グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

『NYの高校で広まるトゥレット障害のような奇病』

2012-01-29 23:30:23 | Weblog
『NYの高校で広まるトゥレット障害のような奇病』

本日のアメーバのニュース〔 こちら 〕でみたのですが・・・

 本人の意志とは関係なく体が動いたり声が出る病気

という『NYの高校で広まるトゥレット障害のような奇病』のはなし。
ニュース中にある、 ローリ・ブラウネル(Lori Brownell)さんの

「これと同じ症状に悩まされてる人いますか? いたら連絡ください。
 どう対処してるのか知りたいの、本当に...」


という呼びかけ、そして〔削除されてしまったようですが〕最初に貼
りつけてあった動画には、 彼女の置かれた切実な情況が見て取れ、
大きな同情をもたずにはおられませんでした〔ユーチュープにアップ
されている動画は こちら 
〕。

ニュースの最後にある、この病気に対する対策が早急に功を奏するこ
とを願って
やみません。

そして・・・

このニュースにある病気の発生状況や病気の症状の動画を見聞きした
ときに、まずいちばんに 私しが連想したのは、当ブログでもご紹介
した1月03日に掲載したアフリカの奇病である『うなづき病』です。

『うなづき病』に関する回 は こちら

勝手な推測なのですが、高校周辺の水や土を調べることが、病気の解
決の糸口になるのではないか
と。そう思います。


▼「科学班を現地に派遣し、リーロイ高校周辺の土壌サンプルを取っ
  てこさせ中
」・・・と ありますので、意外に解決は早いかも。
  微生物検査も実施されることでしょうから。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





宿主をコントロールする寄生虫のはなし。

2012-01-29 22:44:22 | Weblog
宿主をコントロールする寄生虫のはなし。すみ

1月3日に『アフリカの奇病/うなづき病』のニュースの関連として掲載し
た寄生虫のはなしの再録です。

 ↓

ある種の寄生虫は 宿主にたどりつくため、あるいは 生殖活動を完
結させるため
に、宿主の身体をコントロールする・・・といわれています。

たとえば ハリガネムシ

バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入
ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし
て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム
シは水のなかへ。

・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し
コントロールする能力があるもの
と考えられてもいます。

もちろん、ハリガネムシばかりではありません。
ほかにもいろいろなケースがあります。

なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。

この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら
に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に
乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが
知られています。

 貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。
  ↓
 目が異様に膨らむ
  ↓
 その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。
 (目立つという言葉の語源はこれだったのかも)
  ↓
 さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる
  ↓
 目立つ場所で目立つ動きをさせる
  ↓ 
 捕食者の鳥に見つかりやすくする
  ↓
 オカモノアラガイが鳥に捕食される
  ↓
 まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。


という具合なんです。

その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内
で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。
一連の映像は こちら

ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。

これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。


▼ 『アフリカの奇病/うなづき病』のニュース頷く/うなづくという
  行動をとらせるのも寄生虫だ
・・という説があるようですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染