの歩道側
に、それは あります。


 オランダからの像.jpg のののデ・リーフデ号。


西暦1600年に現在の大分県臼杵市にやってきたオランダ船。


 デ・リーフ号.jpg


そのリーフデ号の船尾に飾ってあった像こそが、妖怪小豆婆だといわれ
てきた“老婆の木像”でした。


 船尾の像.jpg


そう・・・

老婆と見間違えられた像のモデルは、1466―1536年に当時のヨー
ロッパで名声を博した 神学者・哲学者であり、人文主義者でもあった
 デジデリウス・エラスムス だったのです。

栃木県佐野市の龍江院というお寺さんにおいて「貨狄観音像/かてきか
んのんぞう」として祭られ、ときには 妖怪小豆婆だとも噂されたという
この木像が、じつは著名なオランダ人学者であったとは、まったくもっ
て〔今回の話ふうにいば/笑ムジナに化かされたような話ではありま
せんか。

そして現在。ののののののの 200px-Wood_figure_of_Desiderius_Erasmus.jpg


このエラスムス像は、東京上野の国立博物館に国宝として収納され一般
展示されています〔前回はジョニー・パワーズといいましたが、この写真
ではドアーズのジム・モリソンが年とったあとでヘッドバンドしてガウ
ンきてワインを手に寛いでいるようにもみえてしまうんですよね/笑
〕。


◎ ♪ 小豆研ぎ婆、小豆とぐ音ムジナに化ける徳蔵口のチャンピロリン  
  オランダ船につけられていた像がなぜに栃木のお寺に伝来したのかに
  ついての考察は こちら へ。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染